みんなの森2016-02-12 Fri 10:41
![]() 「山国、保守的、地味」 これは他県の方が抱く岐阜県のイメージだ。 昨日、空いた時間を使って、去年の夏に新設された「市立図書館(メディアコスモス)」 に出掛けた。旧岐阜大学の大学病院跡地に作られた図書館は、あの国立競技場B案を作 り、建築業界のノーベル賞と言われる「米プリッカー賞」の伊東豊雄氏のデザインだと 言う。 大きめの駐車場に入れると、紺碧の空のもと、曲線美の建物が目に入った。入り口には 「みんなの森」とある。 一歩足を踏み入れると、天井には、無数の木造格子屋根が張り巡らされている。それら に目を奪われながらエスカレーターで二階に上がると、眼前の光景に息を飲んだ。 ![]() イスラムの円形燭台のようなグローブ(傘のようなオブジェ)が次々と現れ、次にヒノ キの香りが津波のように鼻に飛び込んでくる。たちまち僕の体は森の空気感に抱かれ、 ![]() 一気に毛穴が開く。そして気持ちがぽわんと温かくなった。 「森の美術館」。 ここを訪れた人は、誰もが、そう思うんじゃないかな。 岐阜県産のヒノキを使い、周りの自然と融合させ、そしてイスラミックな斬新な作り。 内部に直線が一切使われていないため、曲線の美に気持ちが安らいでいく。そう、まる で木の洞(うろ)に入ったヤマネ(天然記念物)のような気分にさせてくれるのだ。 ![]() 2階には、グローブが11個設けられ、天井からの光を受けて、優しく光り輝いている。 各グローブは、ヤング、シニア、ヤングアダルトなど年齢別になっているのも面白い。 本の陳列は、図書館なのに、まるでツタヤのT-siteのよう。インターネット検索のツ リー状になっている。例えばカメラ雑誌があると→日本の撮影地→世界の絶景→世界遺 産→宇宙から見た地球のように、掘り下げられて陳列される。一見、関連性が無い組み 合わせも、よく考えるとその繋がりが見えてくるのだ。 衝撃だった。 岐阜市にこんな素敵なハード&ソフトが作られるなんて。 ここで働いている人たちも、どこか洗練されたイメージ。 2月下旬にはスタバも入ってくるというから本格的だ。 知事、市長、そして市民の三位一体が生んだ今回の図書館。 世界に誇る岐阜の至宝は、これからも末永く愛されていくのだろう。 「世界中で一番素敵なところは何処ですか?」 講演でよく聞かれる質問だけれど、今日再び確信した。 「それは岐阜です」と。 とっても嬉しい驚きを、どうも有難うございました。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
| ホーム |
|