至高の店2010-01-02 Sat 13:00
![]() 人に教えたくない店、もしそんな場所があるなら、僕はヴェネチア市内のカンティーナ・ド・スパーデを挙げるだろう。 細い迷路のような路地を肩を擦らせながら歩き、2度ほど曲がると、店前に上品な看板が現れる。 店内はシックな感じで、こじんまりしている。 ハウスワインの白を頼むと、ロゼっぽい色のワインが出されるのも、ロマンティック。 ![]() 味は最初は「普通」と思わせるけれど、料理と一緒に食べると、その美味さが際立つ味だ。 まずはワインの肴に、スカンピ(エビ)を頼む。 少し焦がしてあるので、香ばしい匂いが立ち上る。味はエビとスルメイカの間のよう。ワインがどんどんすすむのも無理はなかった。 ![]() アンコウのタリオリーニとズッキーニのラザニアを頼む。この両方ともが、あまりに秀逸だった。 塩で味付けされたアンコウの白身に、魚卵系のクリームソースが太麺のタリオリーニと絶妙に絡み合う。倒れそうになる味というのは、こういうパスタを指すのだろう。 ![]() そして僕のラザニア感を一変させた、ズッキーニのラザニア。今まで食べていたものは一体何だったんだ?と思うほど、このラザニアはフワフワで軽かった。これまた味のバランスが完璧で、白身の魚が所々に挟まり、味に奥行きを出していた。 ホテルまでの帰り道、ワインを飲み過ぎて千鳥足。 ふわわ、ふわわ、と雪道を歩き、戻ってきた。 腰が抜けそうになったお店、カンティーナ・ド・スパーデを僕は生涯忘れることはないだろう。 PS,その夜、夢の中にお酒の神様「バッカス」が出てきて、お告げを得た。 「今日も楽しかった。最高だ。生かしてもらい有難う。感謝します!」 これが幸せの呪文。バッカス神からの啓示だと。ちょっと飲み過ぎたのかしら・・・・・ ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
エスプレッソ2010-01-02 Sat 07:00
![]() 毎日のようにエスプレッソを飲んでいる。 これが、のけぞるくらい美味いのだから、恐れ入る。 値段も0.8ユーロと安く、値段を気にせず頂けるのが有難い。 こうも美味しいと、日本へ帰っても飲んでいたいと思うのが人の常。 ヴェネチアの電化製品店で、エスプレッソマシーンを探すと、これまたデザイン王国イタリアの底力と楽しみを感じさせてもらった。 イタリア有数のメーカー、ビアレッティ。何個かある機械の中で、2つに惚れた。 ひとつは真っ赤はデミタスカップ型のマシーン。 下の銀板が反射して、何とも購買意欲をそそる。 そして隣にあるのが、ビアレッティの代名詞にもなっている直火エスプレッソ型のもの。名前がモコーナというのも、可愛らしい。 ![]() 2つとも169ユーロ。旅行者は税も優遇されるから、150ユーロくらいの計算だ。 買おう・・・・とこぶしを握り締めたけれど、機械の裏を見て、断念。 電圧が210V~220Vのみと書かれていた。電圧計を付けて使うのもなぁ、と諦めることに。それにしても、何て素敵なんだろう。 日々を楽しくする。それが家具の力だとしたら、この2製品は間違いなく一級品だと思う。 イタリアのエスプレッソ。 恐ろしく苦く、やがて酸味が広がり、最後は無限の深みが僕のハートをさらってゆく。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
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