マラエ・ペペ2016-05-18 Wed 16:05
![]() テファノ・マラエの御神木。その下で佇んでいたら、さっきの清掃員が登って 来た。 「どうだ、美しいだろ。ここには力のあった酋長が埋められていたんだ」 ふふふ、道理でエネルギーも細やかなわけだ。 ここから更に上がったところに「ペペ」という彼が最も好きなマラエがあると いう。 「もし良ければ案内してあげようか?娘のテラノと話しながら行けば良い!」 と軽くウィンクする。 これも何かの御縁。テラノちゃんに連れて行ってもらうことにした。 山道をかき分けていくと、「これ、ティキよ」と教えてくれる。 ![]() 僕の知っているティキではなく、もっと原始的な小さな岩。狛犬やシーサー のような役割をしたポリネシア文化圏の墓守だ。 ムッとした湿度の中、20分ほど急登すると、森が開き、突然マラエが現れた。 「ペペ1号と、この下に2号があるわ」 マラエからは島が一望でき、さっきまでの湿気が嘘のように新鮮な風が吹き 上がった。 ![]() 一枚いちまい写真を撮らせて貰っていると、どうも右側がムズムズする。 「あの山は?」 「あなた何か感じるの?あれは私たちの聖なる山。マラエも全てはあの山が 見えるところに集中しているのよ」 「あそこへは登れるの?」 「2時間くらいかかると思うけれど」 「あの山の中にマラエはある?」 「聖なるマラエが一つある」 「どんな?」 「シャレコウベ(骸骨の頭)が、岩の下からたくさん出て来ているマラエよ」 僕は登り口まで案内してもらい、そこでテラノちゃんと別れた。 「気を付けてね」 振り返ると、獣道が森の中へ続いていた。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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