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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

飛騨のドラゴン

飛騨ドラゴン(c)

飛騨に“ドラゴン”がいる。
ドラゴンはドラゴンでも、フルーツのドラゴン。
東南アジアのタイやベトナムでよく見る、ドラゴンフルーツが、何と新穂高で作られているというのだ。
ドラゴンフルーツと僕にとってキングオブフルーツのピタハヤは親戚同士。共にサボテンに出来る実ということで、代表の渡辺さんにハウス内を見せてもらうことになった。
「なぜ、奥飛騨に?」
ハウス内は、温度管理が行われているのか、少し暖かい。
「冬は?」
僕の質問の先に、答えが披露された。
ここは温泉地。その地熱を使って、サボテンを作っていたのだ。
たった2年でここまで大きくなったサボテンたちに、僕はただ口をぽかんと開けるだけ。
ビニールハウス内(c)

「今の時期、美味しいのがあるんですよ」
連れて行ってもらった先には、黄金の黄金のピタハヤがぁぁぁぁ~
ピタハヤ(c)

「これってピタハヤですよね?」
「そうですね。ドラゴンフルーツと一緒と区別されていますが、正確にはピタハヤですね」
「ドラゴンフルーツと同じなんて、味は別格なのに?」
「本当に、そうですよねぇ~」と渡辺社長も頷いていた。
セメントで道を作り、一区画ごとに土が丁寧に盛られている。そこからサボテンが木々に巻きつき、どんどん大きくなっていた。
渡辺社長は、ドラゴンフルーツと共にアセロラも作っていた。フルーツの中で最もビタミンCの含有割合が高い魔法のアンチエイジングの実だ。共に生産地域は南国やアマゾンだ。
「今、少しずつマスコミとかにも出るようになって、この飛騨ドラゴンが認知されてきてるんですよ」と、顔をほころばせている姿が印象的だった。
「地域活性の一環として、僕もこの新穂高に何かを投じることが出来れば」
渡辺社長は、岐阜県美濃加茂市の出身だったが、新穂高が気に入り、ここに施設を作ってしまった。
「ほら、かわいいでしょ」
そこには、サボテンのつぼみの姿が。やがてここに花が咲き、実を結んでゆくのだろう。
つぼみ(c)

そして、いかにもドラゴンフルーツという区画へ。これこれ、この中に白いゼリー状の実が詰まってるんだよな、と唾が湧き出てくる。
ドラゴンフルーツ(c)

そしてラストにピタハヤオレンジの姿が。
黄色いピタハヤよりも更に美味しいとされるオレンジピタハヤ。
この前、アンデス最奥部「チャチャポヤス」で食べた、あの鮮烈な味が脳裏に蘇ってきた。
http://fieldvill.blog115.fc2.com/blog-entry-44.html

飛騨にドラゴンがいる。
更なる飛躍を望み、日本の食卓やスーパーに普通にドラゴンフルーツが溢れる世界を想像した。
                                   ノムラテツヤ拝
ピタハヤオレンジ(c)
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テーマ:草花の四季 - ジャンル:写真

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