ピンクのシャンドン2010-01-24 Sun 07:00
![]() カラファテの町から70キロで、世界的に有名なペリトモレノ氷河がある。 世界で最も大きな氷河を抱えるのは南極、2番目はグリーンランド、3番目がここパタゴニアになる。 パタゴニアとはチリ、アルゼンチン両国にまたがる南緯40度以南の地。語源はでかい足だ。 氷河国立公園へ入り、船着き場で降りる。 毎年、この氷河ツアーをさせてもらい、楽しみにしているひとつが、氷河トレッキング。 ペリトモレノ氷河の末端を、歩くのだ。 船に乗って、対岸へ。遠くに霧にけぶるペリトモレノ氷河が見えてきた。 相変わらず蒼い。 ![]() 世界中に氷河は数多くあるけれど、ここまで蒼い氷河をこんなに簡単に身近に見られる氷河は無い。 後退、衰退してゆく氷河が殆どの中、ペリトモレノは毎日2mほどづつ前進を続けている。 ガイドが一人付く。 彼の顔を見た瞬間、二人で握手。 「久しぶりだなぁ~、一年ぶりか?」 去年の氷河ツアーで仲良くなった、ガイドのディエゴだった。 あっちに行ってはダメ、こっちの道を通ってと最近融通の利かない氷河トレッキングが、ディエゴのお陰で、好き勝手にさせてもらえた。 まずアイゼンを装着するところから、今年も始まる。 ![]() 「ディエゴ、このテントはいつから?」 「今年からだよ」 「そうだよね、初めて見たもの」 テントの中にある椅子に腰かけて、ガイドさんたちに原始的なアイゼンをはめてもらう。 ![]() さぁ、レッツゴー。 氷の上での歩き方をレクチャーしてもらい、みんなで氷河を登り始める。 氷の裂け目からは、グレイシャーブルー色が発光し、目が奪われる。 ![]() 一口飲むと、一歳若返るといわれる氷河水を、手で掬って飲んでみると、水が持っている鮮烈な甘みが口内に残った。 それにしても、どうして氷河の色を見ると、こんなに胸がドキドキするんだろう。まるで生命の源色が、このブルーだと言っているような、そんな気がしてならない。 ![]() 今年の氷河隊メンバーとガイドさんでパチリ。 ![]() 笑顔溢れる時間。こんな時、僕はアテンドさせてもらえる幸せを想う。 有難いなぁ~って。 阪根ひろちゃんともパチリ。 ![]() 久しぶりの氷河トレッキングをこなしたひろちゃんは、「やっぱりここは別格だな」とひとり力強く頷いていた。 眼下にはトレッキングの最終地点、氷河バーが見え始める。 今年はピンクのロゼのシャンドン2本、金のシャンドン1本で、御祝いした。 二組のご夫婦が来ておられたので、結婚42年、25年の記念として、「続婚式(きみにぞっこん)」をしてもらった。 愛を語り、それを受ける奥様たち。何だか、ジーンとしてしまった。 トレッキングが終わったところで、Mさんから名言が生まれた。 「神が作りたもうた白と蒼、人が作りたもうたピンクのシャンドン」 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
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