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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

大営巣地

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世界最大のキングペンギン営巣地、それがサウスジョージア諸島だ。南極圏の周り、亜南極圏に属するため、夏には雪が解け、浜に緑の森が現れる。
キングペンギンのメスは産卵のため40日間絶食し、卵を産むと同時にオスに抱卵を任せる。その期間は50日、メスがようやく戻ると、残りの50日はバトンタッチをして、ようやく赤ちゃんペンギンの誕生だ。
ここに集まる数十万羽のペンギンたちの我慢強さに胸を打たれ、彼らを生かしていける豊穣の海に、心を揺さぶられる。誰に教わるわけでなく、連綿と繋いできた命の営みに、風景がじんわりと滲んだ。
              ノムラテツヤ拝
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イワトビ

イワトビペンギン

ペンギン界で最も気の強いのは、イワトビペンギンです。
自分の倍以上あるキングペンギンにも果敢に戦いを挑み、飛び掛かっていくのを今まで何度見たことか。イワトビペンギンの顔をよく観察すると、赤い眼と嘴、金色の眉毛と髪の毛ですからね。
人は見かけによらないと言いますが、ペンギンは見た目通り。頭を振ると、どれだけ濡れていても、こんな風にピンと毛が逆立つんですよ。僕の大好きな、愛すべきペンギンです。
          ノムラテツヤ拝
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アデリーペンギン

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地球上で最も美しい自然は何処にあるだろう?
世界150カ国を旅する中で、僕は北極と南極を強く推す。その圧倒的な透明感と雪を抱いた迫力、空、雪、氷山、海、河と様々な蒼が埋め尽くすパラダイスだ。
南極に3回、北極に1回と足を踏み入れる度に、この世界を作り上げた大自然(=神々)に、畏敬の念を抱かずにはいられない。
地球上で最も人気がある動物と言えば何だと思いますか?
ライオン、ゾウ、チーター、ヒョウ、トラ・・・、いや、いや、大切な2つを忘れている。動物園でもひと際子供たちの視線を集めるのは、氷原の王者「白熊」とヨチヨチ歩きの「ペンギン」だ。
それらを大いなる創造者は、北極と南極の極地で分けたのだ。北極には白熊、南極にはペンギン。お互いに逆の場所でも生きていけるはずだし、白熊にとっては同じ極地にペンギンがいた方が、余程楽に生き伸びられただろう。でも、現実はガラパゴスペンギンが北緯1度まで進出はしているものの、ペンギンは南極を中心にした南半球にしか生息しない。では、ペンギン18種の内、南極圏内に棲むのは何種類いるのか?数えてみると、皇帝ペンギン、ジェンツーペンギン、アデリーペンギンのたった三種類だけ。キングペンギンやイワトビペンギンなどは、南極の周り「亜南極圏」だけに生息する。
今日は、最も寒い南極圏内に住む大好きなアデリーペンギンについて記す。まず名付け親は、フランスの南極探検家、デュモン・デュルビル隊長。彼の婦人の名が「アデリー」さんだった。日本人の僕らには、JRが発行しているスイカカードのモデルと言ったほうが分かりやすいかな。燕尾服を着たようなその姿は、世界中の老若男女を魅了する。
2度目に訪れた南極は、子育てのシーズン真っ盛り。忘れもしない1999年12月13日、アデリーペンギンの足元で、卵にヒビが入る。赤ちゃんが内側からクチバシで叩き、親もそれに応えるように殻をつつく。1時間後、殻に小さな穴が開き、そこから一羽の赤ちゃんペンギンが顔を出した。嬉しいことに、その日は僕の誕生日でもあった。
          ノムラテツヤ拝
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南極ウィルス

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南極に、ウィルスはいません。
皆様、寒いですが、いらっしゃいますか?
ノムラテツヤ拝
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クジラの瞳

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せっかく一度きりの人生であれば、ぜひ見て欲しい自然が二つある。
僕がそれらをどれだけ説明したとしても、きっと1/100や1/1000も伝わらない究極の自然。
それが夜空を駆けるオーロラと、圧倒的な近さで見る鯨だ。
ここで大切なのは、「圧倒的な近さ」ということ。
となると、自然保護団体などが監視するアメリカ本土やヨーロッパ本土などは、ほぼ不可能。
現在、手に届きそうなほど間近で見られるポイントは限られているが、ラストフロンティアは残っている。
まずは北極、南極。そしてパタゴニア(バルデス半島)と南アフリカ(エルマーナス)、アラスカ(グレイシャーベイ)とアイスランド(フーザビーク)の6ヶ所だ。
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行けば必ず近くで見られるという保証は無いけれど、可能性は他の何処よりも高いだろう。
圧倒的な近さでこの世界最大の生き物を見ると、きっと誰もが地球に生を受けさせてもらった事に感謝の念が湧き上がってくるだろう。
特に男性よりも女性の方に、その想いは強く伝わる。母性で互いがより深く惹かれ合うのだろうか。
世界中で様々な鯨を見つめて来たが、やはり僕は南極の鯨が好き。
あの人懐っこいザトウクジラ。まるで久しぶりに会えた恋人に自分の雄姿を見せるように飛んだブリーチング。じーっと凝視し続ける優しく深い瞳。それはゾウの眼とよく似ていた。
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氷山を背後に従え、ゆっくりと呼吸音が湾内に響き渡る。そして静かに黒い鏡のような海へ消えていく姿。
今、思い返しても、ぞっとするほど美しい瞬間だった。
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明日の講座では、ここから更にゾッとする話も久しぶりにさせてもらおうかな(笑)。
ぜひクジラは死ぬ前に必ず見て欲しい光景。それも圧倒的な近さで。
                 ノムラテツヤ拝
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