写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

晦日詣

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北海道で年末年始を迎える。
今年は今までにないくらい突っ走った年だった。
福音館と中公新書でイースター島の本を2冊作り、講演は25回、ウユニ塩湖、北米の花園、アイスランド、ペルー北部、クロアチア、チリの花園2回、ハワイ2回、そして南アフリカへテレビのロケ。北海道も2回目だ。
何度か体調を壊しそうになりながらも踏ん張り、最後まで健康体を維持してくれた心と体と魂。今日大晦日は、僕を生かしてくれた大いなる神々に、感謝の念を捧げに行く日。
向かった先は、北海道神宮(ご祭神:大国魂神・大那牟遅神・少彦名神・明治天皇)。
初詣は凄い人が集まるのだろう。
「押し合うと危険です」の横断幕が下がっていた。
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初詣ではなく、大晦日に詣でることを、晦日詣(みそかもうで)と呼ぶ。
神社は、何かをお願いするところではなく、感謝の念を捧げて、置いてくる場所。その感謝の念が降り積もるからこそ、より聖地になっていくのだと思う。
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「今年も一年、無事に生かして貰い有難うございます。貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」
ぽわんと背中が熱くなった。振り返ると、雲間からやわらかな光が射し込んできた。
                      ノムラテツヤ拝
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スノーダンス

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青い池のライトアップに再び訪れた。
最初は2灯だと思っていた光源は全部で4灯もあり、大体5分くらいのサイクルでまた同じ光の組み合わせになることも、分かってきた。
この日は吹雪。
雪という白い筆が、闇のキャンパスに巨大な絵を描いていく。
うねり、ねじれ、揺れ落ちる。
スローシャッターで、その軌跡を映し込むと、まるで鳳凰が舞っているように見えた。
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吹雪の向こうに火の玉が・・・、それは、線香花火のようにぼんやり光る満月だった。
「ライトアップ、吹雪、その向こうにまんまるのお月様」
まるで自然界からのギフトのような光景に、寒さも忘れた。
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同じ場所を何度も撮影する楽しさを噛みしめる。
少しずつ、僕とこの池の波長が合ってきているのかな?
最初に訪れたときよりも、風景が優しく感じるのは気のせいだろうか?
僕の前で粉雪がクルクルと回った。
まるで、ダンスを踊っているかのように。
                ノムラテツヤ拝
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美瑛の木々

マイルドセブン、セブンスター、ケンとメリー、親子と哲学。
この全てにひとつの共通項がある。
美瑛が誇る、有名な木々の名前。写真家の巨匠・前田真三先生が愛した丘風景だ。
今回、僕が惹かれたのは、クリスマスツリーと呼ばれる一本木。
畑の中にポツンと佇む姿に一目惚れして、通い続けた。
吹雪の中、晴れた中、そして曇天の中。
風景は一つとして同じものはなく、瞬間、その刹那ごとに変化する。
光と影、雲と雪と太陽が極上の美を演出し、それらがひとつに組み合わさった瞬間、一枚の写真が生まれた。
一目惚れも良いけれど、何度も通うことで見えてくる風景が、僕は好き。
               ノムラテツヤ拝
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森の時計

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「森の時計はゆっくり時を刻む」
倉本聰さん原案、脚本の伝説のドラマ「優しい時間」が放映されたのは、もう10年前のことだ。
寺尾聰主演で、二宮和也、長澤まさみ、大竹しのぶも出演していたっけ。
エリート商社マンだった寺尾聰が、妻の死を機に退職。富良野に移住して、喫茶店「森の時計」を開く。そこに集う物語なのだけれど、何か劇的なことが起こるわけではなく、淡々とその交流が描かれていくのだけれど、毎度、涙がこみあげてくる印象に残る名作品だった。
その舞台となった喫茶店が、新富良野プリンスホテル近くにある。
9年前に訪れた時は、さすがに観光客だらけで長蛇の列。入るのを断念したが、今回は真冬。静かで、優しい時間が待っていてくれた。
カウンターに座らせてもらうと、名物のコーヒーミルが10個ほど並んでいる。
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番組内でもそうだったように、ここはコーヒー豆を自分で挽いて飲ませてもらうのだ。ミルを時計回りにまわすと、車輪が軋むような、ギィーギィーという音が店内に響き渡る。やがてその音がジャージャーと滑らかになると、突然ふっと回す手が軽くなる。こうなると挽き終わり。
それらを店員の女性が、丁寧にゆっくり、ゆっくりと淹れてくれる。
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ひと手間、ふた手間、そんな上質な時間が流れていく。
「どうぞ」
出された珈琲の表面には、純白の冬の森が。
まるで、優しい時間がそこに浮かんでいるようだった。
                ノムラテツヤ拝
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ヤマゲラ

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白金温泉に身を浸す。
この一年間、健康でいてくれた体に感謝して。
露天は、見事な岩風呂作り。青空を見上げながら、ボーッと佇んでいると、頬に冷たい感触が。白樺の巨木から、フワリ、フワリと粉雪が舞い降りてきた。
目を凝らすと、そこにはキツツキのヤマゲラが。彼らが枝から枝へ飛び移るたびに雪のかけらが舞い落ち、僕の顔に当たるのだ。
それはなんと幸せなことだろう。
数秒前にはヤマゲラが触っていた雪を、僕も触れることができる。ちいさな命と時間と五感で繋がらせてもらえる。
ふふふ。あまりにも嬉しくって、思わず微笑んでしまう。
1羽、2羽、ぜんぶで3羽のヤマゲラが、幹をつつき、中にいる虫を探している。
雪が螺旋を描くように落下し、今度はピトッとおでこにひっついた。
                     ノムラテツヤ拝
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