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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

富士宮焼きそば

富士宮焼きそば

B級グルメでよく出てくる富士宮の焼きそば。
箱根から富士市周りで富士宮へ到着したのが、午後12時を少しまわったところだった。
焼きそば初心者としては、まず勉強も兼ねて、B級グルメの王者にもなった富士宮やきそば学会なる店を目指した。
浅間大社の道を挟んだお宮通りに、オレンジ色ののぼりがはためいていた。三連休の初日でか、予想以上の人だかり。
焼きそば会場

のぼりには「う宮」。つまりうみゃ~と、何故か名古屋弁。
焼きそばの小型神社も飾られ、おさい銭箱まで置かれていた。
やきそばの神

B級グルメの王者を決めるB1グランプリは2006年から開催され、富士宮焼きそばは第一回と第二回が一位、第三回は特別賞と勢いが止まらない。
富士宮はそのマスコミ効果を最大限活用し、今では富士宮に焼きそばあり、と地域おこしに成功した。
そもそも富士宮の焼きそばは、普通の焼きそばと3つ違いがある。
1 麺のコシの強さ(麺が指定されている)
2 肉かすの使用
3 仕上げに削り粉をふりかける

富士宮やきそばに使われる蒸し麺は水分が少なく固い状態のため、調理の際に少量の水を加えることで調節し、調理を行う。そして富士宮やきそばとして使われる麺は原則として3つの製麺業者の麺のみであり、富士宮市内の製麺業者であるマルモ食品工業、叶屋、曽我めんの麺が該当する。
焼きそばの起源は、色々あるが、やはり富士山登山の富士講の存在が大きい。まさに富士吉田のうどんと同じだろう。麺を食べて山に登り、下りてからまた食べる。
お宮通りの焼きそば屋さんで食べたのは、2店。
2大会連続優勝の富士宮やきそば学会と、一番古い歴史を持つ老舗すぎ本だ。
焼きそば説明

食べてみて、まず気付くのは、焼きそばの麺が蒸されていること。だから食べたときに油でコーティングされたような感覚を受ける。見た目もピカピカだ。そこにイワシのパウダーがあっかっている。
ひとくち、ふたくちと食べてゆくと、確かに麺はモチモチだ。腰というよりもモッチリしてる。
焼きそば1

次は富士宮やきそば学会の焼きそば。
番号札

さっきのすぎ本よりも、見た目も薄いがやっぱりパウダーがかかり、肉かす(豚の背脂を絞って残った物)も入って、香ばしさが増していた。
ただ、とも思う。もしこれがB級グルメの王者というなら、吉田うどんはもっと高い位置を目指せるのではないか?と。
町おこしとマスコミを上手くかみ合わせた富士宮の手法は確かに素晴らしく、何よりも焼きそばの本も何冊が出されている。富士吉田に欠けているのは、それもあるけれど、何よりもこのうどんが日本で最も美味しいうどんのひとつだと、地元民が認識していない点だろう。
何とか、吉田うどんが羽ばたいていかないか? そこに何かお手伝い出来ないだろうか?
最近は、そればかり考えている。
                                ノムラテツヤ拝
焼きそば2
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テーマ:食べ物の写真 - ジャンル:写真

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