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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

浅間神社

浅間神社

延暦7年(788年)ころ、富士山の噴火を静めるために創建された古の社。
桃山様式の本殿は、西宮本殿、東宮本殿とともに国の重要文化財に指定されている。
富士吉田にある浅間神社は昔から、修験道の社として、富士を守る役目を果たしてきた。
浅間神社は、“あさま”とは呼ばずに”せんげん”と読む。富士の浅間神社へ手を合わせにいった。
「こちらへ縁があり、来させてもらいました。今まで見守って頂き、有難うございます」
いつものように105円を賽銭箱に入れ、2礼1拍手1礼。
御神木

そして社務所で、あたためてきた質問をした。
「どうして浅間神社では、富士山の富が、点の無い冨士山なのでしょう?」
「富士より高いものが無いので、点が無いのです」
「富(とみ)の山ではなく、修行の山だから冨士になったとも聞きましたが」
巫女さんは首をかしげ「詳しい者を呼んできます」と後ろへ消えた。
しばらくして出てきたのは40代くらいの女性。目がクリクリとしていた。
「富の山じゃないという諸説も確かにありますが、宗教上の当て字です」
「というと、富士の語源と思われる不二山(ふじさん)も、宗教上ということですか?」
「最初に言葉があって、それに漢字を当てはめたんだと思います」
彼女の説明だと、富士の当て字は、富士、冨士、不二に付けくわえ、福地(ふじ)もあるということだった。つまり大和言葉として最初にフジという響きがあり、それを漢字が渡来したときに縁起の良い字で作り上げたのだ。
「あと、これも一つの解釈なのですが、うちのご神体の中に、富士の点の部分に神様が描かれているものがあるのですが、神様、つまり大切なものは目に見えないということで点が取られたという説もあります」
「三本鳥居の真ん中みたいなものですね」
「本当ですね」
鳥居の原型は3本足のヤタガラスといわれている。本来鳥居は三本足なのだけれど、真ん中の柱は神が通る道として、目に見えないのだという。だから鳥居の真ん中を歩くのは一般的にタブーとされているのだ。
冨士山は、見えない大いなるものが上に乗ってこそ、霊峰になる。大切なものは、大いなるものは、目に見えないけれど、そこに確実にあるのだ。
                                 ノムラテツヤ拝
浅間神社2
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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