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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

学長の博物館ガイド

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う~ん、それにしても格好良いなぁ。
阪根大学の特典の一つとして、阪根学長の祖父が創立した天野博物館のガイド動画の閲覧権があるけれど、あまりに学長が格好良いので、最初の15分だけ公開します。
阪根大学について http://www.glacierblue.org/index00.html
天野博物館の動画がなぜ貴重なのかは、理由が2つある。
まず、天野博物館は原則カメラやビデオの持ち込みが禁止され、阪根学長のガイドはまさに現地へ来た者だけの一期一会だった。もう一つは館長が変わったことで、昔の天野博物館が全面リニューアルされ、織物専門の博物館になってしまったこと。どちらが良いなんて僕には言えないが、どちらが好きだったかは断言できる。創立者の天野芳太郎先生が、苦心して考え、順序を決めた昔の天野が、僕は大好きだった。その今は無き、昔の天野博物館を、学長の許可を得て1回だけ撮影させてもらったことがある。今回の動画はその時のもの。僕はプロでないので、画面はブレブレだけれど、あの時の阪根学長の面白さ、凄さがちょっとでも伝わったら嬉しいな。
全部で2時間弱の案内動画、その最初の15分だけを本日8月2日から以下で公開します。
阪根大学チャンネル https://bit.ly/2BSVNLC
阪根大学の学生の方は、第一回目8月9日の講座日を皮切りに、残りの動画を順次配信していく予定ですので、どうぞお楽しみください。学長の熱き気持ちが、御縁のある皆様へ届きますように!
              ノムラテツヤ拝
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ハロ

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去年のペルー旅で見たハロは劇的だった。
朝から薄い雲に、太陽光が反射し、ハロ(暈)現象に。
やがて、下部には環水平アーク、上部にはうっすらとパールリングが。
際限なく美しい世界が、現出した瞬間だった。
            ノムラテツヤ拝
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ひろちゃん

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「阪根さんは、コロナの影響を受けてないのかい?」
この一言から、ご縁のある人々との、助け合いが始まった。
以前にも書かせてもらったが、僕が敬愛した師は今まで3人。世界最高の冒険家・植村直巳さん、世界屈指の写真家・星野道夫さん、そして世界屈指の人間トリビアの阪根ひろちゃんだ。
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27歳の時に阪根ひろちゃんと初めて出逢い、その日の内に恋に落ちた(笑)。今日まで18年のお付き合いをさせて貰っているが、僕が欲しいもの、憧れるものを幾つも持つ稀有な人だった。
バックパッカーとして南米を1年かけて旅していた時、超貧乏だった僕は、ペルーへ戻る度に、阪根ひろちゃんに美味しいものを食べさせてもらい、3~4キロ太ったところでまた別の国へ出かけていた。
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毎年、春5月~6月にかけて、秋10月~11月にかけて、阪根ひろちゃんは日本に帰国し、北海道の「ポセイドン隊」の宴、岐阜の秋神温泉「極楽隊」の宴、「かっこちゃんと遊ぼう岐阜羽島」などで講演を続け、日本全国津々浦々でジョイントさせてもらった。
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けれど、コロナが流行ったことにより、ペルーへの旅行者が激減すると共に、阪根ひろちゃん自身も日本へ帰国することができない。戒厳令が敷かれる中、家でステイホームする日々となった。何とかみんなが幸せになる形で、お金が回らないかな? と、Zoomオンライン会を開催。2つの寄付先候補とは別に、話を盛り上げてくれた阪根ひろちゃんに、寄付希望者分だけ、出演のギャラとして受け取ってもらった。でもそれだけじゃ、とても生活はまわらない。
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ここで冒頭の言葉に戻るが、信用している友人が、「阪根さんは?」と心配してきたのだ。
「日本で稼げなくても、阪根さんの能力を使って、お金が巡る手段はないですかね?」
友人は様々なアイデアをひねり出し、実現可能な手段を作り上げた。
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さて、ここからが本題。
阪根ひろちゃんは、ペルーを訪れる多くの若者たちに沢山の愛と手間をかけてきた。美味しいものを食べさせ、人生のエッセンスともいえる上質な人生訓を語り、スマートな気の使い方や男の矜持を、僕らに存分に見せてくれた。
阪根ひろちゃんの言葉が忘れられない。
「てっちゃん、恩を俺に返そうなんて思うなよ。俺も年上から沢山のものをもらってきて今があるんだ。だから、てっちゃんも、年下やこの人はと思う人に、恩を返していけばいい。恩は返すものじゃなく、繋いでいくものなんだ」
でも、今、最も悩み、困り果てているのは、ペルーで軟禁状態の阪根ひろちゃん。だったら、阪根さんから沢山の愛をもらってきた方々、少しで良いのでそこに愛を贈りませんか?
もし賛同してくれる人がいらっしゃれば、僕の方に連絡下さい(fieldvill@gmail.com)。
阪根さんが微笑む道を、ぜひ相談させて下さい。困ったときはお互い様。ご機嫌様の周りで手を繋ぎ合い、助け合っていければと願います。ご縁がありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。
写真はひろちゃんアルバム。
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俳優の遣都と出かけた旅から始まり、断捨離のやましたひでこさん、姫を守る犬猿雉の面々、引き受け気功創始者のやすみっちゃん、南米最強シェフのトシさん、美人の奥様までズラリと並べてみました。
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          ノムラテツヤ拝
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月の神殿

月の神殿3

インカの聖殿「マチュピチュ」へ行かれた方は、一体何人いるかしら? 太陽の館やインティワタナ、ワイナピチュまで足を延ばされた方もいるだろう。でも、その奥にとっておきの場所があるのをご存じですか?
マチュピチュ遺跡の中でも、最もエネルギーの高い、聖なる神殿があるのです。ワイナピチュへの道を登って行き、途中から左へ折れる。登り、下りを何度か繰り返すと、「月の神殿」の全貌が見えてくる。
一枚岩をくりぬいて作られた神殿は、重厚感が漂い、星を見上げたであろう玉座までもがある。神殿の内側へ入れば、氣は更に細かくなり、自分の体が浮いてしまいそうになる。
マチュピチュ遺跡の一番大切な場所であり、インカの民が侵略するスペイン人から最後まで守りたかった場所、それが月の神殿なのだ。マチュピチュに33回ほど訪れているが、まだまだ奥が深い神聖なる遺跡です。
              ノムラテツヤ拝
月の神殿
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リマ観音

美代子さん

初めて一眼レフカメラを持ったのは10歳の時、それから35年間日本中、世界中を撮影してきたが、ファインダー越しで
最も美しかった人、それはペルーの天野博物館館長の天野美代子さんだった。
僕が27歳のとき、73歳だったのだが、美しいばかりの外見だけでなく、内面の性格もまさに観音様。後光がさしているような、その御姿に、僕は知らぬ間に手を合わせていた。
その美代子さんが、昨夜、天へ戻られた。
若かりし頃から、いつも気にかけてくれ、美味しいごはんと、心がポカポカするような笑いと安らぎを与え続けてくれた美代子さん。ようやく離れ離れになっていた愛する旦那様の天野芳太郎さんにお会い出来ますね。一度、僕の夢に天野さんが出てきて、「うちの美代子を撮影してやってくれ。美代子は今生で人間としては最後の魂だから」
美代子さん、そちらの世界はどんな感じですか? 芳太郎さんは笑いながら迎えにきてくれましたか? 僕も、今生を離れた時は、ぜひお二人と一緒に、食卓を囲みたいと願います。死因は脳溢血からの肺炎で、静かに91歳の幕を閉じられた。
27歳の時に、書かせてもらった文章を、下記に載せます。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

『リマ観音』
二人で歩いた遺跡は数限りない。一緒にペルーの太陽に照らされながら、大地ばかりを見つめていた。トレジャーハンターのように、遺跡からの出土品を求めて。上品な顔立ちに、気品溢れる口調。天野美代子さんが微笑をもって話してくれる。
ペルーの首都リマには、宝箱のような博物館がある。日本人旅行者は必ず立ち寄ると言われる天野博物館がそれである。今は亡き天野芳太郎氏と、妻美代子さんが作った天野博物館。プレインカからインカ文明の土器、織物が所狭しと飾られているが、中でもチャンカイ文化の出土品には目を奪われる。ペルー海岸部の雨の少ない気候が幸いし、保存状態は極めて良好。そして何よりも驚くのが、そんな土器や織物を直に触らせてもらえること。千年前の息吹を、五感の全てを通して感じさせてもらえるのだ。こんな博物館が他にあるだろうか?
「昔の人々が使っていたものは触って初めて分かる。ガラス越しで見て何を感じるんだい? みなさんに触ってもらってこそ意味があるんだ」。更に入場料は開館してからというもの、一銭もとっていない。
「ペルーの大地が育んだ宝物を、どうして人からお金をとって見せることが出来るのか?」。これが故天野氏の持論だった。美代子さんは、そんな天野氏の昔話を風のように語ってくれた。
「あの人は遺跡に散乱していた骸骨に恋をしていましたのよ」。
自分よりも少しだけ早くこの世を去った人々から一体何を聞き、何を想像していたのだろう? 
彼と一緒に歩き、共に感動したものだけが得る強さを美代子さんは持っていた。背筋はピンと伸び、美しい雰囲気を悠々とまとっている。僕はこんな美しい人を今まで見たことがなかった。外見もさることながら、清流のような心の美しさ。芳太郎氏が発掘した、最も美しい出土品は「美代子さん」では?と言われるのも無理なかった。
館長として博物館の維持に全力で立ち向かっている美代子さん。今まで何度と無く存続の危機があったと彼女は言う。
「もう駄目・・・と思ったとき、必ず誰かが助けてくれるんですね。今日までそんな風にして生かさせてもらってきました不思議ですね。ほんとに」。
博物館の従業員も、美代子さんに魅せられ今を全力で駆け抜けていた。そんな流れを感じながら、天野博物館は心と心が繋がりあう宝箱のように光り輝いて見えた。
「毎日天野にお祈りしています。ありがたい、ありがたい、今日まで生かせて頂きありがたいことですよ」。
誰から美代子さんをこう形容したのを思い出す。リマに住む神様、「リマ観音」だと。
話が終わると、庭で美代子さんを撮影させてもらった。ファインダーの中に、深い愛情が映り始める。
「こういうのって恥ずかしいですね、ほんとに恥ずかしいですね」と頬はどんどん赤くなってゆく。シャッターが一枚二枚とおりるに連れて、どんどんうつむいていってしまう。そしてまたファインダーをちらっと見てくれるときの目が愛しかった。撮影が終了。
「はぁ~恥ずかしいですね。遺跡の穴にでも入っちゃいたい気持ちです」
               ノムラテツヤ拝
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