FC2ブログ

写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

天地創造

DSC00925.jpg

イースター島に来たら、やっぱり早起きして欲しい。
特にモアイの向こうから上がるご来光は、一見の価値がある。
今回の滞在期間は4泊5日。
どの朝にするか? それが旅を始める前からの悩みだった。
衛星画像の雲から、明日の天候が安定するとふんだ。
漆黒の朝、全員集結してバスに乗り込む。
ハンガロアの町から約20キロほどでトンガリキへ。
ここは15体のモアイが並ぶ巨大な聖地。
多くのペトログリフが残る場所としても有名だ。
ブルーモーメントと呼ばれる蒼の時間。
ゆっくりと朱色が混じると、まるで天地創造の様相だ。
紅色が濃くなるとやがて朝日が。
DSC00896.jpg

モアイの影が草原に写り込んだ。
DSC00959.jpg

「今日も素敵な朝日を見せて頂き、有難うございます」
モアイ像は神々しく黄金に輝いた。
              ノムラテツヤ拝
DSC00984_20160329114542bbc.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

チリ | コメント:0 | トラックバック:0 |

集う洞窟

DSC00795_20160328093558338.jpg

ラノカウの火口を眺めてから、オロンゴ遺跡へ。
ここはモアイ文化の後に隆盛を極めた鳥人文化の聖地。
遠くモツヌイ島にアジサシの卵を狙い、それらを最初に手に入れた部族がその年の権力を持つのだ。
目を瞑ると、その時の風景が瞼の裏に広がり、潮騒が心に響き渡る。
DSC00811.jpg

参加者の一人のエイコさんが、素晴らしい聖歌を披露して下さり、神々もご機嫌。
ハンガロアの町に戻る途中、アナカイタンガタへ。
アナは洞窟。カイは集う。タンガタは人。
ラパヌイ語でカイは食べを意味することから「食人洞窟」と長らく誤訳されていたが、出かけてみればわかる。ここの静謐なエネルギーから、カイは古代ラパヌイ語の「集う」が真意ということを。
洞窟の天井には、アジサシの赤い壁画が。
DSC00867_20160328093556583.jpg

ここは「イースター島を行く(中公新書)」にも書かせてもらったが、夏至の夕日が壁画に当たり、まるで火の鳥のように染める洞窟でもある。
少しずつ、日が下がってきた。
洞窟の奥へ奥へと、光が当たり始めた。
                ノムラテツヤ拝
DSC00848_20160328093556b87.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

チリ | コメント:0 | トラックバック:0 |

ラノカウ火山

DSC00729_20160327113645362.jpg

イースター島の滑走路は、スペースシャトルの緊急着陸地。
島には似つかわしくない立派な4キロの一本道に、ドリームライナーが着陸した。
紺碧の空の下、皆、ドキドキしながら最初の一歩を踏み出す。
ホテルにチェックインした早々、僕たちはラノカウ火山に出掛けた。
阪根ひろちゃんが曜変天目茶碗と形容した、世界でも類を見ないすり鉢状の絶景だ。
次々に感嘆の声が上がる。こんなとき、僕はとても嬉しくなる。
自分たちが好きなものを、皆が驚き、好きになっていくこの瞬間。
DSC00753.jpg

近くには創造神・マケマケのペトログリフが陽光に浮かび上がった。
DSC00749.jpg

様々なトラブルを越えて、僕たちはようやくイースター島へ降り立った。
さぁ、みんなで島を縦横無尽に駆け抜けよう!
              ノムラテツヤ拝
DSC00787_20160327113643513.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

チリ | コメント:0 | トラックバック:0 |

素敵な来客

IMG_2819_201603271032149f6.jpg

哲ちゃん、ご無沙汰しています。
そして、無事 のご帰還何よりでした。
お疲れ様でした。またもミラクルでしたね。
カッコちゃんからは、旅のお話し 日曜日に伺えるのではないかと、楽しみしています。
哲ちゃんの店頭でのセミナー講演会、なかなか日にちが合わなくて諦めていたら、5月にまた開催されると先ほどFBで知り、「今度こそ!」と思っています。
パタゴニアに行く前に、私の母に哲ちゃんの写真集や本を紹介したら、すっかり哲ちゃんに魅入ってしまい、どうしても哲ちゃんの講演会を聞きに行きたい!と、明日両手に杖をついて 1人で伺うそうです。
写真集にサインをして欲しいのだけど、杖をついて重たい本を持っては行けないので、カバーだけ持って行ってみる。
そんな失礼な事をして、サインしてくれるかしら・・・と、言うので 一応 哲ちゃんにお願いしてみるねと、答えLINEさせて頂いている次第です。もし、お時間とお氣持ちが許せば お願い致します。ちなみに、新刊書は発売前だから、まだ明日はお分け頂けませんよね?

昨日、こんなメールがパタゴニア旅をご一緒した玲子さんから送られてきた。
写真家冥利に尽きるとは、きっと、こんなことを言うのだろう。
ビックカメラ新宿西口での第一回目のセミナー。
話し始めて15分頃に、杖を突いた白髪の女性が、チョコンと座られた。
清楚な佇まい、気品ある雰囲気に、玲子さんのお母様だと確信した。
セミナーが終わると、目が合う。軽く会釈され、お話させてもらった。
写真集「PATAGONIA」と「世界の四大花園を行く」のカバーを持参され、そこに筆ペンでサインを入れさせてもらい、新刊「ナミブ砂海 ~世界でいちばん美しい砂漠~」をプレゼントさせてもらった。
僕は楽屋裏へ。そして30分ほど休んでから2回目の講演のために会場に行くと、まだ玲子さんのお母様がいらした。
「さっき、途中から来ましたでしょ? 今度は最初から聞きたいと思いまして」
胸がきゅう~っと締め付けられ、思わず抱きしめそうになった。
セミナーが終わってから記念写真をパチリ。
お母様は、2本の杖をつきながら、ゆっくり、ゆっくり会場を後にした。
その後ろ姿に、また胸が痛くなるほど締め付けられた。
                  ノムラテツヤ拝
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:0 | トラックバック:0 |

サンティアゴ発

DSC00480_20160326080529303.jpg

サンティアゴに着いてから、換金、市場、ホテルにチェックイン。
町で一番好きなイタリアンレストランで、優雅に食事をした。
でも、いつも片手には電話。
Sちゃんとのやり取りで、現在は予定通り帰れる人が4人まで増えてきた。
日本の旅行社にも確認を取り、帰国便の空き状況も調べる。
予定通りに帰るためには、イースター島を18日に出発しなければならない。
18日(4人)、19日(1人)、20日(7人)、23、24日と合わせて(13人)。
兎にも角にも予定より5日~6日の遅れで、全員帰国する目途は着いた。
絶品イタリアンも、あまり味わえぬまま、夜中もやり取りが続く。
翌朝、日本の旅行社から連絡が入った。
「帰りのエアーカナダが春休みなのか、とにかく満席に近くなっています」
調べてみると、エアーカナダは毎日飛んでいるのではなく、19日、20日、21日、23日と週5便のフライトスケジュール。それが満席に近くなっている。
イースター島に飛んでしまう前に、Sちゃんに再度連絡をした。
「最悪の場合、そちらでエアーカナダ以外の帰国便を取ってもらわないといけなくなる。もしアメリカ経由になるのであればESTAの問題もあるから、一応、こちらでESTA未取得の方のパスポート情報を送るね」と。
大切なのは、攻め。何か起こった時に、どうしようと焦っていても何も生まれない。出来る事を出来るだけ考え抜き、過去の体験も組み合わせて、やれるだけ攻める。
DSC05118_20160326080527fd0.jpg

飛行機はサンティアゴを飛び立ち、太平洋の上空へ。
距離にして3800キロ、5時間のフライトだ。
横に座るひろちゃんは、出されたランチと共に持参のウィスキーを飲んで、スヤスヤと気持ちよさそうに眠っていた。
フライトアテンダントが、ランチプレートを回収しにやって来る。ひろちゃんのを取ってから、僕の方にもプレートを下げるように目配せした。
僕がアテンダントに渡すと・・・・
不思議だった。
飛行機が揺れたわけでもない、手が滑ったわけでもない。
でも、アテンダントの女性は急にバランスをぐにゃりと崩し、そのままオレンジジュースの入ったプレートをひろちゃんの上にばら撒いた。
熟睡中のひろちゃんもビックリして飛び起きると、体中、残り物が飛び散り、スプーンは胸にピットリとくっ付いた。
「お前は中国の磁石人間か!」
すぐさま突っ込むが、まだ寝起きでボーットしてる。
ほんと、この人の日常ったら。
通常では考えられないことが、次々に起こってしまう。まさにネタの宝庫。
そこで、ふっと体の力が抜けた。
そうだ、折角の姫旅。僕たちアテンド側が楽しまなければ。
僕が体をこわばらせて、帰りのフライトの手配をし続けたら、みんなも固くなってしまう。僕も楽しみ、みんなも楽しみ、そしてトラブルの手配も楽しむ。
横では、ひろちゃんが一人ボソボソと何やら呟いていた。
「謝罪と賠償を請求する・・・・・」
フライトアテンダントは、何食わぬ顔で、立ち去った。
DSC00568_20160326080528d6d.jpg

遠く、イースター島が見えてきた。
                ノムラテツヤ拝
DSC00573.jpg
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

チリ | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<前のページ| ホーム |次のページ>>