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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

モラビア

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「ボヘミアの河よ モルダウよぉ~♪」
プラハから東へ向かうと、歌の舞台・ボヘミアの大地が広がった。
その中心となるのが、チェコ第二の都市ブルノ。そこから少し入った場所こそが、今、世界中を賑わしているモラビアの大平原だ。
旬は小麦。大麦が青く揺れる5月~6月とは聞いていたが、今は8月、麦は刈られてしまっていた。でもダメモトで突撃していくと、何か新しい発見があるもの。トウモロコシが旬を迎え、二期作の畑は、新芽も顔を出していた。
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まるで芸術のようなその草原を撮影していると、どこか違和感がある。畑のすぐ脇まで深い森が迫っているのだ。
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まるで「蝦夷」のよう。
北海道も昔は、柏や松などの森が広がり、そこへ開拓者たちが入ってクワを入れた。尊敬する画家「坂本直行」さん(六花亭の包装紙でもお馴染みの)も、著書の中で「開墾の記」が「悔恨の記」になって行くと記す通り、それは並大抵の苦労では無かった。
モラビアの大平原も、周りの森を開墾し続けた結果の風景だった。
自然が元から持ち得る美、人々が生活するために手を加えた美しさ。僕は両方とも好き。
モラビアの大草原、それはボヘミアの人々の血と汗の結晶だったのだ。
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PS,草原に吹く風に吹かれながら、チェコナンバーワンのワイナリー「ソンベルグ」で試飲。
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イケメンのお兄ちゃんが丁寧に説明してくれました。
                ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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