奥飛騨2009-05-14 Thu 06:00
![]() ロッククライマーたちの聖地「錫杖岳」が、僕を見降ろしていた。 奥飛騨の新穂高は新緑に包まれ、空気も少し甘かった。 新緑に桜、ヤマザクラが一斉に花咲き、芽吹き、バックに岐阜県最高峰(県境の山は除く)の笠ヶ岳(2897m)が聳えていた。 ![]() 「美しい~」 チリの大自然を見慣れていた目にも、この淡い世界が特異に映る。これが日本の自然の奥深さなんだな、としみじみ痛感させられた。 山の中を散歩すると、タラの大木が。空高く、木の先端にタラの芽が見えた。 ![]() 心ない山菜取りの人だと、木ごと折ってしまう人もいるけれど、自分はタラの棘を触らぬように、少しずつウコギ科の木々をしならせ、曲げて引き寄せた。 「僕にあなたの生命を下さい」 手を包み込むようにして、しばらく触っていると、タラの芽のほうから掌へ落ちてくる。 これで、タラの芽のエネルギーが損なわれることなく、封じ込められた。 ![]() それにしてもさすが奥飛騨。タラの芽自体がなんとも立派だこと。 ここらへんにタラがあるということは・・・・・同じ生息地のコンテツ(コシアブラ)を見つけるまでに、そんなに時間はかからなかった。 コシアブラはお浸しにしても、天ぷらにしてもいいけれど、やはりお勧めはパスタ。春の山菜パスタとして、コシアブラを入れると、風味も香りも華やいだものになる。 あれ? もしやと足を止め覗き込んでみると、出てきた幹の部分に白いうぶげのようなものが。 ![]() ウド。 僕のおとうはウドに目がないので、これも頂戴することにした。 周りには黄色のエンゴサクが咲き乱れ、春らんまん。 ![]() 福島に三春(桜、桃、梅が同時に咲くので)という地域があるけれど、新穂高も同様に三春、四春になっていた。 ウグイスが甲高い声を響かせ、木々の葉はカサカサと揺れていた。 帰ってからは、秘密ルートで手に入れたドブロクと共に、山菜を頂く。 ![]() 山の神に感謝し、そして発酵の神にも手を合わせる。 今日も、ジャパンを強く感じる一日だった。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
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