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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

海のめぐみ

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英語でアーチン、スペイン語でエリソと言えば、ウニのこと。
ハイダグアイの豊潤な海は、海岸沿いで立派なウニが生きている。
イケメンガイドのブライアンが朝、気を効かせて獲ってきてくれた。
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口にナイフをねじ込ませ、丁寧に円形にくりぬく。そしてそこから山吹色の美しき身が。海の香りがぼわんと漂い、口に入れると甘みが花火のように四方八方に爆発した。
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海のものを頂く幸せ。自然界からの恵みによって、僕らは生かさせてもらっていることに感謝しかない。
「人間が地球を守る」なんてとんでもない傲慢。僕たち生きとし生ける者すべては、地球という愛の母船で生かされているのだから。
              ノムラテツヤ拝
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森の世界

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陽光が差し込むと、風に葉が揺られ、森がざわついた。
ふふふ、きっと森の妖精や小人たちが、起き出してきたのかな。
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足元の小さな植物たちは、皆、枯れた巨木に根を張っていた
倒木更新。まさに朽ちた木々が命の母胎となり、次世代の芽を育み森の一部となる。それは何と美しい世界なのだろう。なんと愛に満ちた光景なのだろう。
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僕も、こんな風に年を重ねていきたいと願う。年上の人たちから、沢山の手と愛をかけてもらってきた。それらを僕よりも下の世界に伝えていけたら嬉しいな。
目の前のことを一つひとつ、手間を愛し、体験を大切にしていきたい。
「ザザッ」
森の奥から音が響く。そこにはシシガミ様のような一頭の鹿が立っていた。
         ノムラテツヤ拝
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ロースハーバー

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37年間自給自足。
120人のシンジゲートで土地を守る。
薪で銅のコイルを温め、温水シャワー。
圧倒的な大自然の中で、自然に溶け込むように生きるローズハーバーの人々。その一軒宿に、今日は泊めてもらう。
今回の旅のメンバーは、全員カナダ人。
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カナダに住んでいても、この地は秘境中の秘境と話してくれた。
浜辺を歩くと、一匹のネコちゃんがこっちへ近づいてくる。
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今日から1泊、宜しくね。体に優しい夕食を頂き、素晴らしい夕焼けに心を大きく揺さぶられる。
「こんなに晴れるなんて、この夏で初めてだ」
主人の言葉を聞きながら、僕はあたたかな幸福に包まれていた。
          ノムラテツヤ拝
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パフィン

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スキャングウェイを後にすると、すぐにクジラが現れた。
順光の中での、ダイナミックなテイルアップ。あちら、こちら、見渡すだけでも8頭のクジラが集っていた。
今日の宿は伝説のローズハーバー。ウキウキしながらゾディアックで進むと、ガイドのブライアンが叫んだ。
「あそこにパフィン(ツノメドリ・エトピリカ)がいる」
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オレンジ色の大きなクチバシ、赤い縁取りの瞳、黄色い飾り眉。海のピエロと形容される人気の高い鳥だ。
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こちらをジッとのぞき込み、一瞬にして飛び去る。足もまたオレンジ色で可愛いんだよなあ。
            ノムラテツヤ拝
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精霊の森

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強風にあおられ、雲が北へ北へと流されていく。
雲間から陽光が差し込み、トーテムポールを光り輝かせる。
もしかして、、、と待っていると、なんと青空が。こんな時のために、僕は日頃から訓練している。どれだけ難しい光でも、青空をしっかり出して、主体を引き立たせること。
一つひとつのトーテムと氣を合わせながら撮影する。まるで彼らの先祖たちが、撮らせてくれているような、穏やかな時間、そして柔らかな光だった。
背後に気配がした。振り返ると、白頭鷲のトーテムに、七色の光がかかり始め、僕はその行方を息を呑んで見守った。それらは各トーテムの頭に移り、やがて森の中へ消えていった。
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あれは一体なんだったのだろう。森の精霊、ハイダ族の御霊? 僕には分からないが、明らかにそこに何かがいた。
「トーテムポールが朽ち果てることで、ここがより聖地になるのです」
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長老の言葉が、僕の体内で意味を持って響き始めた。
           ノムラテツヤ拝
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