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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

フェルメール

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国立美術館でフェルメールに再会した。
「手紙を書く婦人と召使」。
日本に一堂にかいした時に、東京で出逢った一枚。でも本場はもっとリラックスした状態で置かれていた。
ヨーロッパの素敵なところはこんなところ。どれだけ凄い絵でも、間近で肩の力を抜いて見られる場を作ってくれている。
フェルメールらしい構図のシンプルさと明暗のタッチ、そして宝石を使った岩絵具の色、そして何よりも自身の存在を消すその一体感に惚れ惚れした。アイルランドの旅もこれでおしまい。久しぶりに海外旅は、毎日ドキドキ・ワクワクさせられた。
               ノムラテツヤ拝
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ケルズの書

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旅の最終地はアイルランドの首都ダブリン。ここで見ておかねばならないものがあった。
「宝石で塗られた書」をご存じだろうか? 宝石・輝石を砕き、岩絵具にして書かれたケルズの書。8世紀に制作された聖書の手写本であり、世界で最も美しい本と言われている。それは一体どんな迫力なのか? 何が人をそれほど魅了し続けるのかを実際にこの目で見ておきたかった。
暗がりの部屋に置かれたケルズの書は、色が発光し、さらに透明感があった。もう1200年近く経っているのに、この透明感。やはり芸術は、本物は、魂を揺さぶるものは「透明感」なのだ。それがあるから「腐敗」ではなく「熟成」されていく。
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人類の宝とも呼べるケルズの書が保管されるトリニティカレッジ(ロングルーム)もまた素晴らしかった。
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人が何のために生きていくのか、飽くなき探究心の先に何があるのかを、僕はこの部屋で教えてもらった。
                 ノムラテツヤ拝
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タラ王

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ケルト族の伝説の王・タラ。
彼らが住み、聖域となった場所がタラの丘だ。
ケルト族の故郷と呼ばれ、ユダヤ人たちのエルサレムのように、かの地とされる。
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上から見ると、まるでUFOが着陸したかのような地形で、その中心に環状列石(ストーンサークル)の依り代が建つ。
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聖域には必ず理由がある。それは彼らが連綿と積み重ねてきた氣と記憶が降り積もっているから。
今日も体を空にして計ると、全身が震え、大地から彼らの声が聞こえ始めた。
             ノムラテツヤ拝
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ケルト

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ケルト文化は、デザイン性がとても高い。
それは縄文にもインカにも似通る。というか、その時代の全世界同時多発文化に似ているのだ。
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考古学は他の文化との差異を探すこと。でもそれらを探し続けていくと、ある時に気づくのだ。
「どうしてすべての文化はこんなに似通っているのだろう・・・」と。
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ケルト文化を旅しながら、その想いを強くした。
             ノムラテツヤ拝
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苔のトンネル

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翌朝、明暗差がない時間帯を狙って、あの森へ戻ると、小雨が降り注いでいた。
レンズに水滴がつかないように工夫し、少しずつ、この森と氣を合わせていく。
写真は撮るものではなく、撮らせてもらうもの。だから撮影者はいつも大自然だ。
自然がシャッターを押しやすよう僕は導管となり、心に空白地帯を作る。ほら、今日もリンクしてきた。
あとはこの土地の記憶がアングル(角度)を決めてくれる。
一枚、もう一枚。ようやく、思い描いた写真が浮かび上がった。
天上へ続く苔のトンネル、その先には美しきケルトの世界が在った。
              ノムラテツヤ拝
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