讃岐の王国2010-08-26 Thu 07:00
![]() 大阪に讃岐の王国がある。 中津に讃州、たけうちとあり、以前、讃州に行った時にその精密な味に舌鼓をうった。 出来れば、もうひとつの店も攻めてみないと、たけうちうどんへ寄った。 11時半の開店前に、お店の人たちが至る所を掃除している。 ![]() 11時20分頃から人が集まり、開店の11時30分には、もう20人くらいの行列になった。 店の奥から詰めて座り、メニューを見る。 冷たいうどんのとり天ぶっかけを頼む。 ![]() 数分後出てきた、うどんの輝きに、のけぞる。 ぴっかぴか。大根おろし、生姜、ネギ、レモンを全部混ぜて食べてみる。 あまりに見た目が凄かったので、期待が大きかったのだろう。みずみずしいんだけれど、僕にとってはちょっとだけ水っぽかった。あの、富士吉田で食べていた、あの硬い気合いうどんが、恋しいな。 店内の客に目をやると、みんな狂ったように食べていた。 きっと、僕にとっての味噌煮込みみたいに、癖になる味なんだろうな。 外には、もう長蛇の列が出来ていた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
インカ道2010-08-25 Wed 07:00
![]() カパック・ニャン。 この言葉を聞いて、意味の分かる人は、よほどのインカ通だろう。 カパックニャンとは、インカ道のこと。 インカ時代、チリ、アルゼンチン、ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビアの6ヶ国を治めたインカ帝国は、それぞれの地に血管のように無数の道を作った。 何かが起こった時には、そこを飛脚が走り、情報を素早く伝達したのも、インカが長く栄えた理由だ。 インカ皇帝は、他の皇帝が作った道を使用せず、その道の脇に、自分がまた道を作る。そんな場所をペルーで何個も見てきた。 ![]() 阪根ひろちゃんの最も好きなインカ道にも連れていってもらった。 ナスカとアレキパのちょうど中間、チャラの近くにその道はあった。 今現在、ペルーではその道が忘れ去られ、どんどん不法侵入する人たちによって破壊されている。例えば、山の方から砂漠にやって来たペルー人が、不法にそこに家を建てて住み始める。しかし、その場所には、一本のインカ道があった、という風に。 ![]() それを数年前から、保護し、世界遺産に登録させようという動きが見られる。 それはとっても良いことだと思うし、出来れば世界遺産になって欲しいと思う。 その写真展が、なんと岐阜駅の構内で開催されているというのだ。 少し前、東京で開催されたナスカ展で、使われたものを岐阜に持ってきたという形で。 カパックニャンは、色々な人の写真で構成されていた。 マチュピチュは勿論のこと、星と氷の祭りの写真もあり、岐阜駅なのに、そこにアンデスの風が吹いているような清涼感があった。 ![]() 全部で50~60点くらいだろうか。道を行きかう人も、足を止めて、見入っていた。 見たことの無いアンデス奥地のインカ道。 ![]() マウンドは昔からの住居跡なのだろう。 そして芸術的な針のような岩と蒼い空、インカの道は、今も変わらず続いている。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
おかあの味2010-08-24 Tue 07:00
![]() 泣きそうになる。 DNAに浸みこんだ、逃れられない味がココにある。 実家に帰ってきた翌日の昼、興南 対 報徳の試合を見ながらの食事だった。 料理上手の母が、手早く作ってくれたランチに、想わず涙が出そうになった。 何か特別なものがあるわけでなく、でも、僕には代えがたい味。 岐阜周辺で取れる十六というインゲン豆を茹でたものに胡麻。これに醤油をかけると、僕の大好物になり、幼少からの思い出が走馬灯のように浮かぶ。 ![]() 玉子焼きや焼きナスもそう。 はぁ~、僕はこんな料理を頂きながら、今の自分が出来あがったのだ。 しみじみとそう思わせる味だった。 大根おろしも甘く、シラスは仄かに塩味。 平静を装っていたけれど、やっぱり僕は母の味で育てられたことに、そっと頭を下げた。 おかあ、有難う。そして御馳走様。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
パタ本2010-08-23 Mon 07:00
![]() 来年の春頃をめどに出版を予定しているパタゴニア本。 この前作ったのは写真集だったけれど、今度は写真と文字のミックス本だ。 4月下旬から原稿に取り組み始め、ようやく最近、形になりつつある。 何かを書くときは、その10倍~20倍くらい調べないといけない事を思い知らされた作業だった。 僕にとって世界で最も美しい場所のひとつ、パタゴニア。 ![]() 何も知らない人が、パタゴニアの本を見て、一人でも多くの人が興味を持ってくれる、または旅立つ人が出るような、そんな本になってくれると良いな。 パタゴニアの壮大で精密な自然を見たら、きっと誰でも自分たちは地球に生かされて、ここにいさせてもらっていることを実感するだろう。 原稿の完成度を更に高め、これからが最も楽しい作業。 写真と文章のレイアウトを考え、色校正などで、本が出来あがってゆく。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |
滲む雨2010-08-22 Sun 07:00
![]() 昨夜の雨は、有難かった。 クーラーを付けて寝ていたけれど、雨音に気づいて、窓を開けた。 涼やかな風が入り、朝も強い雨が降り続いた。 散髪に出かけたときも、雨がそそぎ、長良川の水量はいつもよりも多めだ。 今年は川の事故が多く、長良川は連日のようにニュースになっている。 雨の日は、ワクワクする。 森たちは緑を発光させるように輝かせ、イキイキする。 そして、にじんだフロントガラスに滲む風景も、ホッとする。 テールランプがにじむ。 その光を見ていると、様々な思い出が浮かんでくる。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタンをクリックお願い致します! ↓ ココをクリック! ![]() |