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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

マキアート

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勉強不足だった。
僕は、基本コーヒーはあまり飲まない。でも、エスプレッソは好き。特にイタリアの酸味が立つエスプレッソは超好みだ。
イタリアへ入ってからは、基本毎朝、カフェ・ドッピオ=ダブルのエスプレッソを楽しんでいたが、イタリアの最終地だったトリエステで、何気にマキアートを頼んでみた。僕の中でマキアートは、日本のスタバなどにあるキャラメル・マキアートなので、少し甘いものが混ざってくるのかと思ったら、何とほんの少しのミルクフォームがエスプレッソに乗っていた。飲んでみて、衝撃的だった。エスプレッソ自体の酸味は立つが、ミルクの甘みで豆の持つ苦みが包まれるように香った。一口、二口、三口、すべて、その混ざり方と温度が変わるごとに、万華鏡のように味が変わっていく。
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なんなんだ、このウマさは、、、。イタリア語辞典でマキアートを調べてみると、「シミ」。つまり、カフェにシミを落としたのだ。無知とは怖いもの。マキアート人間になった僕は、スペインへ行ってもマキアートと頼んだ。スペイン人のマスターから、ここではカフェ・コルタード(コーヒーを切る、または薄める)と呼ぶんだと教わった。ポルトガルへ行くと、さらに細かい。ハリーポッターが生まれた聖地・ポルトでは、「マキアートでもコルタードでもない。ここではピンゴと頼みな!」とイケメン兄ちゃんにウィンクされた。ハッキリ言って、野村哲也、惚れましたね。本物のマキアート、コルタード、ピンゴに。
           ノムラテツヤ拝
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春爛漫

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ポルトガルは日本より一足先に、桜の開花宣言。春爛漫の刻を迎えている。
空からは太陽光が燦々と降り注ぎ、大地からは命の息吹が立ちあがる。まさに沖縄の言葉で言えば「うりずん」だ。
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あっ、そうそう、今日、神様から背中に天使の羽を付けてもらいました。あと天使の環っかも。ふふふ、嬉しいなったら、嬉しいな。
                 ノムラテツヤ拝
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深紅のシャンパン

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お酒の中で最も好きなのは日本酒だが、二番目に好きなのはワイン。では、ワインの中で最も好きなのは? シャンパン、赤、白、ロゼの順。でも15年前、名古屋のとある中華レストランで、シャンパンが出た。それも白でもロゼでもなく赤の。中華にシャンパンということにまずビックリしたが、そのワインレッドの色に驚愕した。味は極めてドライ、そして天才シェフが作る本格四川料理に良く合った。以来、その店へ行くと必ず赤シャンパンを頼んでいたが、ある時「野村さん、もう無くなってしまって」。話を聞くと、そのオーストラリアのワイナリーが、赤のシャンパンを作るのを辞めてしまったという。うぅぅ、なんたること、、、。それ以来、僕は呑めていなかった。しかし、しかーし、やって来ましたポルトガル。あるのです。
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北部を中心にいくつかの蔵が真っ赤(ティント)なシャンパンを作っていました。一口呑むと、やはりドライで、最後に仄かな苦みと渋みが押し寄せる。やっぱり好きだわあ。そしてシャンパンとは思えぬほど、泡がたつ。どうです、この迫力は。なかなか出逢えない逸品、深紅のシャンパンが、北部ポルトガルで連綿と息づいていました。
                ノムラテツヤ拝
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カステラの旅

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20代の頃、同世代で僕より先を走る女性の旅人がいた。仮にYさんとしようか。Yさんは英語の教師をしながら、時間を見つけては、1カ国、また1カ国と旅を続け、世界地図をすべて塗りつぶすのが夢だと語っていた。その頃の僕といえば、アラスカ、南極、パタゴニアと旅し、極地&辺境ばかりに目を向けていた。互いに行き先が違うこともあって、世界の情報交換をよくしていた。その時に、Yさんからポルトガルへ行ってきた話を聞かせてもらった。
「ポルトガルで何をしたかったの?」
「うん、カステラの源を探す旅やねん」
「えっ、南蛮カステラ」
「そう、そう」
「で、見つかったの?」
「えらい大変やったけど、なんとか見つけて、大西洋を見ながら食べたわ」
「あはは、相変わらずだね」
そんな会話を旅の途上で思い出し、調べてみると、北部ポルトガルがカステラの故郷だと言う。
カステラの原型を、「パン・デ・ロー」と言い、近くのパン屋に出かけると、前もって電話予約してくれないと作ってないんだと返された。えっ、そんな幻のものなの? と幾つか当たっていると、ようやく巨大なモールでパンデローを見つけた。それも、中がしっとり半生のものと、カサカサのもの。ガッツポーズをしながらホールごと大人買い。さっそく部屋へ持ち帰り、切り分けてみる。
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うむうむ、何だかカステラっぽいわ。一口食べて、うんうん、不味いわ。なんだこれ、恐ろしく不味い。エッグタルトっぽいしっとりした方も不味い。うぅぅ、このホール、どうなっちゃうの? 呆然としながら、Yさんとの会話の続きを思い出した。
「ポルトガルのカステラ、めっちゃ不味いねん。やっぱ日本のが一番やね」
はい、深く同意します。僕は、島原産の五三焼カステラが、一番好きです。それにしても、ここから現在のカステラまで昇華させる長崎人って、、、ひたすら尊敬します。
            ノムラテツヤ拝
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旅の真実

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導かれた、としか言いようが無い。
教会で神の化身から「奥へ行け」との伝令が。予定を変更して全力投球。するとガイドブックにも載っていない、ポルトガルの本質風景が目の前に。
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誰も教えてくれないんだもの。こんな素敵なキリスト教の聖地が、ポルトガルの山奥にあるなんて。
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だから、旅って面白い。
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現場に立たないと、決して近づけない聖域が在る。
              ノムラテツヤ拝
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