写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

月の虹

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空を見上げると、厚い雲に覆われていた。
昼よりも夜の方が匂いに敏感になるのは何故だろう?
森の甘い香りが体を包み、鳥の囀りがこだまする。
時折、雲の隙間からおぼろ月が姿を現したり、消えたり。
轟音が近づいてくると、もうイグアスは目と鼻の先だ。
プラチナ色に瀧は浮かび、その圧倒的な水量に気圧される。
写真を撮り始めて、20分ほど経っただろうか?
突然、目の前にムーンレインボーが出現した。
白くぼんやりした大きなアーチ。
目を凝らすと、七色がうっすらと確認できる。
ここからは見えないが、きっと雲の切れ間に満月が入ったのだ。
自然界は、摩訶不思議なものが沢山ある。
その中でも、月が作り出す虹「ムーンレインボー」は筆頭だ。
「∞の∞の感謝だよ」
フージオの声が、空から雨のように降り注いだ。
そう、5年前の夜も、こんな見事な月の虹が出たっけ。
フージオと二人で語り合いながら、まるでその声を聴くかのよ
うに虹が色濃くなっていった。
フージオ、有難う。
知ってるよ、そこにいるって。
               ノムラテツヤ拝
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太古の時間

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太陽は静かに落ち、夕闇を連れてくる。
イグアスの滝上に、たなびく雲。
何故か胸騒ぎがして、僕は部屋にカメラを取りに帰った。
経験上、そんな時は、何かが起きる。
カメラ片手に外へ出た時には、ほんのりと桜色に染まっていた雲も、徐々に色づきやがて、深紅に染まっていく。
太古から続く壮大な時間を、僕の全身に浸み渡らせる。
やがて瀧と自分と時間の境が混じり、溶けあい、一枚の写真が生まれた。
大自然がシャッターを押してくれる。
それは、いくら僕が頑張っても辿りつけない崇高な世界。
僕はただ導管になって、風景を留めさせてもらうだけ。
写真は撮るものではなく、撮らせて頂くものなのだから。
              ノムラテツヤ拝
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