海難18902015-12-13 Sun 08:52
![]() 号泣。 昨日、新宿で「海難1890」を見た。 愛すべき男、フージオが命を賭けて関わった映画。 何度もトルコへ自費で足を運び、上映までこぎつけた。 物語は1890年、オスマン帝国トルコのエルトゥールル号が和歌山県沖の串本で台風のため難破、座礁する。 浜に打ち上げらたトルコ人たちを、地元の人々が力の限りを尽くして救う。 ![]() 助けられた人々の葛藤と感謝。彼らを助けたことで、心を解放させる一人の女性。 僕のハンカチは、半分浸みていた。 ![]() 時代は代わり、舞台はイラン戦争勃発の首都テヘラン。 在留していた人たちが次々と自国の飛行機で帰国していく。だが、日本政府は危険なミッションということで、飛行機を飛ばせなかった。 ここで、トルコが、一機の救出機をテヘランへ送る。 「わたしたちは、昔から多くの人たちを救ってきた。その血が体内に流れている。遠い日本から来た人たちを、我らの手で救おう」 テヘランには、多くのトルコ人がまだ残されているというのに、彼らは自分の席を日本人のために譲ってくれる。 まるでエルトゥールル号の時の恩を返すように。 嗚咽、涙が瀧のように流れ落ちる。 もうハンカチはグチョグチョだ。 映画の3場面で、フージオもエキストラ出演。相変わらずの作務衣姿。 大きな口を開けて「故郷の空」を歌っていたなぁ~。 映画完成と時期を合わせるように、トルコ航空からも素敵なニュースが。 機体を新しく入れ替えたとき、イスタンブール、アンカラ、シャンルウルファ、カッパドキアなど国内の地名を名付けるが、最新機体の名は「KUSHIMOTO(串本)」。 トルコ以外の名前を付けたのは、これが初めてだという。 今も続く素敵な交流の物語。 ぜひ、近くの映画館に見に行かれて下さい。 「人が生きていく上で、何が一番大切なのか?」という、フージオからの伝言が心に届くはずです。 どうぞ、ハンカチを忘れずに。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
| ホーム |
|