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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

SOS

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緊急連絡、SOSです。
実は、今、ペルーの天野博物館のボランティアが不足しています。
ペルーの天野博物館は、チャンカイ文化の織物や土器を収集する宝石のような博物館です。
公式ホームページは  http://www.museoamano.com/
2001年に、天野博物館について、書かせてもらったものを以下に記す。

『リマの観音さま』
二人で歩いた遺跡は数限りない。
一緒にペルーの太陽に照らされながら、大地ばかりを見つめていた。トレジャーハンターのように、遺跡からの出土品を求めて。上品な顔立ちに、気品溢れる口調。天野美代子さん(73)が微笑をもって話してくれる。
ペルーの首都リマには、宝箱のような博物館がある。
日本人旅行者は必ず立ち寄ると言われる天野博物館がそれである。今は亡き天野芳太郎氏と、妻美代子さんが作った天野博物館。プレインカからインカ文明の土器、織物が所狭しと飾られているが、中でもチャンカイ文化の出土品には目を奪われる。
ペルー海岸部の雨の少ない気候が幸いし、保存状態は極めて良好。そして何よりも驚くのが、そんな土器や織物を直に触らせてもらえること。千年前の息吹を、五感の全てを通して感じさせてもらえるのだ。
こんな博物館が他にあるだろうか?
「昔の人々が使っていたものは触って初めて分かる。ガラス越しで見て何を感じるんだい?みなさんに触ってもらってこそ意味があるんだ」
更に入場料は開館してからというもの、一銭もとっていない。
「ペルーの大地が育んだ宝物を、どうして人からお金をとって見せることが出来るのか?」
これが故天野氏の持論だったようだ。
美代子さんは、そんな天野氏の昔話を風のように語ってくれた。
「あの人は遺跡に散乱していた骸骨に恋をしていましたのよ」
自分よりも少しだけ早くこの世を去った人々から一体何を聞き、何を想像していたのだろう?
彼と一緒に歩き、共に感動したものだけが得る強さを美代子さんは持っていた。背筋はピンと伸び、美しい雰囲気を悠々とまとっている。
僕はこんな美しい人を今まで見たことがなかった。外見もさることながら、清流のような心の美しさ。
芳太郎氏が発掘した、最も美しい出土品は「美代子さん」では?と言われるのも無理なかった。
館長として博物館の維持に全力で立ち向かっている美代子さん。今まで何度と無く存続の危機があったと彼女は言う。
「もう駄目・・・と思ったとき、必ず誰かが助けてくれるんですね。今日までそんな風にして生かさせてもらってきました不思議ですね。ほんとに」
博物館の従業員も、美代子さんに魅せられ今を全力で駆け抜けていた。
そんな流れを感じながら、天野博物館は心と心が繋がりあう宝箱のように光り輝いて見えた。
「毎日天野にお祈りしています。ありがたい、ありがたい、今日まで生かせて頂きありがたいことですよ」
「ありがとう」この言葉は一種の言霊で、必ず大いなるものに守ってもらえる波を含んでいると言われている。
人の心をスムーズに流し、感謝の波でくるむ彼女の生き方は、純粋に美しかった。誰から美代子さんをこう形容したのを思い出す。リマに住む神様、「リマ観音」だと。
話が終わると、庭で美代子さんを撮影させてもらった。
ファインダーの中に、深い愛情が映り始める。
「こういうのって恥ずかしいですね、ほんとに恥ずかしいですね」と頬はどんどん赤くなってゆく。
シャッターが一枚二枚とおりるに連れて、どんどんうつむいていってしまう。
そしてまたファインダーをちらっと見てくれるときの目が愛しかった。
撮影が終了。
「はぁ~恥ずかしいですね。遺跡の穴にでも入っちゃいたい気持ちです」
最後まで信じられぬほどの美しさを放っていた。世の中は広い、こんな女性がまだまだいるのだから。
故天野氏の眼力にただただひれ伏した。
                         ノムラテツヤ拝

天野博物館は、土器や織物の案内や、博物館の仕事を、日本から来た20~30代後半までのボランティアの若者たちで、まわしている。彼らはペルーに来て、ペルーの衣食住を見て、生活しながら、インカの土器や織物について学び、当然ながら公用語のスペイン語の勉強も、天野博物館がさせてくれる。大体半年も行くと、スペイン語の日常会話が身に付いてくる。

天野博物館のスタッフになる場合のメリットとデメリット。

メリット
1) スペイン語が無料で学べる。
2) ペルーの首都・リマ(食の都)に半年間、または一年間住める。
3) 天野博物館にやってくる多数の観光客の前で話すことにより、案内や説明するのが上手になる。
4) 普段は出逢えないような人達も沢山やって来るので、その人たちとコネを作れる。
5) 敬愛する天野美代子さん、そして阪根博さん始め、天野博物館の素敵な人たちが育ててくれる。
6) 数千年前の土器や織物が自由に触れることが出来る。織物とかは、補修のため、解いたりすることも可能。
7) 発掘現場に連れて行ってもらえる。発掘出来る。

デメリット
1) 博物館の仕事は派手ではなく、地味。
2) 土日は休みだけれど、月~金までは、午前中スペイン語の学校へ、午後は天野博物館で働くのでその時間帯だけは拘束される。

20代、30代の若い時、または心が若いうちに、ペルーに住んで、敬愛する阪根博氏の下で学べるのは、人生にとってとても有意義なものになると確信しています。これも何かの御縁。もしも、あなたが、または近くに天野博物館で働いてみたい、興味があると言う方がいらっしゃれば、野村哲也の方へ教えて下さい。どうぞ宜しくお願い致します。

最低6ヶ月働いてくれる人を、大至急探しています。理想は7月下旬、または8月上旬から入ってもらえると助かります。
                                  ノムラテツヤ拝
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