写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ラストフライト

ローマ上空

さらばローマ。
飛行機は離陸し、一気に雲の中へと突入してゆく。
ローマからドイツのミュンヘンまで1時間半。
途中、雲の切れ間から、雪の大地が見えたかと思うと、たちまちアルプスが広がった。スイスやオーストラリアのアルプスだ。
アルプス

純白の大地と、蒼い空のコントラストが目に眩しい。
アルプス越え

機体はすぐに、下降体制になり、ミュンヘン空港へ降りた。
すぐさま飛行機を乗り換えて出発。
ミュンヘンから11時間。定刻通り、飛行機は成田に到着した。
12日間の短いイタリア旅だったけれど、多くの収穫を得ることができた。
こんな旅を作ってくれた全てのご縁に感謝して。
                      ノムラテツヤ拝
ヨーロッパ最後の風景
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フォロロマーノ

フォロロマーノ

アッシジを後にし、ローマへ帰ってきた。
フォロロマーノを見て、コロッセオを見学。
コロッセオ

そして、最後に僕のどうしても見たかった像を探した。
フォロロマーノ2

ミケランジェロがユリウス2世の墓廟のために彫ったモーゼ像だ。
場所はマリア聖堂。コロッセオから歩いて10分の距離だった。
天蓋には、細やかな細工が施され、その脇に、大理石で彫った彫刻群が見てとれた。
マリア聖堂

下の真ん中。これが僕の見たかった高さ2.7mのモーゼ。
モーゼ像

ミケランジェロ特有の、生命の解放感があった。
清流が流れてゆくような清々しいエネルギー。
モーゼ像2

もっとマグマのようなエネルギーなのかと思っていたので、ちょっと拍子抜けしたけれど、ミケランジェロのまた新しい顔を見せてもらえたようで嬉しかった。
スペイン広場へ歩いてゆく途中、トレビの泉によった。ベルニーニの彫刻もさすが。
観光客が思い想いにお金を投げ、願い事をしていた。
僕はまたこの地へ戻ってこられるだろうか?
きっと大丈夫。今度はヴェネチアに住む時に、イタリアへ戻ってくる。
そんな気がしてならなかった。
                        ノムラテツヤ拝
トレビの泉
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サンダミアーノ

アッシジの早朝

フランチェスコは神の啓示を受け、廃墟と化した修道院を建てなおした。
その名は「サンダミアーノ教会」。
クリスマスの早朝、ここでミサが開かれるのだ。
朝6時半に起床し、7時に出発。
街から20分ほど坂を下ったところに、サンダミアーノはあるという。
少し迷いながらも、看板を手掛かりに、オリーブ林を抜ける。
深海のような深いブルーの空に、ペルージャの明かりが見えた。
7時半。
サンダミアーノ教会の前に到着。
サンダミアーノ教会

あたりを流れる風の音以外、何も聞こえない。
鳥もまだ寝ているようだった。
サンダミアーノのプレゼピオも、小さいながらも精緻だった。
キリスト誕生

壁画を一通り見渡してから、中へ。
岩窟をくりぬいたような内部に、まず目をみはった。
こんな地味な場所が、フランチェスコの活動拠点だったのだ。
40人も入れば、いっぱいになってしまう教会内。中へ入った時にはもう8割方席は埋まり、その全てが地元の人たちだった。
ミサの第二番を皆で歌うと、それに呼応するように神父がやってくる。
体中がびりびりするのは、なぜだろう。
高潔なエネルギーの中に、入ったときの感触とどこか似ていた。
ミサが始まってからも地元民は訪れ、たちまち外まで溢れてしまった。
年配の人ばかりで、若者がひとりもいないことが、ちょっと悲しい。
折角こんなエネルギーの場を感じないなんて、勿体ないなぁ~。
十字架に張り付けられたキリストの木版が壁に掛けられ、その下で聖書が語られる。
ハレルヤを大合唱。
みんなで感謝し、その念を宙へ飛ばす日。そして大切なものをより大切にする日がクリスマスなのだろう。
いつもよりも、心を込めて、丁寧に、優しく。
ハレルヤが終わると、神父が問いかける。
隣人に対して優しく・・・・
最後に、周囲の人と握手やハグをして、周りがいるから、自分が生かされていることをもう一度客観的に感謝する。
神父が、聖水につけた紙を一人一人の唇に付けてくれて、終了。
フランチェスコの活動拠点で、クリスマスを迎えられたことに、何かのご縁を感じずにはいられなかった。
PS,そのあと、フランチェスコを擁護したサンルフィーノ聖堂にも立ち寄った。この司祭がいなければ、フランチェスコはきっと開眼しなかったのだろう。全ての人は必要で、そして完璧な時に現れるのだ。
                              ノムラテツヤ拝
サンダミアーノの壁画
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ウンブリア名物

ウンブリア名物と言えば、やっぱりトリュフだろう。
目的にしていた店が、2つともクリスマス休暇を取ってしまっていたので、町中を散歩しながら、ダルカーロに入った。
頼んだのは、名物のストランゴッツィというトリュフパスタとモッツァレラ。それに合わせるのは、地元の白ワインだ。
棚におかれるワインを見て、息をのむ。
ビンテージ1

これって、ちゃんと中身が入ってるのかな?
手に持つとずっしりした重みが伝わってきた。
僕の目の前には、ずらりと1960年代~80年代のイタリアワインが並んでいた。
ビンテージ2

キャンティから始まり、マッシ、そしてバローロまで。
ビンテージ3

他にも見たことのないワインばかり。
ビンテージ4

その中でも、1974年もののキャンティを発見した。生まれて初めて見る自分と同い年のワインだった。値段を聞くと450ユーロ、5万5000円くらいだった。
同い年

プレートに出てきた、ストランゴッツィは、まるでうどんだった。
ストランゴッツィ

この地方は、こんなうどん麺が、人気なのだと教えてもらう。
味は、トリュフと塩、胡椒のみで味付けられ、シンプルだけれど、絶妙だ。
ここにもちもちの麺だから、その相性の良さに、ため息をついてしまう。
イタリアは、凄い。
どこで食べても、美味しいんだから。
ペンネも、ちゃんと怒りんぼうという名前とおりのアラビアータだった。
ペンネ

モッツァレラを肴に、ウンブリアの白で攻める。
モッツァレラ

明日は早いから、もうそろそろ寝ないと。でも、美味しすぎるんだよなぁ~
                          ノムラテツヤ拝
ウンブリアの白
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ミサの力

アッシジ階段

要塞都市のアッシジは、細い路地や坂が美しい街。
河童のような髪型をしたフランチェスコが道祖神のようにして飾られ、今でもこの髪型のフランチェスコ会の修道士たちを、よく見かけた。
フランチェスコの肖像画

アッシジの街に、少しずつ夕方が押し寄せてくると、明かりがひとつ、ふたつと点灯する。
こんな時間が好き。藍色と闇が交わるこの時間が。
夜景は、黄色を基調として、深い藍の空色に、心を奪われた。
夕方のアッシジ

夜になると、サンタアンジェリ教会で夜のミサが行われるというので、出かけた。
入ってすぐに、巨大なパイプオルガンがあり、どんな音がするんだろうと想像する。
予定時間になると、司祭が出てきて玉座に座り、パイプオルガンの音が雨粒のように降り注いだ。
それにつられるように歌声が響くと、腕に鳥肌がたった。
響き方が細かいのだ。エコーは重厚に響き、続いてゆく。
みんなで1つの歌を歌う。
ボーズのスピーカーから四方八方に飛び、声が体を抱いてくれる。
場が歌うことで、少しずつ整理され、場が高くなってくる。人の想念が作り上げる美だ。
荒いものが細かく。優しく陽光に照らされるように、歌声が上昇し、場を引き上げた。
昔からどの宗教も、笛と歌を使い、神と繋がろうと努力した。
繋がりたい。
夕闇のアッシジ

その想いは、きっと昔も今も変わらない普遍な気持ちなのだろう。
みんなと繋がり、自分の生命は、生かさせてもらっているのだから。
澄んだ春の小川のようなせせらぎに似た声。
神へ上げる言霊、そして音玉。
DNAには、必ず刻まれているのだろう。
今まで人から人へ繋いできたであろう歌の道、ソングラインが。
パイプオルガンの音は、まさに倍音。神様と繋がる振動音だった。
クリスマスイブの夜は、神と共に過ぎてゆく。
                           ノムラテツヤ拝
アッシジの夜景
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