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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

阿蘇のきもち

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熊本のEさんと頻繁に連絡を取り合っている。
大きな家に住むEさんは、近くの子供たちを受け入れ、現在簡易託児所のようになっている。
「熊本の子供たちにとって、地震は初体験だから、水の有難さ、普段の生活の有難さなど色々な体験が出来て良かった」とEさんは言い切る。
そして昨日、送られてきた写真は、子供たちが庭に水撒きしている一枚だった。
「お花たちが喉乾いているから」
水不足の熊本、そんな生活の中での行動に、Eさんは内心ハラハラして見つめたことだろう。
でも、その気持ちが天へ通じたのか、今日、熊本市内の水道が出るようになった。
「これだな」と想う。
子供たちは、いつも自然に寄り添っている。だからこそ、どんな時も幸せを享受できるのだろう。
今、僕たちに出来ることは、自分に見合った支援をして、心から祈ること。
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でも、どれだけの人が、熊本の人ではなく、大地に感謝しているのだろう。
自然はいつも微妙なバランスを取りながら。守ってくれている。
例えば阿蘇山。
ここまで地震が阿蘇の周りで起これば、近くが活発化して噴火もありえる。
でも、阿蘇の火山振動を見ていると、ガス抜きをしながらも、こらえているのがよく分かる。
日本の中心に富士山が聳えるように、九州の中心に阿蘇山が聳える。
だからこそ、九州を守ってもらうために、阿蘇山に沢山の感謝の念を送りたい。
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怖がるのではなく、ありがとうと感謝の気持ちを捧げたい。
大地を労わる子供たちの気持ち、その行為を阿蘇山は必ず見ているはず。
だって足元の地面の先は、阿蘇へ繋がっているのだから。
                  ノムラテツヤ拝
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としさん

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また一人、この世から巨大な星が逝った。
小西利郎さん、通称としさん。
阪根ひろちゃんの親友であり、世界的な有名シェフでもあった。
今朝、阪根ひろちゃんから一通のLINEメールが。
「先程トシは旅立ちました」
詳しくは書かないが、病気のために命は短いことを、ひろちゃんから聞いていた。
「天界に逝かれるのですね。無事を祈ります。とても悲しいです」
「あいつの事だから、未だここら辺で、うろうろしていると思う」
「ですね、あれっ、お前らどうしたんだよ?って」
「そんなとこだね、早くもここの新聞記事に載っています。盛大な葬儀になりそうです」
「葬儀は明日ですか? としさんは、僕に人間のデカさ、一本筋の通った男の行き方を教えてくれました。そして愛の奥深さも。あー、涙が止まりません」
「月曜日から水曜日まで会館でお別れ会です。なかなか終わりませんよ」
「としさんも寄り添う葬儀。としさんの派手な人生のように、尺玉花火のような盛大さになるのでしょうね」
「ハデな性格なのでね。ハデー小西は」
性格が派手なとしさんはハデー小西、地味なひろちゃんはジミー阪根という別名を持っている。
「ハデー小西の葬儀、駆けつけたいな、一緒にとしさんを送りたいです」
「無理せず、日本で見送ってやって下さい。そしてお世話になったYさんにお礼を言って報告をお願いします」
「Yさんに伝えました。ご冥福をお祈りしますとのことでした」
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はぁ、涙がとめどなく溢れ、止まらない。
人間は生まれてくる代わりに、死を引き受けなければならない。当事者も周りの人たちも。
そんなことは頭では分かっている。そして何度もそれらを反芻してみる。
でも、でも、やっぱり大好きな人が、もうこの世にいないと思うと、嗚咽するように涙が噴出する。
としさん、あなたのような大きな人は、なかなか世に出てこないと思います。としさん、ひろちゃんのように大きな人になる理由も教えて下さって有難うございます。としさんと同じく大きな先輩方が、としさんを、ひろちゃんを若い時から沢山可愛がってくれたのですよね。
どうせ生きるなら今を全力投球。時に刹那的、時に生き急いでいるようにも見えました。でもとしさんは、きっと自分の持ち時間を知っていたのでしょうね。
としさん、明日からあなたの葬儀が始まり、ペルー国内、世界各国から友人知人たち、多くの著名人たちが参列されるのでしょう。
皆から愛される稀有なキャラクター、底知れぬ胆力、誰にも負けない頭脳明晰さ、そして一流の料理人だけが持ち得る特級の腕。そしてそんなとしさんだからこそ、ペルーを訪れる若者たちを愛し、沢山の愛を分け与えてくれました。
みんな、としさんを尊敬し、心の底から敬愛していました。
悲しいです。やっぱり、泣き叫びたいほど悲しいです。
これから、大阪のヨドバシカメラでセミナーですが、自分に出来るかな?
あっ、でもそんなこと言ったら、としさん怒りますね。
「自分に与えられた仕事を、それが最後だと想って、命を賭けてやり切れ!」
そう、いつも叱咤激励してくれましたものね。
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としさん、あなたから貰った沢山の深い愛、爆発的な笑い、人生の貫き方を大切にして頑張ります。
空を見上げていないと、涙がこぼれて困ります。
                     ノムラテツヤ拝
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熊本の地震を想う。
市内の夫妻、人吉の社長、そして九州全土に散らばる友人知人。
前震、本震、余震が続くと、気が張りつめて、精神的に辛くなる。
「てっちゃん、人間、いざというときは強くなるものよ」
市内に住むEさんから、今、LINEメールが届いた。
僕が出来ることは、まず困っている友人知人たちをサポートさせてもらうこと、心を守ること。熊本地震への多方面での支援だ。
そして活断層が集う別府ー島原地溝帯と親玉の阿蘇噴火が大規模なものにならないように日々強く祈ること。
ひとり一人の想いは、八百万の神々、大自然に必ず届くものだと信じている。
                ノムラテツヤ拝
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バランス

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富士山と五重の塔と満開の桜。
早朝4時から10時までの撮影。
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時間の経過と共に、まるで映画のように風景が変化していく。
「この世は光と影で支えられている。そのバランスこそが今、この瞬間を作り出す。
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そんなことを、自然から教えてもらった。
           ノムラテツヤ拝
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日本一の風景

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料理本の最高峰ミシュランガイド。
旅行本の最高峰ロンリープラネット。
外国人が日本を旅行するときに最初に目を通すバイブル本。
その日本の顔となる表紙が、同じ場所から撮影されたものだとしたら。
パンパカパーン。
それが山梨県富士吉田市にある。
五重の塔(忠霊塔)と富士山、そして桜。
まさに日本らしさの全てがこの一枚に集約される場所。
一般人がSNSに掲載し、それでタイの旅行番組で流された。
その影響で、3年前からタイ人が無名の富士吉田にやって来ては更にそれらをSNSで流す。やがて世界に拡散し、今では世界中からこの地へやって来る。
富士に住んでいるときからここを撮影地にしていた僕としては、あまりの激変ぶりに驚いてしまう。
一瞬で世界と繋がってしまうSNSの凄さ、そしてそれと同じくらいの怖さ。
コンラッドと一緒に忠霊塔へ登った。
撮影場には人がわらわらといる。
ざっと100人は超えているだろう。
数枚ほど撮らせて貰い、桜の状態を見た。
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今は7分咲き、きっと明日、明後日がピークなのは明らかだった。
天気図をチェックしてから、僕は今日、明日と富士に残ることに決めた。
夕方から京都へ向かうコンラッドを小田原駅で下ろし、僕はまた富士吉田へ。
明日の仕事は全てキャンセルした。
よく講演やセミナーをした時に、聞かれる質問がある。
「どうやったら良い写真が撮れますか?」と。
どんな腕の良いプロでも絶対に敵わないことがある。
それは、状態の良いときに、その場に居合わせることが出来るか。そしてそこに留まれるかということ。
明日の午後からは天気が崩れ、明後日は雨。
日本が世界に誇るこの桜風景は、明日の午前中が最も美しい姿を見せてくれる。
人生は短く、桜のように儚く散るもの。
だったら、僕は大自然が最も輝く瞬間に、数多く立ち合いたい。
そして沢山のことを学びたいと思う。
                ノムラテツヤ拝
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