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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

吉田のうどん

富士風景(c)

八重洲南口から高速バスで富士へ向かった。
天候は晴れ。東名で御殿場に近づくにつれ、富士山が見えてくる。
今年は雪が多いのか、まだ3合目くらいまで雪をかぶっている。
チリの生活では、目の前にオソルノ山が聳えていたが、同じ鐘状火山と言っても、オソルノは2000m台、富士は3776m、迫力はやはり富士が勝っていた。が、帰国してからずっと気になっていることがある。
日本の空の色が妙に薄い。春だから霞がかかっているのか、真っ青な青空というのもが見られない。
富士では・・・と楽しみにしていたけれど、やはりパステル調の青空だった。
パタゴニアで見上げた、あの突き抜けるような黒っぽい青空は、見られないのだろうか?
御殿場から山中湖経由で富士吉田へ。
ずっと食べたかったもの。それが日本一のうどんだった。うどんフェチの僕は、今現在、富士吉田が日本一のうどんどころだと確信している。
15年前から讃岐に通っているが、残念ながら、もうあの頃の讃岐を味わうことができない。
稲庭も一子相伝で良いけれど、気合いの乗った角がピーンと張った喉腰いのちのうどんでは無かった。
富士吉田のうどんは、その全てがある。
富士山の冷たい水で、茹でたうどんを締めると、化学反応が起こりネズミ色になる。
日本広しと言えども、ネズミ色のうどんは富士吉田だけだろう。
今回言ったのは、地元で今話題の花や、そして王道の美也樹で食べた。
はなや(c)

はなやはざるうどんと湯盛りうどん。
ざるは角がたって、芸術の域。味も喉へドリルのように入ってゆく。
ざるうどん(c)

湯盛りは神聖なお雑煮のような感じ。昔から富士登山客が身を清めるために食べられた暖かな味だった。
湯盛りうどん(c)

翌日は所用を済ませ、やっぱり昼はうどん。
愛すべき店、美也樹へ。
ここは富士吉田でも長蛇の列ができる、人気店。
時間をずらしていっても、やはり少しだけ並んだ。
頼んだのは冷やしたぬきの天ぷらかけ。んもう、鮮烈、ノックダウンだった。
美也樹うどん(c)

今、食べられるうどんの中で、トップランクの味。
それが富士吉田にある。
うどんの聖地、富士吉田。まだまだ食べてみたい。
富士から岐阜への帰り道、富士は夕焼けに染まっていた。
                                   ノムラテツヤ拝
富士夕焼け(c)
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テーマ:風景写真 - ジャンル:写真

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