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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

雪の新緑

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季節は6月。
ニセコの山上は、まだ厚い雪に覆われていた。
雪解けの大地からは、信じられないことに、ぷりぷりしたふきのとうが。
この季節にふきのとう。
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これは日本中探しても、北海道しかありえないだろう。
車を止めて、ひとつひとつもぐ。
霧が立ち込め、山スキーを背負って、雪山を登っていくツワモノもいる。
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雪の中、白樺が新緑のときを迎えていた。
このまばゆい色。萌える森色に、僕はぽかんと口を開けて、見とれた。
                     ノムラテツヤ拝
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ポセイドンの招待

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父母が岐阜から千歳へ飛んできた。
今日は、ポセイドンの宴を開いた岩内のT旅館へ二人を招待する日。
この前は大人数でばたばたしていたけれど、今夜はゆっくりと味わおう。
テーブルクロスにはアジサイの絵がかかれ、粋な感じを受ける。
今日もアワビは、調子よさそうだ。
毎回毎回思うのだけれど、どうしてこのアワビっていうのは女性器とこうも似ているのだろう?
自然の奥深さを感じずにはいられない。
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6月になりウニも晴れて解禁。
ムラサキウニの上品な味が、口内に広がった。
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ヒラメの刺身はほんのり甘みがのり、エンガワの食感は震えがくるほど美味。
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七輪の上に、三個のアワビと三本のホワイトアスパラが乗った。
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アワビの口がなまめかしく動き、妖艶さに、ムラムラッとしてしまう(笑)
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焼けてくると、口はぱっかりと開き始め、串を指すと、すっと通る。
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これで食べ頃。一気に行くと、やっぱり今日も海の塩が焼かれた醤油のような香りが舌上で躍った。
中間で焼き魚のカサゴも出され、その旨みある身に全員ノックダウン。
魚貝類にリン酸が沢山含まれているせいか、やっぱり今夜も瞼が重くなってきた。
                         ノムラテツヤ拝
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オスのシシャモ

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北海道に行ったら絶対に食べたいもの。それが鵡川産のシシャモだった。
日本最高級のシシャモというのは勿論、メスでなく、オスシシャモを食べてみたかった。
そしてある夜、ようやくそのシシャモとご対面。
卵は無いので、こぶりなシシャモ。結構痩せている。
山菜の天ぷらをつつきながら、待っていると、でました。でました。
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オスのシシャモがこんがりと焼けて。
味は、予想していた以上に濃い。
身の味がしまってて、濃い。弾力もあった。
メスは卵に美味しいところを持ってかれてしまうのだろう。
鵡川産のオスシシャモ。
もし、機会があれば、ぜひ食べてみて下さいね。
はっきり言って、絶品です。
                       ノムラテツヤ拝
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ジャンボ

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美瑛、砂川から札幌に戻る。
今夜は、満腹夫人のみわちゃんとデートする日。
何でも、突出した美味な店があるからと、誘われたのだ。
「去年、巨人軍がこの店を貸し切って、パーティーを開いたみたい。ダルビッシュも訪れるみたい」
ポセイドン隊では、友人のNさんが、すすきのの成田っていう美味しいお鮨屋さんがあるんだけれど、この前行ったら、ダルビッシュが来てて、見とれちゃったという話を聞いたばかり。
ダルビッシュ、美味しいもの、食べてるなぁ~
みわちゃんと地下鉄の駅で落ち合い、馬鹿話をしながら、てくてくと散歩。
道を左に曲がったと同時に、「アレ」と指をさした。
そこには、ちょっといけてない感じの古ぼけた店が。
「ココ?」
「うん」
おそるおそる中へ入ってみる。僕一人だったら間違いなく入らないだろう。
「いらっしゃい」
まずは建物の外観と室内のギャップに驚く。人の活気と、よく手のかけられた綺麗な室内。
2階へ上がり、最初から日本酒で乾杯。
龍力。これが、無ろ過で、とろりとして美味。
「ここは創作料理でね」
みわちゃんの言っていただけあって、何かと何かを組み合わせた料理。
普通だと思ってもらっちゃぁ、困る。
ここは北海道。料理が無い国なのだ。
焼く、蒸す、煮る、茹でる。これだけで終わってしまうものを料理とは呼ばない。が、北海道はそのものに新鮮さと力があるので、これで皆感激してしまう。
だからこそ創作料理屋が出来ると、道産子たちは嬉々として出かけるのだけれど、そのレベルが一向に上がらないというのが今までだった。が、このジャンボという店は、一口目から違った。
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考えられた組み合わせに、上品さが加わり、まさに日本酒のあてが並ぶ感じ。
ワイングラスに入れられたサラダが来たかと思うと、薄味のスープが出てきたりする。
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北海道らしく刺身も出てくるが、ほんの少しだけ。
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若鮎のイチゴソースやら、よもぎ餅の中に魚介や汁が入れられていたりする。
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日本酒がどんどんすすむのは言うまでもない。
豚の角煮で、お腹がぽんぽんになったところで、極めつけはイカのイカスミライス入り。
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これがイカスミパエリアみたいで犯罪的な味だった。
「どうだ、てつや、美味いだろう」
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ははぁ~参りました。みわちゃん、素敵な店を紹介してくれて有難う。
平日だというのに、今日もこの店は満員御礼だった。
                          ノムラテツヤ拝
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季節外れの山菜とり

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実を言うと、今年の春は不完全燃焼だった。
というのも、富士の森でふきのとうを取っているまでは良かった。
けれど、富士桜が満開の5月1日に熱海へ。熱海へ来ると、もう山菜のシーズンは終わっていた。
美瑛を通って、そこから砂川へ抜ける国道70号線。
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話はずれるが、北海道には道道というものがある。県の道“県道”なるものが、北海道は“道道(どうどう)”になるのだ。
道路は未舗装になり、イイカンジ。
チリでの生活を思い出しながら、オフロードを駆けあがってゆくと、タラの芽がちらほら見えた。
車を降りて、一本、また一本と崖から伸びるタラを取った帰り道、足元にヒトリシズカが咲いていた。源義経に妻、静御前から取られた名。楚々とした佇まいが、この花の魅力だった。
芽吹いたばかりの春山から、地球の叫ぶような息吹きが感じられる。
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今日も生かして頂き、感謝します。
手を合わせると、雲の隙間から太陽が顔を出してくれた。
北海道らしき、一本道。
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掌には、ぶっといタラの芽が、転がっていた。
                         ノムラテツヤ拝
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