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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

衝動の力

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「衝動の力」を信じる。
心の奥底から湧き上がってくるマグマのように噴出するエネルギー。
僕はその力に、忠実に従いたいと想う。
岐阜ユースホステルのペアレントとして働く父の下、幼少時から連日外国人旅行者が僕の周りにいた。瞳の青い人、ガリバーみたいに大きな人、そして赤毛の髪の人など。
「どうして、みんな僕と違うんだろう?」
10歳の時に家族の方針で一人旅に出させられ、旅先で出会ったバイク乗りのお兄ちゃん。
「日本も素晴らしいけれど、世界もまた素晴らしい!」
優しい日本語で、自身の体験を交えて、僕にそう諭してくれた。
18歳の時に日本47都道府県全てに足を踏み入れ、世界に目を向けた。
18歳から41歳までに108ヶ国を訪れたが、やはり腹の底から湧き上がる力が止まることは無い。
「世界193ヶ国すべてに足を踏み入れる」
何故その気持ちが、こんなに爆走するのだろう。
ほんの2ヶ月前、尊敬する人と話していて、その理由が分かった。
縦糸がそれぞれ訪れた国。横糸がその国で体験した様々なこと。
僕は縦横の糸を紡ぎ合わせ、自身の巨大なタペストリーを作りたい。
そして織物が完成した時、世界中どこを歩いても、誰もが見えない、感じられない世界観が、脳内や心の内で繋がり合い、新たなものが生み出される。
ちょうど、「イースター島で出会った正座するモアイが、実はタヒチの守り神ティキだった」と体験で知ったように。
一つの場所だけを深く見続ける、またはすべてを広く見続ける。多分、行き先は同じところ。であれば、僕は後者を選びたい。
こんな美しい地球に生を受け、人生を選択できる環境にいさせて貰えるのだから、死ぬまで地球を遊び切りたいと思う。
様々なものを体験し、それらがある閾値に達した時、新世界に別の視点が重なり合い、根っこのような繋がりが見えてくる。
あと一週間で、夢のようなアイスランドの撮影が終わる。
その後は、ヨーロッパを北欧から2ヶ月間かけて南下していく予定。
自分の心に、どんな変化が訪れるのか、それもまた旅の醍醐味だ。
               ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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