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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

山東

山東(c)

小学館の敏腕編集長Hさんがニコニコして言う。
「てつや、中華街へ行こうか?」
「ここからだと遠いんじゃないですか?」
「すぐだよ、すぐ」
言葉に乗せられて、編集長と一緒に、横浜中華街へ向かった。
連れていかれた場所は「山東」。細い路地の奥にある小さな店だった。
店の前には長蛇の列。だけれど、編集長の行きつけなのか、すぐに店内へ入れてもらえた。
「家庭料理」の看板さがるこの店の事を何も知らない僕は、ただ編集長に促されるまま座った。
最初に出てきたのは、横浜中華街随一と呼び声の高い「水餃子」だった。
水餃子(c)

餃子は焼きの方が美味いと信じて止まない僕には意外なチョイスだったけれど、食べてみて納得。水餃子独特のベタベタした感じはみじんもなく、中の肉が一気に口内で弾けるのだ。
まるでショウロンポーのような水餃子に、人気の秘密が、見え隠れした。
「タレも付けてみろよ」
目の前に置かれた赤いタレをつけると、これも衝撃的。なんとココナッツの千切りが入った水餃子用のタレなのだ。
タレ(c)

これは女性陣に受けるだろうなぁ~とひたすらがっついた。
次はエビ揚げ。もちろん最初から飲んでいるのは、花彫の陳年10年ものの紹興酒、ぬる燗だ。エビを姿揚げし、胡椒で味付けされた一品は、ことのほか紹興酒に合う。
エビ揚げ(c)

そしてお腹もポンポンになってきたところで、締めの高菜チャーハン。
今まで色々な場所で高菜チャーハンを食べてきたけれど、僕の中で、間違いなくトップランクに上がってくる美味しさだった。高菜、グリンピース、豚肉、卵、ネギ、そして隠し味はラードだった。舌に膜を張るようなラード。でもその上品さと言ったら、ない。何のラードなのかは分からないけれど、油っぽいものが嫌いな自分でもどんどん食べられた。
「ここが最近のオレのお気に入りなんだ」
紹興酒をぐんぐん飲んだからなのか、編集長も僕も、ホロ酔いになってきた。
「次はどこへ行くか?」
「僕に任せてくれませんか」
「てつや、いいねぇ~」
僕たちは、ネオンギラギラの道から、脇へそれた。
                                 ノムラテツヤ拝
高菜チャーハン(c)
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テーマ:食べ物の写真 - ジャンル:写真

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