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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

三島の名店

暖簾

富士に住んでから、関東圏に行くことが多くなっている。
特に三浦半島の三崎や、三島、沼津などの事を書かせてもらった時は、今までにない反響があった。僕、わたし、その周辺で幼少時代を過ごしたとか、数年住んでいたから懐かしかったとか・・・・・。Tくんからのメールも、そうだった。

てっちゃん、
何を隠そう、昔僕は伊豆の韮山というところに住んでいて、沼津、三島は良く知ってますよ。沼津の丸天、懐かしいなあ~。昔はよく行きましたよ。安くておいしかったでしょ。あの辺にある店は、東京からもわざわざ足を運ぶ人も多く、結構有名なんですよね。
それから三島大社も懐かしいな。高校の同級生で名前はKだったかな。確か親を引き継いで三島大社の神官をやってるはず。高校卒業してから1回しか会ってないので元気にしてるのかな?
三島に有名なウナギ屋で確か「うなよし」だったと思うけど、行かなかったですか?
次回は是非行ってください。お椀からはみ出すくらいの特大うなぎで有名です。今回は懐かしく読ませてもらいました。ありがとう。   Tより

うなぎ・・・、うなぎ・・・・
うなぎが大好物の僕は、このメールを読んでワナワナしてしまった。そして昨日、また仕事でまた三島へ出向くことになったので、早速うなぎ調査をすると知らなかった事実が浮かびあがってきた。
昔から三嶋神社を中心にウナギは神の使者とされ、捕ることも食べることも固く禁止されていたが、明治維新の時に、薩摩、長州の兵隊達が三島に泊まった際、決まりを知らない兵士が争ってうなぎを捕まえて食べてしまった。でも神の罰は起きず、それを見ていた地元の人も以来、食べるようになり、今では三島にうなぎ横丁なるものまで出来ている。
三島のウナギ屋は、どこも美味しいとされるが、特に人気が高いのが以下の3店だ。
うなよし
桜家
うな繁
ししおどし


地元民たちに聞き取りすること20分、僕は一店に絞った。T君お勧めのうなよしは、僕の苦手な甘めのタレなので諦めることに。
11時40分頃、三島広小路駅前の桜家へ行くと、もう店の前に列が出来ていた。予約の紙に名前を書いてから、横の柿田川のせせらぎ音を聞きながら待つ。20分ほどでお呼びがかかり、店内へ。今日は2度目の土用の丑にあたる日だ。
暖簾をくぐると、木の香りが鼻に飛び込んできた。創業安政3年というから、もう150年も続いている老舗中の老舗。古いものが丁寧に使われ、ピカピカに輝いていた。
桜家店内

満員御礼。使い込んだ机が輝き、床は丸太の輪切りが埋め込まれている。店員はキビキビと動き、活気に満ちていた。
桜家のお茶

「はい、おまちどうさま」
奥さんが持ってきてくれた鰻を見て、むふふと笑みがこぼれる。蓋を取る前から、うなぎがはみ出しているのだ。
はみ出すウナギ

じゃーん。
開けると、芸術のようなウナギの姿が・・・・・。食べるとふわふわ、タレは甘味が抑えられ、あっさり上品。まるでカマンベールチーズのような食感。まさにあの江戸の名店「神田川」を彷彿とさせた。
ウナギの発祥は平賀源内。その店は東京タワーの近くの「野田岩」だ。以前、楠田枝里子さんに連れて行ってもらった江戸で一番有名な店。
桜家は、その両店と張る美味しさだった。
一般的にうなぎは愛知県豊橋市から関東風、関西風と分けられる。関西風のかば焼きは、こんがりと焼き、中からショウロウポーのように肉汁がじゅわっと出るのが特徴的。対して関東風は蒸しているので、ホワほわだ。
桜家は正統派の関東風。ご飯と一緒に掬って食べれば、まるで宇宙。ご飯にとろけたウナギが絡み合い、山椒がピリッと味の背骨を作りあげる。
お吸い物、漬物も勿論ウマい。
キィィー。うまさが突き抜ける店。こんなに美味しいウナギは久しぶりに食べた。三島に全国級の名店がある。その名は「桜家」。近くに行かれた方は一度行ってみてくださいね。
エンドルフィンの溢れすぎで、しばらく脳みそがボーっとした。
                              ノムラテツヤ拝
芸術なウナギ
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テーマ:食べ物の写真 - ジャンル:写真

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