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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

神代桜

神代桜

ラオスからタイへ舞台を変え、バンコクへ。
といきたいところだけれど、ちょっと季節的なものがあるので、話を日本へ戻す。
僕の住む山梨県は、桜の名所。
実家の岐阜は、薄墨桜が有名だけれど、薄墨桜よりも更に老木、樹齢2000年の桜が山梨県北杜市の実相寺境内にある。
その名も「神代桜(じんだいざくら)」と呼ばれ、エドヒガンの巨樹だ。
2006年に踏み固められた根元の土壌を改善するために、近くの市道を車両通行禁止にし、根元の土を入れ替えた結果、20年間、幹を覆っていたトタン屋根を外し、その優美な姿を見せるという。
ちょうど今が満開。
富士から山を降り、甲府へ。
そして実相寺へ向かうと、満開時の薄墨桜ほどは渋滞してなくて、ホッ。
有料の駐車場へマイカーを入れて、主役の神代桜へ。
さすがに近づくにつれて凄いひとだかりだ。
ひと際太い幹、ソメイヨシノよりも薄い桜色に目がとまる。
これが樹齢2000年、日本最古の桜だった。
神代2

真中に雷が落ち、ふたるに分かれたような姿。
高さ10.3m、根元幹周りが11.8m、東西の枝張りが17.3mとデカイ。
見る方向によって、花の付き方とバランスが変わるのも面白い。
神代3

付き抜けるような青空に、エドヒガンの花びらが揺れる。
それにしても何て太い幹だろう。
イエスキリストと同じ誕生日の、神代桜。
まさに生き証人なんだと、僕はその場の風の香りを嗅いだ。
                        ノムラテツヤ拝
巨樹
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テーマ:花の写真 - ジャンル:写真

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