北部のシャーマニズム2010-02-18 Thu 07:00
![]() カブリート隊を結成した時に、隊員に何がしてみたいかを聞いた。 その中で、圧倒的に多かったのが、シャーマンの儀式を見てみたい、感じたいという。ならばと、チクラヨ周辺で最も力のあるといわれるホセ・ロメロ。ただし彼は現地の人たちを対象にシャーマンの儀礼をしているので、僕たちのような観光客を相手にはしないが、コネを使い、そこを何とかしてもらうことに成功した。 ロメロの家に行くと、質素な薄暗い部屋にロメロとその弟子たちがいた。 まずは儀礼を受けるために、浄化の場へと連れていかれる。 蛇(聖地)牛の頭(陸)、クジラの骨(海)。それぞれの代表者が場に置かれ、そこでシャーマンは僕たちを凝視した。 「はい、浄化はOK」 何たること、傍診だ。 ![]() 薄暗い部屋へ戻ると、そこでそれぞれのシャーマングッズの説明をしてくれた。 骸骨から力をもらい、サンシピリアーノというシャーマンの父を敬い、全ての幸福を詰めたサンアントニオの液体を見せてもらう。 ![]() そして一人ずつのセッションが始まった。 ロメロは棒をYさんの頭に付けて、家内安全、仕事の繁栄、お金のこと、愛情のこと、希望という望みのことを早口に言う。次は胸のところに棒を持っていき、また同じことを繰り返す。 ![]() そして、次の瞬間、弟子の一人が聖なる液、アグアフロリダをかける。ポタポタとかけるのではなく、口に含んでぶわぁ~っとかける。 ![]() そして、精霊を呼び出されたところで、まずは手で顔を覆い、臭いをかぐ。ロメロがよしという掛け声とともに、今度は顔を洗うように、ゴシゴシとアグアフロリダを肌になじませる。安そうな香水のかおり、とても好きにはなれないけれど、これを聖液として使用するから我慢するしかない。 ![]() ひとりひとり、全員受けて、みんなスッキリ、というかベッタリ。 このシャーマンたちは、シパン文明のときとなんら変わらく受け継いできたと言う。そしてシャーマンになるためには様々な修業をこなし、Wという更なる聖地の巡礼をすると言う。 北部のシャーマニズムを、僕たちは体感させてもらった。 今日も生かして頂き、有難うございます。感謝しています。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
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