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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

山の先生

飛騨の虹(c)

山の先生は、飛騨の丹生川に住んでいる。
空には大きな虹がかかり、千光寺脇を抜けて、大萱地区へ。
最後の坂を上るとOさん宅だ。車を駐車場へ入れると、柴犬のぷーちゃんが飛び出てきた。Oさんの愛犬だった。チャチャに逢いたい僕としては、ぷーちゃんにチャチャを重ねて可愛がる。
19時。Oさん宅で、宴が始まった。
飛騨の山へ向かうとき、僕はOさんとNさんと一緒に登ることが多い。
山のことを何でも知っているOさんから、いつも知恵を教えてもらっている。
「てつ、槍は綺麗だったぞ」
このゴールデンウィークに、Oさんは山岳ガイドとして槍ヶ岳にお客さんと共に登ってきた。
コシアブラ(c)

巨大なテーブルに、コシアブラの天ぷら、こごみのマヨ和えがのり、飛騨の銘酒「氷室」が注がれた。
こごみのマヨ和え(c)

「お帰りなさい。楽しみにしてたよ」
Oさんの奥様Yさんがほほ笑んだ。
ハタハタのフライ、畑で採れたアスパラも出てくる。
ハタハタのフライ(c)

海から、大地からのエネルギーが全身に巡ってくるようだ。
アスパラ(c)

「てつ、この肉何かわかるか?」
そこには馬刺しのような真紅の生肉があった。
食べてみると、口当たりが柔らかで、上品。
ダチョウの肉(c)

「鹿の背ロースですか?」
「ちがうな」
答えはオーストリッチ。ダチョウだった。
「近くでダチョウを飼っている人がいて、今日分けてもらったんだ」
「玉子とかも有名ですよね?」
「なんでもダチョウは捨てる場所が無いらしいよ」
味は鹿に似ているんだけれど、後味の深みがちょっと違った。
Oさんは、いつも、いつも、僕をワクワクさせてくれた。
途中からもう一人の山の先生Nさんが夫婦でいらして、さらに場が盛り上がる。
「うちのおとうが、美味しいドブロクが飲みたいって言ってるんですよね」
「おぅ、まかせとけ」
数時間後、Oさんは沈没し、孫のレオくんと共に居間に転がった。
Oさん、今日も素敵な宴でした。心から感謝しています。
                                 ノムラテツヤ拝
Oさん撃沈(c)
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テーマ:食べ物の写真 - ジャンル:写真

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