サンダミアーノ2010-01-13 Wed 07:00
![]() フランチェスコは神の啓示を受け、廃墟と化した修道院を建てなおした。 その名は「サンダミアーノ教会」。 クリスマスの早朝、ここでミサが開かれるのだ。 朝6時半に起床し、7時に出発。 街から20分ほど坂を下ったところに、サンダミアーノはあるという。 少し迷いながらも、看板を手掛かりに、オリーブ林を抜ける。 深海のような深いブルーの空に、ペルージャの明かりが見えた。 7時半。 サンダミアーノ教会の前に到着。 ![]() あたりを流れる風の音以外、何も聞こえない。 鳥もまだ寝ているようだった。 サンダミアーノのプレゼピオも、小さいながらも精緻だった。 ![]() 壁画を一通り見渡してから、中へ。 岩窟をくりぬいたような内部に、まず目をみはった。 こんな地味な場所が、フランチェスコの活動拠点だったのだ。 40人も入れば、いっぱいになってしまう教会内。中へ入った時にはもう8割方席は埋まり、その全てが地元の人たちだった。 ミサの第二番を皆で歌うと、それに呼応するように神父がやってくる。 体中がびりびりするのは、なぜだろう。 高潔なエネルギーの中に、入ったときの感触とどこか似ていた。 ミサが始まってからも地元民は訪れ、たちまち外まで溢れてしまった。 年配の人ばかりで、若者がひとりもいないことが、ちょっと悲しい。 折角こんなエネルギーの場を感じないなんて、勿体ないなぁ~。 十字架に張り付けられたキリストの木版が壁に掛けられ、その下で聖書が語られる。 ハレルヤを大合唱。 みんなで感謝し、その念を宙へ飛ばす日。そして大切なものをより大切にする日がクリスマスなのだろう。 いつもよりも、心を込めて、丁寧に、優しく。 ハレルヤが終わると、神父が問いかける。 隣人に対して優しく・・・・ 最後に、周囲の人と握手やハグをして、周りがいるから、自分が生かされていることをもう一度客観的に感謝する。 神父が、聖水につけた紙を一人一人の唇に付けてくれて、終了。 フランチェスコの活動拠点で、クリスマスを迎えられたことに、何かのご縁を感じずにはいられなかった。 PS,そのあと、フランチェスコを擁護したサンルフィーノ聖堂にも立ち寄った。この司祭がいなければ、フランチェスコはきっと開眼しなかったのだろう。全ての人は必要で、そして完璧な時に現れるのだ。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
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