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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

青い光

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去年から見てみたい風景があった。
美瑛の青い池。アップルの壁紙にも採用されている場所。
春から夏にかけては、その人造湖が青く輝き、僕は3年前に訪れた。
でも、去年から冬の凍った時期にだけ、夕方17時~21時にライトアップをするのだ。
それもギラギラな感じではなく、夜空の星が見えるくらいの弱さで枯れた木々をオブジェのように浮かび上がらせるという。
早速、出掛けてみると、17時ぴったりにライトが点灯する。
両端に大型のライトが取り付けられ、そこから青、黄、白などの明かりがコンピューター制御されている。
左右の組み合わせの妙で、ひとつとして同じ光景とならないライトアップに、並々ならぬ気持ちを感じた。
冬の時期、観光客が激減する美瑛。その雪を逆手に取ったイベントで、誘致する。
素敵だなぁ、と頭を下げた。
夜の闇から、純白の雪が結晶で降り注ぐ。
何度か撮影して、どんどんこの地からイメージが湧いてくる。
あーして、こーして。
後は自然が最高の瞬間を見せてくれる。
シャッターが切れる。
浮かび上がった写真は、何ともメルヘンチック。
今夜も撮影に出掛けよう。
                ノムラテツヤ拝
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北の大地

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昨日は横浜アリーナで、平井堅のコンサートを初めて聞かせてもらった。
大好きな歌「センチメンタル」も熱唱してくれ、涙がブワっと溢れ出る。
『改札を出て 君は振り向き「じゃあね」と手を振った 家まで送る僕の誘いを優しく断った後』。
あぁ、歌詞を書いているだけで、また涙が流れ落ちそうだ。
クリスマス当日は藤沢から羽田空港へ。ひとっ飛びして千歳空港へ。
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途中までは晴れていたが、東北に入ってからは積乱雲で覆われ、北海道に入る頃には雪雲が。
ほの暗い苫小牧の海岸線が見えてくると、何やら雲がうっすらとピンクに染まっている。
カメラから目を離して見上げると、雲がぽっかりと穴を開け、そこから線香花火色の夕日が射し込んでいた。
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うっとり・・・、でもすぐに我に返り、祈るような気持ちでシャッターを押した。
裸になった原生林を見ながら千歳空港へ下りると、一面の銀世界。雪がまるで壁のように横殴りに降っていた。
ソニーのカメラとレンズたちを、この極寒の世界で試したい。ニコンやキャノンの最上機種は防滴防塵、落としても壊れないので、ソニーでも比較したい。
今日は札幌で泊まり、明日から場所を変えて、大切に写真を一枚ずつ積み重ねよう。
やっぱり、寒い場所って綺麗。大好きです。
千歳空港から札幌駅までの列車は、凍てついていた。乗車している人の息で、外から見ると真っ白に曇っている。でも、何だか温かい。その曇りガラスが、人々の営みを直に感じさせるからだろうか。
北海道さん、どうぞ美しい瞬間を見せて下さいね。
心を全開にして、全身で受け止めますから。
                  ノムラテツヤ拝
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ソニーの力

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昨日、ソニーのことを書いたら、プロを含めた多方面の方々から質問を受けたので、今日は改めて、そのことを書きたいと思います。
まず、ソニーの内蔵センサー(イメージセンサー)がずば抜けていると言いましたが、例えばニコンの最高画素機D810のセンサーは、ニコン自社で作っているわけではなく、あるタイプのソニーセンサーを独占使用しています。ちょうどトヨタとヒュンダイ(韓国)の関係に似ていますね。ヒュンダイ車の部品の多くは、トヨタの部品を使用している。だからヒュンダイが売れれば売れるほど、トヨタも儲かる仕組み。
実際にイメージセンサーを自社開発をしているカメラ製造会社の大手は、キャノン、パナソニックなどありますが、キャノンは大部分をソニーに切り替え、パナソニックも今のソニーとは開きがあるため、行く先は不透明です。
皆さん手持ちのiphoneも、4までは米国オムニビジョン社のセンサーが使われていましたが、iphone5、6はソニー製に切り替えたことで劇的に画質が向上したのです。
では、ソニーセンサーの何がそんなに優れているのか?
それは、3つあります。
1つ目は、類まれな高感度性能。これはスチルカメラも動画も一緒です。今まではライトがなければ撮れなかった漆黒の闇も、今では撮影できるようになっています。
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2つ目は、ボディとレンズ(カールツァイス製と自社製)をすべて自社で作っていること。だからこそイメージセンサーを生かし切る、見たままの太陽を写し取るカメラが生み出されるのですね。
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3つ目は、光学ファインダーではなく、精巧な電子ビューファインダー(EVF)を使っていること。これにより眩しい太陽も何なく見ることが出来、さらにファインダーの中で自分のイメージ通りの作風に仕上げていくことも容易。
さらに4つ目はピント面を掴みやすくする工夫、5つ目は瞳だけを追う機能など、挙げていけばキリが無いので、今日はこの辺で止めておきます。
2月、3月は、カメラを買ってみよう、買い換えよう、プロを目指そう、そんな皆様に分かりやすく説明する機会を、東京と大阪で作りますので、ぜひいらして下さい。
きっと、ソニーの異次元進化に、誰もが驚かれると思いますよ。
高度成長時代から日本を牽引してきたソニー。一度はアップルにしてやられましたが、また不死鳥のように蘇る時代が、もうすぐそこまで来ています。
やっぱり我がジャパンは、ソニーが元気じゃないと。僕も、頑張ります。
                 ノムラテツヤ拝
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ソニー

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最近、日本でもIPA(インディアンペールエール)のビールが新発売されて嬉しい。味も、さすが麦芽が3倍入っているだけ
あり、マスカットのような苦みがず~っと続く。
さて、そろそろ公開させてもらおうかしら。
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僕は14歳から写真を撮り始め、20歳でプロ登録し、ずっとニコンのカメラを使ってきた。フィルムからデジタルに移行しても、
その流れは変わらない。頑強なカメラがいつも僕の相棒だった。
でも、ここ2年ほど、ニコン以外にソニーも使うようになった。
その理由は、あまりにソニーだけが最先端の技術を使っているから。
デジタルカメラの最も大切な心臓部、それが内臓センサー。
ソニーは世界一のシェアを誇り、レンズはこれまた世界一のレンズメーカー、カールツァイスと初期から提携している。
フィルムカメラでは撮れたものが、デジタルで撮れなくなった。
それは、見たままの太陽だった。ゴーストが出たり、フレアが出たり。一番出ないと評判のニコンレンズでも、満足いくもの
は写せなかった。
でも、ソニーのあるレンズを使うと、見たままの太陽が写せるのだ。それからというもの、太陽と絡める時は、ソニーで撮る
ようになった。
3か月前だろうか? そんなソニーから仕事の依頼が来た。
「世界最高のカメラを使い、写真を撮ってきて欲しいと。その写真を使って、日本中でソニー主催の講演をして、我が社のカ
メラの素晴らしさを伝えて欲しい」と。
今、最も惹かれているカメラと高価なレンズを使い、仕事をさせて貰えるなんて。来年の2月、3月は合計8回の講演を東京と大
阪でさせてもらう予定だ。
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まずは目の前の美しい風景を、一枚一枚撮影させてもらおうっと。ソニーさん、どうも有難うございます。
間違いなくソニーは、世界一のカメラ会社にのし上がると確信しています。微力でも力になれれば、幸いです。
                      ノムラテツヤ拝
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ラフレシア

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世界の辺境、秘境を歩いてきた中で、たくさんの摩訶不思議な植物たちに出逢ってきた。
東南アジア最高峰のキナバル山(4095m)に登ったときにも、その麓に世界最大の花が、怪しい口をぽっかり開いていた。
「ラフレシア」
よく食虫植物と勘違いされるが、そうではない。でもこの見た目、そして肥溜めのような腐臭がすることによって、そう思ってしま
うのも無理はない。この腐った臭いは、送粉者のクロバエ(死肉や獣糞で繁殖する)を呼び寄せるため。
植物とは、なんと巧みに昆虫をだまし、生きながらえていくのだろう。その智慧に、いつも感服させられる。
一年間に咲くのはたったの5日だけ、10日もすると炭化したかのように枯れ果てていく。
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こんなシステムを作り上げたサムシンググレートに、感謝の念を捧げずにはいられない。
               ノムラテツヤ拝
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