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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

君の名は

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この夢いつ覚めるんやさー。
さぼってまっただけ。
なぁなぁ。、見えるよ。
弁当、上で食べやぁ。
なんなんやさー。
耳に優しい故郷の方言。岐阜県飛騨地方の飛騨弁だ。
出だしから、方言まるだし。
成田からANA便でドイツへ。
眼下にはロシアの雪山が連なった。
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その途上、機内で評判の高い「君の名は」を見た。
最初の10分で感じたこと。それはジブリ映画と違う作り方。
アニメーションというよりは、現在のリアルな映画の手法を多く取り入れていた。
カメラの横パン、縦パン、ドローン、タイムラプス、満天の星空や天の川など。実写に近いけれど、ちょっとレトロな絵が、それらによくマッチした。
舞台は飛騨古川市とは聞いていたけれど、ごちゃ混ぜ。
古川駅は確かに間違いないけれど、例えば宮水神社は飛騨山王宮日枝神社だろうし、糸守町はどう考えても諏訪湖。飛騨と信州と東京がミックスされた設定になっていた。
夢の中で入れ替わる高校生の男女。たきくんとみつは。入れ替わっている時は、その報告を携帯に日記で入れるのは、まさに一昔前の交換日記。
映画の前編で繰り返されるのが「むすび」という意味。
組みひもを紡ぐのも、人間の縁も、時間を共有することにも繋がる幹。
周りが断崖絶壁のカルデラに囲まれた御神域は、日本の中だと青ヶ島(東京)、でもあの北アルプスのような周りの風景を考慮すると、一番近いのは御嶽かしら?エメラルドグリーンに輝く美しい湖もあることだし。
日本最古の酒「くちかみ酒」。それらを御神体である磐座に奉納する。これもまた人と神様の結びとなる。
やがて彗星がこの町に落ちることで、悲劇と希望が繰り広げられていく。そこに繋がる結びの時空。
誰そ彼。飛騨弁では黄昏ではなく、かたわれどきに物語が最終を迎えていく。
よく出来た映画。そして見事にマッチしたRADWINPSの主題歌。ラストは涙で画面が見えなくなるほどだった。
新海誠監督始め、プロデューサーの名に川村元気の名があることに納得。どうりで細かい詰めまで計算されているわけだ。
日本の連綿と続く素敵さを、良いとこ撮り。
数日前に出掛けた時に、飛騨古川で聖地巡りをしている観光客に多く出逢った。
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その意味が、ようやく機上で分かった。
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素敵な魅惑的な物語でした。
映画の中心を貫く「時空」の価値観。
本当は過去も現在も未来も、みな同じ瞬間に平行に流れているんですよね。
機体はゆっくりと最終着陸態勢に。
ドイツのデュッセルドルフの街並みが見えてきた。
             ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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コメント

三葉(みつは)ね。
2017-01-03 Tue 23:38 | URL | [ 編集 ]
すみません。訂正しました。
2017-01-04 Wed 19:42 | URL |  野村哲也 [ 編集 ]

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