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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

月光の夜

夕日(c)

夕日が落ち、セロカスティーヨがシルエットに浮かぶ。
一番星が瞬き始め、世界は闇と月光の世界になってゆく。
シルエットの世界(c)

満月が煌々と輝く中、カスティーヨ山の撮影をする。
オリオン座の下にカスティーヨ。日本とは逆側にオリオン座の三つ星が輝きを増す。
夜中のセロカスティーヨ(c)

自分の影が出来るほど、満月の夜は明るい。
プラチナ色の月光が包み込む満月の夜、強風に震える三脚を押さえながらの撮影。手がかじかむ中、シャッターを、一枚、また一枚ときった。
北斗七星と城山(c)

早朝7時に起き、7時25分頃に朝日がカスティーヨ山を深紅に染めた。時間にしてほんの10秒くらい。あとは雲が邪魔をして、天候は一気に下り坂となった。
朝日(c)

自然は瞬間から瞬間、明から暗、暗から明の変化を繰り返し、雲の切れ間から純白の満月が現れ、北西側を静かに照らしている。
朝のキャッスルマウンテン(c)

全ての事象は一瞬一瞬の今の積み重ね。
過去もなければ未来も、頭の中にしか無いのかもしれない。あるのは、今という過ごしてしまったかけがえのない時間だけ。
草原を風が吹きわたる風景は、僕にミレーの落ち穂狩りを想像させた。
カスティーヨ周辺風景(c)

風向きが西から東、東から西へコロコロと入れ替わる。
三脚を仕舞い宿で荷造りをして、僕は州都のコジャイケへ車を走らせた。
                                     ノムラテツヤ拝
夕陽の南極ブナ(c)
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