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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新刊発売

大R0028523(50年前)

新刊「イースター島を行く ~モアイの謎と未踏の聖地」(中公新書)が、本日発売される。
友人、知人から頼まれた約1000冊に、1つずつ気持ちを込めてサインを入れる。腕がだるくなってくるが、有難さをしみじみ実感する瞬間だ。
さて、御存知の方も多いと思いますが、1ヶ月前から1枚のイースター島写真と共に、「モアイの体が見つかった」とのニュースがFacebookで拡散された。発信源は日本。沢山の方から本当なの?と質問されたが、その記事は半分本当、半分間違っています。
まず新刊にも載せましたが、この埋まっているモアイの写真は現在のもの(草の色が掘られた場所だけ違う)、そして掘られたものは今から約50年前に有名な冒険家であり文化人類学者のトール・ヘイエルダール(モアイ右の水色の服の人)が、掘ったものだ。
大DSC_0475(現在)

彼は、島の調査のため20数体のモアイを掘りおこしたが、このモアイはその内のひとつ。もちろんイースター島を研究している学者、イースター島に関わりのある人たちは、ほぼ全員知っている有名な史実だ。決して今、掘られたわけではない。
イースター島には、謎やミステリーというステレオタイプのイメージが常にまとわりつくが、一体何が謎なのか? そして最新の研究で、現在はどこまで分かってきているのか? 言語学や遺伝子学が急激に発展したお蔭で、今まで見えなかったものが見えてくる時代に、僕たちはいるのだ。
そのことを踏まえ、新刊では島に1000体ほどいるモアイだけでなく、200以上もある溶岩洞窟、光り輝く生命の樹木、創造神が彫られた聖なる石(磐座)など、今まで誰も書かなかったイースター島を丸ごと書かせてもらった。
今日から全国の本屋に並びますので、どうぞ手にとって見てやって下さい。
もし感想など頂けたら、とても嬉しいです。
                 ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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