写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

パイネのホテル

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世界で最も愛するホテルがある。
建物やサービスはそこそこ、でもそれらを補うに十分なロケーション。氷河湖の中島に作られた、ペオエホテルだ。
アルゼンチンから陸路でチリへ入ると、パイネ国立公園が見えてきた。現地民テウェルチェ族の言葉で、「青(ペイネ)」を意味する聖なる山だ。
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太陽が宝石のように天空で輝き、桟橋の向こうに白亜のホテルが。
ペオエホテルの桟橋

山を望める部屋に腰を下ろし、タイムラプスをかけた。
参加者の皆と一緒に近くの山へ登る。
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山頂は、パタゴニアらしい暴風で時速100キロはくだらない。風上に向かって倒れると、ピタッと45度で止まる。逆にすると、風のベッドで眠ることさえできた。
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パタゴニアは世界でもっとも美しい大地、そこにあるペオエホテルからは、寝ながらにして絶景が広がる。薄雲に太陽が重なり、七色の光がまあるく光りはじめた。
            ノムラテツヤ拝
室内からの風景
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南緯50度

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チリ、アルゼンチン両国にまたがる南緯40度以南の地域をパタゴニアと呼ぶ。
ブエノスアイレスから3時間半飛び、南緯50度のカラファテへ。
2年ぶりのパタゴニアは、涼やかな風で出迎えてくれた。
今日の宿は、町一番のホテル「アルト・カラファテ」。小高い丘の上に立ち、展望が素晴らしい。
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眼下には、カラファテの街並みが輝き、アルゼンチン湖の向こうに氷河峰が聳え立つ。夕飯はレストランで優雅に。チキンも牛肉も美味でございました。
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翌朝は薄い雲が空を覆っていた。外へ出ると、凛と張り詰めた空気感。そう、これこれ。この感じがパタゴニアだ、となんだか嬉しくなる。
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朝陽が地平線から顔を出すと、大空を染め上げるように、薄雲を紅色に染め上げる。
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カメラを構え、180度広がる朝焼けにピントを合わせた。
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2年間パタゴニアに住んだ体験をまとめた自著「パタゴニアを行く(中公新書)」の副題、~世界でもっとも美しい大地~は、今日も健在。圧倒的な大自然の中へ入っていく。
          ノムラテツヤ拝
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最強パタゴニアツアー

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明後日から楽しみなペルーツアーのアテンドが始まる。
まずはその前に、告知をしていこうかな。
来年初めは1月にオーロラ、2月にパタゴニア、3月にウユニ塩湖のツアーを企画している。
オーロラは定員20名満員でキャンセル待ち、3月のウユニ塩湖も定員24名満員でキャンセル待ちとなっているが、2月のパタゴニアは若干空きがある。
「パタゴニアで行く(中公新書)」でも書かせてもらった通り、僕にとって世界でいちばん美しい場所は、パタゴニアにあると思っている。
ただ美しいだけを考えれば、きっと南極、北極、ヒマラヤ辺りになるのだえろうけれど、住める場所でと考えると、僕にとってはパタゴニアに行きつく。
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2年ほどパタゴニアに住み、今までの渡航回数は50回をゆうに超えている。
今、数えてみたら、パタゴニアのツアーはこれで8回目。毎回修正に修正を重ねた最強パタゴニアツアー。名峰フィッツロイの麓を歩き、蒼に抱かれる氷河トレッキング、天国に一番近いホテルで宿泊しパイネ山群に見とれる日々。もちろんブエノスアイレスではタンゴ三昧だ。
圧倒的なパタゴニアを体感したい方は、ぜひ一緒に楽しみましょう!
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期日は2018年2月10日(土)~20日(火)。スケジュールの詳細や料金などの興味がある方は、fieldvill@gmail.comまで連絡下さいね。
ご縁があることを楽しみにしています。
              ノムラテツヤ拝
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エゼキエルのこころ

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フィッツロイトレッキングのガイドは、エゼキエル。
まだ20代の若き青年だった。
「このグループはどんな集まりなんだい?」
「みんな仲間たちだよ」
「こんなに年齢差があるのに」
「うん」
エゼキエルははにかむように微笑んだ。
そして、トレス湖までの急斜面を登っているとき、突然コンドルが目の前
を飛翔した。
「うわぁぁぁぁ。うぉぉぉぉぉ、すごーーーーい!」
みんな、思い想い感嘆の声を上げると、エゼキエルは、また笑った。
「今まで沢山の日本人グループをガイドしてきたけれど、君たちのような
のは初めてだよ」
「どういうこと?」
「日本人は、スペイン語や英語を話さないっていうこともあるんだろうけ
れど、僕たちからはシャイに見える。日本はテクノロジーのとても高い国、
コンドルが出ても、あぁ、コンドルなら知ってるよってな顔をする人たち
が多いんだ。でも君たちときたら。まるで子供のようにはしゃぐように喜
ぶんだから。こんなハッピーなグループを見たことがないよ。有難う、色
々な日本人がいるんだね!」
氷河湖畔で泳いでから、絶景の展望地へ。
ここで僕は、愛すべき男、フージオの散骨をした。
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フィッツロイとトレス湖が展望できる奇跡のような一角に、遺骨を蒔いた。
「今日も生かして頂き有難うございます」と手を合わせると、風の中にフ
ージオの声が混じった
「∞の∞の感謝だよ」
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頭を下げてザックを背負おうとすると、エゼキエルが話しかけてきた。
「何に頭を下げているんだ?」
「フィッツロイの山とか、大空とか、湖とか」
「あぁ、そうか、それなら僕たちの国にもある。アルゼンチンの北部は、
大地などに祈りを捧げる」
「インカ文明圏だものね、アプ(山)、パチャママ(大地)、ビラコチャ
(インカの創造神)とかに」
「そうそう、僕もその思想を支持している。ところで白い粉のようなもの
を蒔いていたけれど、あれは?」
「秘密」
「そっか、それなら良いんだ」
その話し方があまりに自然体だったから、僕はフージオのことを話した。
大好きだった男のことを。
エゼキエルは、黙って僕の話を聞いてくれた。
「僕はガイドとして、2日に一度はここにやって来る。今回こんな素敵な
グループと出逢ったのも何かの縁、そして君が愛する男が、ここに眠ると
いうのであれば、僕は毎回、この地に来るたびに、今日を思い出しながら
手を合わせるよ」
涙が溢れそうになったけれど、僕は天を見つめた。
「フージオ、良かったね。いかにもあなたが好きになりそうな男と友達に
なったよ」
暖かな七色の光が降り注いだ。
それがフージオの言葉だった。
                ノムラテツヤ拝
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氷河湖へ

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今年のパタゴニアは空前の暑さに見舞われた。
名物の風も殆どなく、連日快晴。
フィッツロイもその雄姿をいかんなく発揮した。
身体をたくさん動かしたい!と参加者の一人が要望。
急遽、予定を変更し、ハイキング組とトレッキング組に分かれた。
時速6~7キロのペースでトレッキング組は歩き、フィッツロイ麓のトレス湖まで一気に駆け上がる。
どんどん近くなるその山容に、皆から歓声が上がった。
ついに頂きへ。
眼下にエメラルドグリーン色の絶景が広がった。
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湖畔でランチ。
氷河湖に手を入れてみると、冷たいけれど、そこまでではない。
例年だと、この湖はほぼ0度近いのだ。
折角この世に生を受けたのであれば、僕はこの美しき星「地球」と遊びたい。
そのためにはやはりこっちの全てを脱ぎ捨てねば!
すぐさま裸になり、初めてこの氷河湖に飛び込んだ。
そこから見上げるフィッツロイ、生まれて初めての画角だった。
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「今年は仲間たちと来ました」
フィッツロイは、天空から僕を見下ろして笑った。
2分くらいかな?
突然全身が痺れてきた。
そろそろ、上がろっと。禊のような爽快感があった。
              ノムラテツヤ拝
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