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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

タイ料理

春雨サラダ

エスニック料理が好き。
そしてたまに無性に食べたくなるのが、タイ料理だ。
料理は王国になればなるほど美味しい。
フランス料理の基礎を作ったイタリア、始皇帝やチンギスハンが駆け抜けた中国、そしに日本やタイの植民地にされたことのない国は、やっぱり美味しいと想う。
国がある程度、平和で豊かにならないと、食は極めてゆく時間など無いのだろう。
東京の友人が「現地風の味が食べられるタイ料理店」へ連れていってもらった。
媚びる味と、媚びない味。
もしそんなものがあるのなら、経営上仕方がないのかもしれないけれど、日本国内は媚びた味が多いように思う。とくにエスニックや中国料理は酷く、日本風にアレンジされ、もはや現地の味はしない。タイのカオサン通りの屋台の味には、ならないのだ。
向かった先は四谷の「ジャスミンタイ」。
こぎれいな門構え、ここもやっぱり・・・・・と思いながら入った。が、最初に出された付け出しの海老せんべいがしみじみウマい。
生ビール片手に、最初の一品は春雨サラダが出てきた。たっぷり使われたパクチーに、目の色が変わる。ここはイケル。媚びてない現地の味をそのまま出していた。
次のレタス巻きは、絶品。
レタス巻き

レモングラスをたっぷり使い、ネギや肉を絡め、それらを新鮮なパリパリレタスで頂く。やばい、現地そのものの味。あのタイの気だるい時間を思い出すのに、そう時間はかからなかった。
空芯菜

空芯菜もいけたが、なによりもパッドタイが、甘辛く、酸味が十分効いて涙もの。
パッドタイ

最高にボルテージがあがったところで、トムヤムクンが出てきた。
トムヤムがあのスープ、クンが海老だ。が、これがクリーミーに仕上げられていて残念無念。もっと辛くて、酸っぱくていいのに。きっと、事前にそう言えば、作ってくれるんだろうな。
だって、店員も調理人も、全員タイ人なんだから。
今度、彼らたちのまかない料理を食べてみたいなぁ~。そんなことを思わせるお店だった。
タイ料理。とても、おいしゅうございました。
                                  ノムラテツヤ拝
トムヤムクン
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無垢の酒

北洋無垢の酒

WEB関係で大阪へ、出版関係で東京へ出かけた。
そこで会ったのが、今、流行りの日本酒立ち飲み屋さん。
日本酒の販売店のすぐ横に立ち飲み屋が併設され、飲みたいものを店から出してくるという形。
その酒の種類を見て、僕は夢を見ているようだった。
日本酒は大吟醸、純米吟醸、醸造酒、など色々な区分があるが、僕の最も好きなのはお米の味がどっしりとして、無ろ過、ちゃんとした酒米の山田錦か五百万石で作られるお酒。
味はアテが必要じゃなく、日本酒単体で、しみじみ飲んでいけるお酒、欲を言えば、飲めば飲むほど、更に飲みたくなる酒。
そんな無ろ過や原酒ばかりが、並んでいるのだ。見たことの無いものも半分以上ある。片っぱしから飲んでゆくと、僕は日本がやっぱり世界最強の酒王国のひとつだと確信した。
世界で最も手のかかるお酒、それが日本酒。これ以上デリケートなお酒は、世界に類を見ない。
その中でも、無垢の酒は異常だった。
2年ほど日本にいなかったので、存在すら知らなかったけれど、日本酒は最近どんどん美味しくなってきている。そして禁断のお酒が売られ始めたのだ。
日本酒の蔵で蔵人や杜氏さんと逢って思うのは、やっぱり彼らが一番おいしいお酒を飲んでいるという事実。まだ水で調整していない、そのままの原酒は美味しいに決まってるんだから。
お酒の魅力は「純米吟醸」のあらばしり+無ろ過+生+原酒だろう。
初々しくも、荒々しく、その深みは留まることをしらない。
そのすべてをクリアしたのが「無垢の酒」という種類だった。

あらばしり……モロミを搾るとき、圧力を加えずに最初にほとばしるお酒のこと。香り華やかにして豊醇、新酒のときに一番美味しく味わえる。
無濾過……ふつうお酒は雑味成分を取り除くために活性炭による濾過が行われるが、お酒本来の
風味を活かすために、あえて活性炭濾過をせず、無調整のままで出す。
生・原酒……加熱殺菌せず、一滴の水も加えることなく、生まれたままの香りと味わい。とても
デリケートなお酒でもある。

こんな採算度外視のお酒を、意思の高い9つの蔵が出したのだ。
僕のお気に入りは、富山の北洋、広島の華鳩、そして錦帯橋のある山口の五橋だ。
無垢の酒は、独特だ。
五橋無垢の酒

飲むと舌の上に米の風味が乗り、膜が張られる感じ。そして後味がふくらむ。
日本酒の極みが、ここに結集した。
黒牛、花陽浴、房島屋、天明などの勢いのある蔵や、こんな無垢の酒集団もあり、日本酒ワールドはどんどん広がり続けている。
「外国の人に日本人が最も誇れるものは何ですか?」
誰かに聞かれたら、僕はまっさきにこう言う。
「日本酒です」と。
                              ノムラテツヤ拝
華鳩無垢の酒
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