不安という快楽2011-04-27 Wed 07:00
![]() 今回は、南アフリカでの取材を兼ねての旅だ。 新たな本を出版するために、足りない写真をひとつひとつ撮影させてもらう。 花の季節は8月下旬から9月にかけてだけれど、どうしても今撮っておかなければならない写真があるのだ。 いつも南アは、花の季節に訪れているので、秋の今はどんな感じなんだろう?とワクワクしている。 昔はこうやって一人で旅する時は、いつもドキドキしていた。まだ見ぬ新たな大地、そして、初対面の人たち。どんな人生が待ち受けているのか、自分で自分を鼓舞し、舞い上がっていた。 今も、もちろんドキドキする。南アの大好きな自然やワイルドライフ、そして愛すべき友人たちと出会えることに。 ただ、どうしてだろう。昔の、20代前半のドキドキ感と不安の幅が少しずつ狭まっているような感じもする。それは、少しずつ世界を自分の体験として知るからだろうか?それとも僕の感受性が弱まっているのだろうか? よく分からない。 昔と今の違い、その一つは、不慮の事態に対する対処だろう。 予想外のことが起こったとき、それは、自分の中ではパニック寸前に陥る。でもそれらが一度、二度起きると、知らぬ間に淡々とこなす自分がいる。 予想外のことが一度起きると、二度目は予想外じゃなくなる。 そのひとつひとつの積み重ねが、もし今の穏やかさに繋がっているのなら、それは嬉しいし、少し寂しい。 だって、いつも、どこでも、ドキドキ、ワクワクしていたいから。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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