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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

狂い咲き

みんなと砂丘

ペルーの海岸線には、移動式の砂の丘、バルハン砂丘が見られる。
みんな裸足になって、細やかな砂の感触を確かめる。
五感で感じ、楽しむ。
それが旅の醍醐味だと思う。
大好きなYさんも、足跡を付けてゆく。
Yさん

そんな中、驚くべき光景に出逢う。
今は2月なのに、ローマスが狂い咲きしているのだ。
狂い咲き

それもお花畑の最後を飾るクロセリウム。
通常だと11月に咲く花が、異常気象なのか、2月に咲いているのだ。
近づいてみると、上品なオレンジ色の花が風に揺れている。
クロセリウム

「てっちゃん、いろいろ昔と変わっているなぁ~」
よこでひろちゃんが呟く。
そう、同じだと思っている季節でさえ、日々、刻々と動き、脈々と変化しているのだ。
                    ノムラテツヤ拝
ローマスのオレンジ花
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ペルー | コメント:3 | トラックバック:0 |

レストランM

ふわふわパン

リマから一路北上。
今日は400キロほど北へ上がったK周辺に泊る。
その名もランプの宿。
心ひかれるホテルへ行く前に、いつものレストランMに入る。
ここは9月のローマス・ナス科の旅でも使わせてもらう欠かせないレストラン。
その第一品はいつもこのパンから始まる。
フワフワのほんのりバター味のついたパン。
シロクママークの北極ビールを飲み、2品目を待つ。
北極ビール

でたぁ~。今年も変わらず健在。
チュペデカマロネス。ようはエビ汁だ。
チュペ

味はクリーミーなので、女性陣にいつも好評なのが嬉しい。
あてにユカ(タピオカ)のフライ。これを食べるとフレンチフライが食べられなくなってしまうほど、もっちりしていて美味しい。
ユカ

怒涛のように頼む。
海鮮のチャーハンに、レモンをかけてパクリ。
海鮮ごはん

やきうどんそっくりな味の、タジャリンサルタードを頬張り、最近ずっとはまっているバジルのパスタ、タジャリンベルデを頂く。
サルタード

みんなの瞳がとろんとしてきているのが分かる。
こんな瞬間、僕は心から幸せだなぁ~って感じる。
                         ノムラテツヤ拝
ベルデ
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ペルー | コメント:2 | トラックバック:0 |

ホテルP

ホテルP

リマに大好きなホテルがある。
喧騒と埃、雑多な町リマのイメージが覆されるホテル、それがPだ。
北部チクラヨから戻り、Pホテルに入ったのは午後の8時過ぎ。
隊員からも余りのロマンティックさに歓声があがる。
ここはホテル自体が村になっていて、中央広場や郵便局、教会やレストランに至るまで、何から何まで揃っている場所。
大好きなバーに入ると、コカを浸したピスコ(ブドウの蒸留酒)や、ワインが所狭しと並んでいた。
バー

みなで美味しい食事を済ませてからは、部屋の中でバー阪根が開かれる。
こうちゃんが買ってくれたチーバスの最高種、ロイヤルサルートを飲み、みなのテンションがグングン引き上げられてゆく。
ロイヤルサルート

想い想いの話をして、今の自分を確認しあう。
良い時間だなぁ~って思う。
老若男女、入り混じって、自分の言いたいことを語り、相手の話に耳を傾ける。
翌朝は深紅の郵便局の脇を越えて、朝食。
郵便局

自家製のパンを頂きながら、あまりの美味しさに「ここは本当にペルーのリマか?」と自問せずにはいられなかった。
                             ノムラテツヤ拝
P構内
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ルーチョの心

シパンの王墓

シパン王の墓が見つかったときは夕闇に包まれ、このまま続行するかどうかの決断を迫られた。アルバ先生が明日の朝から発掘することを決め、見張りを数人たて、皆、家へ戻った。あの夜が、僕の人生で最も長い夜になった。
こんな痺れる話をルーチョはしてくれる。
カッコいい。アルバ先生の右腕として働き、あの世紀の大発見と言われた現場に彼もいたという事実。
それをシパン王墓の現場で聴ける幸せを想った。
王家の谷には今もアルガロボが茂り、昔の風景を想像させる。
王家の墓

ルーチョとひろちゃんを先頭に、隊員も歩く。
王墓周辺

汗が噴き出て、体が火照ってきたところで、ルーチョのレストランへ。
今日は、特別のルーチョの奥様が僕たちのためだけにカブリートを作ってくれるのだ。
ランチ場

竹の屋根に葦がひかれ、何ともペルーらしい。
まずはサメのセビーチェから始まる。
サメのセビーチェ

そしてカレーとデミグラスソースの中間のような汁で煮込まれたカブリートが出てきた。
ラストのカブリート

カブリート隊と言うからには、3回は食べなければ。予定通り、これがラストのカブリートとなった。
近くの白いワンちゃんが、僕たちの食べる様子を窺いにきた。
白犬

ほんの2カ月前に、新たなお墓が発掘された。指揮をしたのはもちろんルーチョ。
出土品

「何か黄金以外で変わったものは出土しましたか?」
「ふくろうの土器が出たよ。もしもブラックマーケットに出たら300万くらいで取引きされる品です」
写真で見せてもらうそのフクロウは軍神のために作られたのか、はたまた別の意味で作られたのか、興味が尽きることはない。
希望者にはルーチョの最新刊に、サインを入れてもらい、大満足。
ルーチョのサイン

ルーチョとハグして分かれ、僕たちはそのままチクラヨの空港へ。
飛ぶこと1時間10分で、ホームグラウンドのリマへ戻ってきた。
チクラヨから

ただし、リマは通常のホテルではなく、ちょっと趣向を変えた宿で予約をとってある。
                          ノムラテツヤ拝
染まる積乱雲
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ワカラハーダ

町一番のレストラン

チクラヨで最も洗練されたレストランで夕食。
今日はタコや白身魚のセビーチェに、焼いたカブリートだ。
味は極めて上品で臭みはゼロ。ラムチョップのような感じだ。
そこに付けられたマッシュポテトの中には美味しいオリーブが入り、何ともオシャレ。早速みんなでシャンドンのシャンパンを頼み、食事を楽しんだ。
子ヤギのチョップ

翌朝は、午前中に王墓博物館を堪能し、その足で、ワカラハーダへ。
この山こそ、セニョールシパンの発見に繋がったところ。
ようは南米版、ツタンカーメンの発掘現場。まさに王家の墓だ。
ワカラハーダ

2年前に出来たばかりの博物館へ。
ラハーダ博物館

あの鹿狩りの絵や、犬、猿、キジの犬(小林さん)そっくりの土器なんかも出てくる。
復元図

こばやしさん

シパン文明らしい仮面がライトアップされ、シパンの世界観がイラストで描かれていた。
仮面

この中間に描かれたドラゴンのような長い動物は、虹を意味するというから興味深い。
シパンの世界

お腹に卍のようなマークが記された壺を見て、ひろちゃんは即答。
「これは鳥を意味していてね」
相変わらずの博学ぶり。
マンジの鳥

昔はこうだった、と森林に囲まれたワカラハーダの写真も飾られている。
シパン空撮

そして、最後のコーナーで何とも優和な貌をした土器と出逢った。
愛しい顔

ワカラハーダの館長・ルーチョの案内で、ワカラハーダの遺跡を見学する。
遺跡を見学するには、そこを発掘した人、または発掘している人から話を聞く。
これがやっぱり一番面白い。
                         ノムラテツヤ拝
ルーチョと共に
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