神々の御柱2016-12-11 Sun 18:07
![]() ここが聖地たる所以、それはニュージーランドで最も早く朝日を拝むことと深い関係があるのだろう。 中央の神のような柱を中心に、等間隔に8体が並ぶ。 ![]() この形、どこかで見たような・・・。 それはイースター島だった。 慌てて、ポケットからGPSを出して、方角を計ってみる。 やっぱり。 中央の神が見えてる先は、冬至の日の出の方向と一致する。 ![]() そしてそこに集う8つの彫刻は、日時計のように正確に東西南北と、その間の8方向を指し示していた。 僕が見たかったものは、まさにこれだ。 ![]() 朽ちていても良い。昔から連綿と祈り込みがされ、今も影で祈りの中心地として栄える場所。 この柱たちの御祭神は、もちろん聖なる山「H」だ。 自分たちが生きる上で、全てのものを与えてくれる山。 ![]() 水も川も木々も空気も、それらがすべて母なる海へ注がれていくのだ。 ひとつひとつの神々を見て行くと、僕は徐々に不思議な感覚にとらわれていった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
マオリの聖地2016-12-11 Sun 18:03
![]() マオリ族最高の聖地、それは聖なる山「H」だ。 Hの意味は、マオリの言葉で「空の尾っぽ」。つまり天と繋がる山でもある。 1757mと標高も高いが、その中腹部に神聖なティキ(トーテム)たちが立ち並ぶ区域があるという。 ここに向かうためには、マオリの私有地を通らねばならないので、必ず許可がいるのだ。 そして何のために行くのかその目的も聞かれ、後は天にお任せするだけ。 運よく許可を貰えたので、まさに天へ続くような道を駆け上がっていく。 周りには牛や羊たちが、興味津々の視線を投げかけてくる。 ![]() この山と周波数を合わせていく。 少しずつ、身体が軽くなっていく。 登り始めて2時間半。 僕は標高1200mまで上ってきた。 見えた。 あの丘に何本か、まるで御柱のようなものが見える。 最後の登りを息を切らしながら、あがる。 僕が見たもの、それはまさに今まで見たどれよりも、マオリの聖地だった。 ![]() 一歩、足を踏み入れた瞬間、鳥肌がたった。 ここは、祈りの場所。 結界が至るところに張り巡らされていた。 中央に一体の大きい彫刻が。軽く10mはあるだろう。 そららを囲むように8体の彫刻たち。 見上げると、入れ墨をいれた彫刻が、僕を見下ろしていた。 それは、まるで神様に見えた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
朝日と共に2016-12-10 Sat 17:20
![]() ニュージーランドの東海岸は世界で一番早く朝日が拝める地。 マオリ族も当然、北島をくまなく旅したであろうから、そのような場所を聖地にしたに違いない。 僕たち人間は、大昔とそんなに大きくは変わっていないのだ。 朝焼けに染まっていたので、慌てて用意して海辺へ向かう。 線香花火のような朝日が、水平線から昇ってきた。 ![]() 浜辺には赤と黒の線が交錯し、それらが波にかき消されていく。 ![]() マオリの人々が、海岸を歩いていく。 太陽に照らされ、透明感のある氣を沢山受け取りながら。 ![]() ここ数日マオリ族の長に連絡を取り合い、ようやく昨日許可が降りた。 これから彼らが大切に守り続けている最高の聖地へ向かう。 長い桟橋を渡ると、ここからは山奥へのトレッキングが始まる。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
神聖なマラエ2016-12-10 Sat 17:17
![]() 北東の東海岸に、国内最大のマラエがある。 タヒチでも同じ呼び名の「マラエ」とは、集う場所を意味し、マオリのマラエは、門があって、内側に集会所の家が建てられている。 もちろん色は権力の色の赤で塗られ、見事な彫刻群で飾られていた。 ![]() 田舎にくれば来るにしたがって、マオリの核心部に迫ることになる。そのため、ひとつひとつに許可がいって時間もかかる。 マラエの室内に入れて貰うと、聖書台の下にマオリ像が胸に手を置いている。まるで「自分の心が向かう方へ進め!」と言わんとしているかのよう。 ![]() 奥にある更に大きな漆黒の像は、深く祈り込みがされて、マラエ自体の主となっていた。 ![]() 作られたのは1930年。 他宗教の弾圧に負けず、ただひたすらに祈ってきた形がここに封じ込まれていた。 「マラエは私たちの神聖なる家だから」 そんな声が、至る場所から聞えて来るようだった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
墓森2016-12-09 Fri 17:58
![]() 僕が見たいもの。 それはマオリ族がどのように自然を崇拝し、関わってきたか?ということ。 ロトルアから車を走らせて、森の中へ。 ここは、ニュージーランドの固有種だけを集めた国内随一の森。 つまり、鬱蒼とシダが生い茂る森だ。 その中に、ひとつの大木があり、ここは昔マオリ族の御墓だった。 酋長が亡くなる度に、この木の洞に埋めて祈り、やがてこの樹自体が神になっていった。 ![]() 木々の前にはマオリの彫刻がなされ、今も大切にされているのが分かる。 観光地では決して見られないこんな場所が好き。 シダに強い太陽光が射し込むと、まるで光と影が織物をしているみたい。 ![]() そしてハートの葉っぱも見つけた。 ![]() 仲良く、足先だけをくっつけて。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |