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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ヤマネミュージアム

ヤマネミュージアム

昔から憧れに憧れた動物がいた。
最初にその動物を知ったのは、今から17年くらい前だっただろうか。
おぼろげに写真家になりたいと思っていたとき、西村豊さんの講演に出かけた。
場所は八ヶ岳の清泉寮の一角。西村さんは動物のリサーチや写真家として活動されていた。
スライドショーが始まり、映し出された八ヶ岳の森に彼らがいた。
天然記念物でもある「ヤマネ」だ。
ジャンガリアンのような風貌に、背中に黒い一本線。げっ歯類なんだけれど、その愛くるしさに口が開いたままだった。
「一日中ヤマネを探して、まったく逢えずに帰ってくる。そんな時、僕は有難いなぁ~って感謝します。今日も写真家としての背中の筋肉を付けさせてもらったから」
西村さんの写真の美しさもさることながら、ヤマネに対する、八ヶ岳に対する、写真家としての自分の体に対する距離が、その時の僕にはキラキラして見えた。
ヤマネは、ここ富士の森にも棲んでいるという。が夜行性のため、そして数があまりに少ないために、なかなか姿を見ることは難しい。
岐阜飛騨に住む大好きな秋神三兄弟の二男としくんに教えてもらったことがある。
「春先にな、布団を干そうと旅館の布団を全部出してたんだ。そしたらコンコロコーンと何かが転がってゆくから、何だろうって見てみると、冬眠中のヤマネだったんだ。悪いと思って冷蔵庫に入れたんだけれど、忘れちゃってさ。思いだしたのは秋、冷蔵庫からおそるおそる出してみると、モゾモゾって動き出して、何処かへ行っちゃった」
もし次、また春先に転がったら、連絡して・・・・と頼んだものの、今のところそんな電話がかかってこない。
そんな折、八ヶ岳にヤマネミュージアムなるものが出来たと知る。そこには上野動物園以外で、初めて本物のヤマネが観察できるという。
山梨にいるんだから、と八ヶ岳の清里へ。
昔はあんなに美味しいと感じたソフトクリームも、今は甘過ぎて不可能。あれはキャラメル味だ。
雪の中、歩いてゆくと、ヤマネミュージアムの看板が見えてきた。
シックな建物に、好感が持てる。
ミュージアム外観

中へ入り、入場料300円を支払う。
まずヤマネの生息地の世界地図が。
ヨーロッパ、アフリカ、そしてなぜか飛び地の日本に、ヤマネは生息している。
生息地

そして待ってました。ここが冬眠中のヤマネが見られる場所。
懐中電灯を一本持って、真っ暗な世界へ入ってゆく。
ヤマネの入り口

暗い中、窓を開け、中に光を当てると、いたぁ~。
まあるくなって、スヤスヤ眠るヤマネが。
冬眠中

こんなに小さいんだ。
なんて可愛いんだろう。そして僕は体の中に一つの光が射し込むのを感じた。
初めての動物に出逢うと、僕はいつもこんな気持ちになる。
僕たちは地球の一部。そして僕たちは体の奥に宇宙を持っている。ラクビーじゃないけれど、ひとりは全員であり、全員はひとりなのだ。
初めての動物を感じることで、自分は何者なのか?その答えのピースをひとつ獲得するように想う。ずっと逢いたかったヤマネ。僕の中のそのピースがガシッとはまった瞬間だった。
睡眠中

お土産は実物大のヤマネグッズが。
う~ん、可愛い。
                         ノムラテツヤ拝
お土産やまね
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テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

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