写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ワルシャワ

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ワルシャワの街を歩くと、初冬の光にうっとりした。
北国特有の柔らかで、真っすぐな光。
町全体が陰影を帯び、はんなりと浮かび上がる。
旧市街はカラフルな建造物が並び、モロッコのヘナのような模様が壁面に記される。
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面白いな、お国が変われば、風習も、雰囲気も違ってくる。
家の前に置かれた骨太の犬の彫刻は、今にも動き出しそう。
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よっぽど犬好きな人が作ったんだろうな。顔はもちろん、指先にまで愛情が感じられた。
レンブラントやフェルメールの絵にある、透明感のある光は、きっと初冬の光。
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街並みを照らし、人の心をも温かくした。
          ノムラテツヤ拝
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123ケ国目

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オランダから123ケ国目「ポーランド」のワルシャワへ。
僕が世界193ケ国を目指し始めたのは、百戦錬磨のZ先輩がいてくれたから。最初にお会いした時は110ケ国、現在は122ケ国渡航している憧れの先輩だ。
まだ80ケ国しか訪れていなかった僕に、Z先輩はこう諭した。
「100ケ国以上の国に行ける人は世界を見渡してもそう多くはいない。だからこそ、自分が行きたい、そして行けると思ったら、遠慮せずにより多くの世界を見てこい。それが哲也の財産になるから。早く俺を追い越せ!後に生まれた者の宿命だぞ。上の世代を追い越していくのは」
ようやく42歳で先輩に追いつき、1ケ国分だけ追い越した。
今年は残り1ケ月の間に、アジア最後の国と憧れていた国の2ケ国を訪れるから、計125ケ国となる。
新しい国はいつも僕をワクワク・ドキドキさせる。それと同じように大好きな国は、リピートすることで視線を深化させていきたい。チリ40回、アルゼンチン33回、アメリカ30回(ハワイ・アラスカ含む)、そしてペルーは28回訪れているが、来年も1つ、2つと伸ばしていきたい。
機体は最終着陸態勢に入った。
さぁ、123ケ国目「ポーランド」を体験しよう。
ノムラテツヤ拝
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ちんなぶれ

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「ちんなぶれ」
ポーランド航空の美人フライトアテンダントがそう出迎えてくれた。
「ちんなぶれ」って、あんた。
振り返って、その卑猥な響きの意味を聞くと、ポーランド語の「こんにちは」だった。
世界には、そんな風な恥ずかしくなる逸話が多くある。例えば、「こんにちは」という日本語も、異国で話すと驚かれる。場所はペルーの山岳地帯、インカ帝国が使っていた言葉「ケチュア語」圏では、日本の女の子が「こんにちは!」と声をかけると、地元の男性群は、目を見開いた後、はにかみながら下を向く。「こんにちわい」、これがケチュア語では「抱いて」の意味になるから。
言葉って面白い。色々な言葉を自身に入れておけば、ある日突然点と点が線となって繋がり、笑い話になっていく。
スペイン語で言えば、アホはニンニク、バカは雌牛。加賀マリコは「オカマがうんこする」、そして日本が誇る三菱のパジェロは「ひとりH」となる。だからスペイン語圏では、パジェロはモンテーロ(山)という名前に変えて売られている。
PS,写真はベルギー、オランダで飲んだ、最も美味しかったビールIPAです。
ノムラテツヤ拝
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小路

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僕が大好きになる人は、43歳で亡くなるジンクスがある。
植村直巳、星野道夫、そしてフェルメールもしかり。
フェルメールは全人生で、37枚の至宝と呼ばれる作品を残しているが、その中で風景を描いた作品はたったの2点しかない。
一つはマウリッツハイス美術館所蔵の「デルフト眺望」、そして国立美術館所蔵の「小路」だ。
デルフト眺望は、デルフト南端の船泊の対岸から描かれたものと分かっているが、小路の方は、彼の住んでいたデルフトの何処で描かれたのかが350年もの間、謎とされていた。でも、一人のアムス在住の美術史家が、古い納税資料を調べることで、この場所を突き止めていく。
当時、デルフト市の税金は、家の間口の広さによって算出されていた。であれば、正確無比、ありのままを描くフェルメールの絵から、家のレンガを測量し、当時のレンガ寸法から、「小路」に描かれた家の間口を算出した。
すると、その寸法の家が狭い路地を挟んでいる場所は、たった一つしか無かった。
「ブラミン通り42番地」
古い地図と照合すると、なんとフェルメールのアトリエがあった場所の近くで、そこはフェルメールのおばさんの住まい。小路の中のおはじきに興じていた子供たちは、フェルメールの親戚の子たちなのだ。
そんなことを知ってから、またこの作品を見ると、より絵に奥行きが出てくる。
絵画や写真、いや、創作という芸術活動は、1度見れば良いというものではなく、何度も、時期を変えてみることで、また別の一面を学ばせてもらえる。
僕も生涯でそんな作品を創作することが出来るかしら?
そのためには、全力で毎日を丁寧に積み重ねないと。
レンブラントとフェルメールから、大切なことを教えてもらった。
日々精進します。
         ノムラテツヤ拝
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ミルクの意味

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アムステルダムの町中から路面電車に乗って、国立美術館へ。
威風堂々としたレンガ作りの建物、中は目を引くダッチデザインで構成されていた。
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レンブラントの最高傑作といわれる「夜警」の前には人だかり。のぞき込んで間近で見てみると、その精密さに押し返されるような氣を感じた。
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そのすぐ脇に、今日ここに来た目的の作品が。
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」だ。
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一目見て、周りの空気感が違うことに気づかされる。
吸い込まれるように近寄ると、キャプションの解説にはこう書かれていた。
「この絵は二本の斜めのラインに沿った構図で描かれており、ラインは女性の右手首で交差している」。
だからこそ、見た者は知らぬ内に牛乳へと視線が寄ってしまうのだろう。手を伸ばせば、まるで女性に触れられそうであり、フェルメール自身が消えている。
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それこそが、フェルメールが人生を賭けて求めたことではなかったのか?
「自分という存在を消し、時間や空間という垣根を取り払う」
ただ、ミルクを使うということは、この時代、性的な意味も必ず隠されているはず。絵を丹念に見ていくと、足温器の背後にキューピッドと長い棒を持つ飾り絵のタイルが描かれていた。足温器は、女性のスカートの中を温めるもの。だからこその周りに性的な描写が隠されていることが多い。
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それにしても、見ればみるほど、見事な構成だ。
左側の窓から光が差し込み、女性に陰影を与える。机の上にはブレッドプリンを作るのか、大きめのパンとミルクが繊細に注がれている。ウルトラマリンのエプロンと淡い山吹色の服、そして右の空間と足温器へ視線が放たれていく。
       ノムラテツヤ拝
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