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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

フィッツロイ・ラスト

フィッツ周辺(c)

ポインセノットキャンプ場で軽めの昼食。
テントを撤収する頃になると、フィッツロイにまとわりついていた雲も離れ、紺碧の空と輝く紅葉が広がった。近くの池へ行ってみると、絶景は、鏡のように写り込んでいた。
フィッツロイ秋の絶景(c)

「この一年半、何度も美しい風景を見せてくれて有難うございます」
頭を下げて、もと来た道を引き返す。
歩くにつれ、フィッツロイの見える角度が変わり、様々な姿を現れる。
山肌(c)

葉っぱは逆光に光り輝き、透明な美しさを放っていた。
逆光の葉っぱ(c)

奥入瀬のような清流脇をいき、黄色、オレンジ、赤、その他の中間色が、飽きることなく続いた。
雨上がり(c)

それにしても驚かされるのが、この紅葉は日本と違い、ほとんど単一種という事実。同じ南極ブナが、時期をかえて、黄色、朱色、オレンジ、赤、紅色に変化してゆくのだ。
大滝が姿を見せ、瀧音に耳を傾ける。スザァー、スザァー、音の波が、僕の体を包んでゆく。
滝(c)

紅葉を背景に虹も出た。何だか大盤振る舞いの様相だ。
虹と紅葉(c)

そして、最後の最後に、驚くべき光景が待っていてくれた。
フィッツロイ周辺の大平原が、この数日で、一気にオレンジ色に紅葉していたのだ。手前には池糖のような湿原があり、その背後には幼い南極ブナの紅葉が続く。
紅葉平原(c)

これもまた、単一種が見せる“美の極致”。まさに見渡す限りの、一色紅葉だった。
山々にはもちろん雪が降り積もり、青、白、オレンジの競演だ。
宝石のようなその輝きを見ながら、僕たちはフィッツロイを後にした。
三段紅葉(c)

この一年半の総仕上げのような、聖なる山からの贈り物だった。
チャルテンからカラファテへ。
カラファテの大好きなレストランで、肉を頬張り、今日、チリへ入ってきた。
明日から、チリ屈指の国立公園・パイネへ向かう。
                                  ノムラテツヤ拝
平原2(c)
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テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

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