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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

雨の多い森

雨上がりの森(c)

昨日の土砂降りは凄かった。
最近の日本用語で言えば「ゲリラ豪雨」となるのだろうか。
でも“ゲリラ豪雨”って、まさに「スコール」なんじゃないのかなぁ~と思いながら、森に降りしきる雨の軌跡を目で追った。
雨の音が好き。
針葉樹のチリ松には、森に差し込む薄日のような細長い雨が、広葉樹の南極ブナには、太くまあるい雨が降る。ウルモ(ニレ)の葉っぱからは、“コツコツ”と雨の歩く音を聞いたかと思うと、ナルカスの巨大な葉には、“パッツパッツ”と水玉が弾け飛ぶ余韻を聞く。
森が奏でる、長い音、短い音、中くらいの音。
多様に重なり合う、高い音、低い音、中くらいの音。
雨の唄は、僕たちに木々の密度を教え、森の輪郭をクッキリと浮かび上がらせてくれるのだ。音の世界で森の密度が分かり、自然が醸し出す森のシンフォニーが響いてくる。
森と滴(c)

チリの10州、ロスラゴス州(ラゴス=湖)は、名前の通り湖が多く、降水量も飛びきり多い事で知られている。
僕が好きになるところ、住んでみたいな、と思うところはきっと雨の多いところなんだと思う。
シットリした空気感、肺が喜ぶ鮮烈な酸素、美味しい水、そして綺麗な空。深い森も、花々も好き。
日本なら屋久島や利尻島なんか、とても興味があるのは、雨と深い関わりがあるのだろう。
森の豪雨は生命を育み、自然に奥深さを与えてゆく。そして雨上がりの空の綺麗さといったら、光の美しさといったら、この世のものとは思えないほど。
昨日も夕方、雨が止み、空から光が降りてきた。まるで天使が梯子を使って下りて来ているみたい。
慌てて、カメラを持って散歩に出かけると、葉の上の滴に陽光が当たり、森全体が輝いていた。
「こんな美しい地球に生まれて、有難うございます」と、ため息が出てしまう。
滴の光(c)

一滴の雫が樹皮を伝い、コケが水玉を掴んで、大地へ落とす。大地は水を吸い、腐葉土の甘い香りを立ち上げる。森に甘い香りが漂うのは、この土のお陰に他ならない。
深い森はどれだけ雨が降ろうと、それを貯め、自然に排出する力が備わっている。
この森も、少しずつ、川に貴重な水を、流してゆくのだろう。
ウルモの花(c)

雨の多い森が好き。
夕日がオソルノ山に当たり、森は夜を迎えてゆく。
                                   ノムラテツヤ拝
夕焼けのオソルノ山(c)
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テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

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