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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

オオカミ

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僕は占いとかに、あまり興味がない。
当たる、当たらないとかではなく、占いとは統計学なのだから。
でも、一つだけ信じている占星術がある。
だいぶ前に流行った「動物占い」。
何故って?
それは、自分が「狼」だったから。
狼は、僕が一番好きな動物。
あの「お前など、眼中にない」という瞳に、心を撃ち抜かれる。
アラスカの秋。ブルーベリーがワイン色に紅葉する時期。
小高い丘から一匹の狼がまっすぐこちらに歩いてきた。
僕は息を殺しながら、ブッシュからカメラで狙う。
距離はどんどん縮まり、あと2mというところまで。
その時、狼は突然止まり、こちらをジッと見下ろした。
あの気高さ、崇高さ、神々しさ。
しばらくの間、僕は雰囲気にのまれたのか、声を出せなかった
のを覚えている。
目を瞑ると、あの光景がよみがえる。
今、この瞬間、アラスカの雪面を、狼は闊歩しているだろうか?
あの高潔な瞳で、もう一度見つめられたいと思う。
              ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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