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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

北の幸

ライラック(c)

バスで札幌市内へ。
降りた瞬間、えもいわれぬ甘い空気に包まれた。
周りを見渡しても花はない。森の香りでもないし・・・・・。
今までの人生で、この香りに包まれた経験はなかった。
ライラック。
モクセイ科ハシドイ属。英名がライラック。フランス語はリラ、和名はムラサキハシドイだ。
札幌の空気は、香水の原料にもされる花香で、はんなりと包まれていた。
ライラック祭りとか、噂では聞いていたけれど、こんなに町中が香るなんて考えてもみなかった。
気温は11度くらい。肌を撫でるようなサラサラな感触だった。
道産子とリラは密接に繋がり、春がやってきて、急に冷えた日は「リラ冷え」と言うらしい。
夜は、北の大地らしく、魚貝尽くし。
北の幸(c)

ホッキ貝やつぶ貝などが光り輝き、イカ、タコ、海老、ホタテ、マグロが踊る。
北の幸2(c)

じゃがいもで作った、ほくほくコロッケをアクセントに。
じゃがいもコロッケ(c)

そして変わりどころでは、エゾシカの肉。
えぞ鹿缶(c)

昔、背ロースをニンニク醤油で食べて、失神しそうになってけれど、今回は別の部位を味噌漬けとやまと漬けにしたものを頂く。
味噌の方は、首を傾げてしまうけれど、やまとはさすが。お酒の肴に、ドンぴしゃりだった。
料理の都・京都から、食材の都・北海道まで飛んできた。
日本は広い。
そしてその何倍も食の世界は濃く奥深い。
                                  ノムラテツヤ拝
エゾシカの中身(c)
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テーマ:食べ物の写真 - ジャンル:写真

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