写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ゆきのひかり

森の我が家

大雪の日の翌日も、雪が溶けることはなかった。
車をようやく道に出せるように雪かきをし、あとはやっぱり散歩。
散歩中

雪の上をテクテク歩くワンちゃんに挨拶し、完全に雪に埋もれるミニクーパーに手を合わせる。
埋もれるミニ

夕日がゆっくりと地平線へ落ちてゆく。
さすが節分も終わり立春、太陽だけが春めいていた。
氷の向こうに陽光がさし、それはダイアモンドのように見える。
ゆきのひかり

雫はクリスタル。自然界の素敵さは、それが残ることなく、常に流れてゆくことなのだろう。
同じ姿は一瞬としてない。
だから目の前にある風景に、心が奪われるのかもしれない。
ゆきのひかり2

こんな寒い日は、やっぱり温かいものが食べたくなる。
大好物の味噌煮込みうどんを作り、食べ終わったら汁の中にご飯を入れて雑炊だ。
富士に住んで良かった。
こんなに美しい風景に囲まれる幸せをふつふつと感じていた。
                           ノムラテツヤ拝
味噌煮込み
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します!     ↓ ココをクリック!
人気ブログランキングへ

テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 |

積雪の富士

雪の我が家

夕方から吹雪になり、夜中も津々と降り注ぐ。
朝、うちの周りは60センチの積雪になっていた。
慌てて車を雪の中から出し、雪かきをして道を作る。
日の出と共に、カメラザックを背負って、撮影に出かけた。
それにしても、どうだろう。このこの朝の光の透明感は。
雪の日は一段と美しさが増すような気がするのは、僕だけじゃないだろう。
木々は重そうに雪をかぶり、まるでハロウィンのように、化粧をしている。
松に積もる雪

雲が朝日を受けて、少しずつ染まっていく時間。高山特有の高音が耳に響き、寒さにぶるるっっと震える。
朝のもり

さすが別荘地だけあって、主要な道には、もう雪かきの車が入っていた。
雪かき車

専用車ではなく、パジェロの前に器具をつけたものだった。
御苦労さまです。
雪かきパジェロ

僕の方は、膝まで埋まりながらのラッセルだ。
まるで冬山を登っているような感覚。標高が1200mもあるから、ガシガシ歩くと、息も切れてくる。
大好きなポイントまで、あと少し。
膝よりも上まで雪が積もっているところもあり、全然ペースが上がらないけれど、一歩一歩、歩かせてもらう。
一本松

このパウダースノーが大地を覆うことで、保温され、春の芽ぶきに繋がってゆくのだ。
パウダースノー

もし雪がなければ、あの春の爆発的な躍動は生まれないのだ。
雪に感謝しながら、小さな丘を越えると、そこに神々しいばかりの富士が迫っていた。
                            ノムラテツヤ拝
富士冬風景
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します!     ↓ ココをクリック!
人気ブログランキングへ

テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 |

渾然一体

富士冬風景2

富士は相変わらずの強風が吹き荒れていた。
頂上からは西から東へ雪煙が舞いあがり、雲も同方向に流れてゆく。
対照的に近くの森は静寂の中、雪面にはグラデーションの影を落としていた。
富士冬風景3

叫びたいほどの感動とは、人生の中で一体どれくらいあるのだろう?
「この風景の前に立たせてもらい、ありがとう」
涙ぐみながら見る風景が、目の前にある幸せを想う。
雪も森も空も雲も、富士山も、全てが重なり渾然一体。どれが欠けてもこの美は生まれなかった。
雪を触ると、さらさらと指の間から流れ、まさにパウダー。
富士冬風景4

ラッセルしながら更に奥へ進むと、富士は一段と大きくなった。
風景は研ぎ澄まされ、そこに鳥の声が聞こえてくる。
富士冬風景5

富士が昔から人々の信仰を集め、敬愛され、芸術の主役となってきたことが、住んでみて言える。
富士冬風景6

ここは日本屈指の自然とエネルギーに満ちた場所だと。
大空のキャンパスに、雲が変幻自在に、描いてゆく。
富士冬風景7

振り返ると、僕の歩いてきた道だけが浮かんでいた。
                           ノムラテツヤ拝
冬の道
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します!     ↓ ココをクリック!
人気ブログランキングへ

テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 |

身近な幸せ

朝の葉風景

「てつや、身近で宝物を見つけられなければ、どれだけ外へ出たところで意味が無いんだよ」
高校生のとき、うちのおとうが語った僕にとって大切な言葉だ。
「ディスカバーするのは、日本でもなく、岐阜でもなく、御近所なんだ」
『御近所に宝物を見つけられる人は、世界中どこへ行っても幸せになれる』
おとうは、そう言いたかったのだろう。
パタゴニアから帰国して、富士に移り住むようになって、改めてその言葉を反芻している。
凛とした空気感に、聖なる富士山、そこに息づく野生動物。美しい水に森の抱かれるような奥深いエネルギー。
富士には沢山の宝物があった。
朝、起きて散歩すれば、葉っぱに霜が降り、それは完璧な調和の中で生きていた。
このまま何処かへ飛び立ってしまいそうな冬の羽根。マクロでみると、それは別次元からやってきた生命にさえ見える。
冬の羽根

冬の寒さの中、春の足音も聞く。木々の芽からつぼみがぷっくりと育つさまは、何とも力強い。
冬の芽

大雪が降れば、大地がまるで洗浄されるように、無垢な姿に生まれ変わる。
降雪

その中に生まれる美。
僕は、それを生涯探し続けていきたい。
降り始め

夕方から吹雪になってきた。明日の朝は、どんな姿で出迎えてくれるのだろう?
                            ノムラテツヤ拝
吹雪
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します!     ↓ ココをクリック!
人気ブログランキングへ

テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

未分類 | コメント:1 | トラックバック:0 |

毎朝の散歩

リス

冬になってから、朝日と共に毎日、家の周りを散歩している。
コンコンコン。
朝の乾いた空気の中、ヤマゲラやアカゲラ、コゲラなどのキツツキが木々をドラミングする。
凛とした空気がおでこに当たり、髪をなで、背後へ流れてゆく。
朝の空気はちょっと青っぽいと想うのは僕だけだろうか?
朝、昼、夜、それぞれ空気の隙間があるとしたら、僕は朝のこの目の詰まった空気感が好きだ。
目の前を何かが通りすぎる。
木々を登り、V字型の枝の上で、すかさずドングリを食べる姿。
ニホンリスだ。
リスと朝の光

少しずつ近づいてゆくと、可愛らしい瞳がくるくるしてる。
朝日がちょうどリスの顔を照らし、尻尾が風に揺れる。
光が徐々に強くなると、リスは目を細め、朝食にいそしむ。
やっぱりリスも寒いのだ。そして生命はこの太陽の恩恵なくしては生きられない。
リスの朝食

家の周囲にキツツキがいる、リスがいる。
これは僕にとって何者にも代えがたい幸せだ。
彼らと一緒にここに住んでいる。そう思うと、少しだけ優しくなれる気がした。
アスファルトにも霜が降り、逆光で見ると、霜の結晶が七色に光る。
チリのパタゴニアでよく見た風景。だけれど、日本では殆ど見ることのない風景だった。
久しぶり。
七色のみち

光は七色。その七色全てが混ざりあうと、透明になる。
こんなことすら忘れている自分がいる。
光は七色のプリズムで、それらが透明という素晴らしき色を作っているのだ。
透明な中にこそ、全ての色が含まれる。大切なものは目に見えないのだ。
霜は変幻自在に植物や実に付き、風と共に成長する。
霜の美

枯れ葉にも霜が降り、それはまさに芸術だった。
僕は冬に、地球に生かされている。
葉霜

生かして頂き、有難うございます。
朝の散歩はいつも、僕にそんな事を思い出させる。
                             ノムラテツヤ拝
枯れ葉と霜
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します!     ↓ ココをクリック!
人気ブログランキングへ

テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

未分類 | コメント:1 | トラックバック:0 |
| ホーム |次のページ>>