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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

浮遊ボート

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花崗岩の海底に、夏の太陽光が降り注ぐ。
海はカリビアンブルーに発光し、ボートは宙に浮いた。
世界は、面白いことで満ちている。身近から地の果てまで、宝物はあらゆる場所に埋まっている。
          ノムラテツヤ拝
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いのちのかたち

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いのちの周りには、調和の氣があふれている。心、愛、氣、大切なものは、なぜか目に見えない。目に見えるものだけに価値を置く社会、目に見えないものにも価値を置く社会。僕は、後者の思想に、たまらなく惹かれてしまう。
              ノムラテツヤ拝
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マーモット

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愛して止まない動物がいる。「マーモット」。アルプスやピレネー山脈、ロッキーやヒマラヤ山脈などに暮らしている。
よく晴れた日は、岩の上で日向ぼっこ。恋の季節は雄同士が雌をかけて戦うことも。でも、基本的には平和主義。哲学的な顔をしているかと思えば、おじいちゃんみたいに痒い痒いと短い腕を伸ばして背中を掻く。
敬愛する師・星野道夫が教えてくれたっけ。
「世界中の生物が一種類でも絶滅すると、それは僕たち人間を知る手がかりが一つ無くなる」と。
そう、地球は、そこに棲む全生物は、果てのなき美で創造されている。それぞれが映し、映し合いながら生かして貰っているのだから、その映す御霊(みたま)が一種(ひとつ)なくなれば、僕らは一つ無知になっていくのだ。マーモットが平和に元気に生きていける世界が、この先も続きますように。
             ノムラテツヤ拝
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名画の真実

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今まで世界中の名画を前にしてきたが、僕が最も好きな絵はフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」だ。
誰もいないマウリッツハイス美術館で、感動のあまりむせび泣いたのは、古きよき思い出だ。その時に書いた文章を下記にしるす。

ベルギーのアントワープから30分ほどでオランダのロッテルダムに到着。そこからローカル線で更に北上すると、目的の町、「デン・ハーグ」が見えてきた。駅から歩くこと10分でお洒落なマウリッツハイス美術館へ。入口で14ユーロを支払い、荷物をクロークに入れた。
目的の部屋は3階の15番。入ったすぐ左手に、憧れのあの少女が待っていた。「真珠の耳飾りの少女」、または「青いターバンの少女」と言った方が分かりやすいだろうか。僕はオランダで愛して止まない画家が2人いる。フェルメールとレンブラントだ。特にフェルメールの作品は、この世に35点ほどしか存在しないにも関わらず、この美術館に3点も収蔵されている。
部屋には僕一人だけ。青いターバンの少女へにじり寄り、じっくりと対峙した。まず、ラピスラズリで作られた高級絵具ウルトラマリンを使って塗られた青いターバン。実物を前にすると、それらをいかにして塗り重ねて蒼という色を深めていったのかが、筆遣いで分かる。そして少女の口元が少し開いているところから、無限に想像がかきたてられる。瞳はぼんやりとして全体を見つめ、角度を変えると、モナリザのようにどの角度からも目が合ってしまう。無垢さは肌の白さから、艶っぽさは口紅の赤から醸し、下唇を明るく光らせ、上唇の輪郭をぼかすことで、更に初々しい質感を出している。
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フェルメールの素晴らしさは、光の扱い方にある。写真もまた光と影の組み合わせなので、学ばせてもらうことが多くある。
この絵は正面左奥から光が当てられ、顔全体が浮かび上がらせ、その光の先に将来の希望を表しているように見えた。
憧れた作品を前にすると、魂が歓喜するのが分かる。血が湧きたち、細胞が泡立つ。
「芸術は鑑賞するものではなく、一体になるもの」。一級の名画から、いつもそんなことを教えてもらう。
         
昨年からこの名画の科学調査が行われていたが、昨日ようやくその結果が判明した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200429-00000007-jij_afp-int
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驚いたのは、目には見えないほど細かい線で、睫毛が重ねられていたことや、背景に緑色のカーテンが隠されていたこと。実際に書いた下絵から少しずらして少女が描かれたこと。そして顔料は瑠璃色に使ったウルトラマリンはアフガニスタンから、他の色も世界各地から取り寄せて、使われていたという。
あの時に感じた血が湧きたつような感じは、目に見えないものの存在に、魂の奥が反応したのだろう。
神は細部にこそ宿る。そして本当に大切なものは、きっと目には見えないのだ。
        ノムラテツヤ拝
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ワルシャワ

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ワルシャワの街を歩くと、初冬の光にうっとりした。
北国特有の柔らかで、真っすぐな光。
町全体が陰影を帯び、はんなりと浮かび上がる。
旧市街はカラフルな建造物が並び、モロッコのヘナのような模様が壁面に記される。
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面白いな、お国が変われば、風習も、雰囲気も違ってくる。
家の前に置かれた骨太の犬の彫刻は、今にも動き出しそう。
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よっぽど犬好きな人が作ったんだろうな。顔はもちろん、指先にまで愛情が感じられた。
レンブラントやフェルメールの絵にある、透明感のある光は、きっと初冬の光。
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街並みを照らし、人の心をも温かくした。
          ノムラテツヤ拝
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