楽園島2016-05-19 Thu 12:43
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聖なるマラエ2016-05-19 Thu 10:01
![]() 汗が滝のように落ちていく。 獣道を登っても、登っても、うっそうとした森が続いた。 「聖なるマラエ」 テラノちゃんの言うマラエが連綿と大切にされてきたのであれば、必ず出会える。 だって、そこには人々の深い祈りが刷り込まれているのだから。 頂上まであと10分というところで、まるで結界が張られるかのように氣が変わった。 「この辺りだな」 周りを見渡しても、マラエらしきものは見当たらない。 でも、確実にこのあたりにある。 足の踏み跡がないか? 木々に隠されていないか? そしてどこからこの氣は流れてきているのか? まるで見えない地図を探り当てるかのようなワクワク感がある。 ここで誰かに教えてもらっては意味がない。 世の中は出会えるもの、出会えないもので満ちている。 自分にご縁のあるものは見せてもらえるし、その反対もしかず。 ブーロ(黄色いハイビスカス)が道を彩り、間近で見ると、それらは闇に浮かぶ一つの星に見えた。 ![]() さらに上っていくと、一本の大木が。 岩には苔が付着し、荘厳さが漂っている。 ここだ。 僕はカメラザックを下ろし、根元に置いて、まわりを探した。 スレートのような大きな一枚岩に隠れるようにして、美しい頭蓋骨が。 ![]() 僕を真っ直ぐ射抜くように見つめていた。 ![]() 遺跡を見る、というのは現在を見るのではない。 大切にされた時代に想いを馳せ、そして想いに寄り添うこと。 すると、今日も一陣の風が吹き始める。 それは、森の声、マラエの声、そして彼らの声。 僕は目を瞑って、その声に耳を傾ければ良い。 僕と森の境目が薄れ、やがてマラエの記憶が、体内へ溶け込んでくる。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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