写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

最終日

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最終日は大雪になった。道は凍てつき、宙にはダイヤモンドダストが舞った。いつもの中華で最後の晩餐をして、飛行場へ。
荷物をリパッキングして、飛行機に乗り込んだ。
機体が雪雲を突き抜けた瞬間、雲の上には巨大な緑のオーロラが。最後の最後まで、女神様は見送ってくれる。まるで大きな手を振って、またいらっしゃいと呟いているような。
その光はアラスカからカナダまで続いた。
5日の内、3回もオーロラが踊った今回の旅。
皆様の心にどんな光が灯ったのかな?
これからの人生で、何かにぶつかったとき、きっとこの光が後押ししてくれる。そんな力になってくれることを祈ります。
全員、成田空港着。オーロラの旅が、無事に終了した。
        ノムラテツヤ拝
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森の声

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「みんなで円陣を組んで、写真を撮りたい」。
参加者のひとりS子さんの希望により、フェアバンクスまでの帰り道、車を止めた。
凍った川に雪が降り積もり、大平原のように見える場所。そこへみんなで下りていった。
クフッ、クフッ、っと足元から笑っているような雪を踏む音に心地よさを覚えながら、川の中心部で円陣を組んだ。
はるちゃんにドローンを飛ばしてもらい、真上から撮影。
いち、に、さん!!!
みんなで背中から倒れる。
ふわっっと雪が舞い上がり、目の前には大きな空が浮かんだ。
こんな時、僕がして欲しいことがひとつある。
童心にかえり、一通りはしゃいだら、少しだけ口をつむんでみる。すると、キーンとした静寂音が耳に響いてくるはず。フードを取って、さらに耳を澄ませる。今度は、雪がシャラシャラとウィンドブレーカーに当たる音が立体感を持って迫ってくる。やがてそこに風音が追加され、木々の揺れる音が、ありありと感じられる。
それが森の話声。
僕たちが地球に生かさせてもらっているように、森もまた今を生きている。ただ、彼らの声は小さいので、僕たちは話すのを止めて、耳を澄ませた時にだけ、聴こえてくる。
森の時間とひとつに重なり、その美しき声を聞くひと時。
そんな体験をすると、人間は自然を、地球を、好きにならずにはいられなくなる。
アラスカ隊の皆様、あなたたち一人が欠けたら、この時間は生まれませんでした。ここまで来てくれて、一緒に過ごしてくれて、どうも有難う。
ノムラテツヤ拝
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自然の聖地

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アラスカは光の宝庫だ。
午後はトウヒと黄金の世界が広がり、夕方になると真紅の絶景が大空へ描き出される。
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夜になれば、この旅一番のオーロラが七色に舞い、その下で我らオーロラ隊が極光を存分に浴びる。
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自然を愛する者は、世界中を回って、やがてアラスカにたどり着く。この地は、そんな雰囲気を醸し出す聖地なのかもしれない。
いつの日かアラスカに住んでみたいな。
旅の途上で強く想った。
         ノムラテツヤ拝
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ムースの影

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雪面にひとつ、またひとつ。
一本が二本になって、交わって、また離れていく。
アラスカの冬の醍醐味。それは雪面に付く動物たちの足跡だろう。特に水場近くには、多くのムースの足跡が交錯する。それらをジッと眺めていると、僕は無上の幸福に包まれる。
ムースがどのあたりの森から姿を見せ、どんな風に歩いて水を飲みにきたのか?それらが交錯しているときは、ひょっとして時間も重なり、2頭が顔を合わせた可能性はないだろうか?
頭の中で想像のムースを動かすと、突然目の前の森に生気が湧き上がる。そして生命の地図が、浮かび上がってくる。
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夕焼けが山を照らし、白樺やトウヒの木々を長く伸ばす。
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残念ながら本物のムースには出逢えなかったけれど、目を瞑ればすぐにムースを想像できた。
この森で彼らが静かに生きている。歩くたびに、パキッパキッと木々の折れる音が、森の中に響き渡るのだ。
            ノムラテツヤ拝
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カリブーのいのち

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氷の結晶ごと、六角形の雪印マークで落ちてくるアラスカの雪。
森の中で突然、影が揺れた。薄茶色の体躯に、白い吐息。カリブーだ。日本ではトナカイと言った方が認知度が高いかな。
アラスカの大自然を語る上で、カリブーを外すことは出来ない。
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季節移動でカナダから北上するカリブー。その肉は原住民たちの貴重なたんぱく源となり、皮は衣服や靴として重宝された。角は土の養分となり、それらが豊かな森を作り上げていく。
自然の大きなサイクルの中で、カリブーの果たす役割は大きい。それを実感していたからこそ、アラスカを愛した星野道夫は、カリブーの写真集を生前に作ることをしなかった。ライフワークとして撮り続け、最後の集大成として大切に温めていた。
食べ物が無くなる冬、カリブーは木の芽や樹皮を食べて、やり過ごす。体力のないものは力尽き、カラスやリンクス、キツネたちを生かしていく糧となる。
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自然界の中に身を置くと、いつも大切なことが湧き上がってくる。
この世に不要なものはひとつもなく、すべては何かのためになっている。あなたも、僕も、今はまだ分からなくても、必ず誰かのために役立ち、誰かのために生きているのだということを。
            ノムラテツヤ拝
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