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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

海難1890

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号泣。
昨日、新宿で「海難1890」を見た。
愛すべき男、フージオが命を賭けて関わった映画。
何度もトルコへ自費で足を運び、上映までこぎつけた。
物語は1890年、オスマン帝国トルコのエルトゥールル号が和歌山県沖の串本で台風のため難破、座礁する。
浜に打ち上げらたトルコ人たちを、地元の人々が力の限りを尽くして救う。
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助けられた人々の葛藤と感謝。彼らを助けたことで、心を解放させる一人の女性。
僕のハンカチは、半分浸みていた。
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時代は代わり、舞台はイラン戦争勃発の首都テヘラン。
在留していた人たちが次々と自国の飛行機で帰国していく。だが、日本政府は危険なミッションということで、飛行機を飛ばせなかった。
ここで、トルコが、一機の救出機をテヘランへ送る。
「わたしたちは、昔から多くの人たちを救ってきた。その血が体内に流れている。遠い日本から来た人たちを、我らの手で救おう」
テヘランには、多くのトルコ人がまだ残されているというのに、彼らは自分の席を日本人のために譲ってくれる。
まるでエルトゥールル号の時の恩を返すように。
嗚咽、涙が瀧のように流れ落ちる。
もうハンカチはグチョグチョだ。
映画の3場面で、フージオもエキストラ出演。相変わらずの作務衣姿。
大きな口を開けて「故郷の空」を歌っていたなぁ~。
映画完成と時期を合わせるように、トルコ航空からも素敵なニュースが。
機体を新しく入れ替えたとき、イスタンブール、アンカラ、シャンルウルファ、カッパドキアなど国内の地名を名付けるが、最新機体の名は「KUSHIMOTO(串本)」。
トルコ以外の名前を付けたのは、これが初めてだという。
今も続く素敵な交流の物語。
ぜひ、近くの映画館に見に行かれて下さい。
「人が生きていく上で、何が一番大切なのか?」という、フージオからの伝言が心に届くはずです。
どうぞ、ハンカチを忘れずに。
                   ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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