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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

アイベックス

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「ケーッケーッ」。
聴き慣れない鳴き声が谷にこだました。
今日はモンブランの対岸にあたる山を縦走する日。
その声に耳を澄ませると、岩の上に何かが動いた。
マーモットだ。それも4匹の家族だ。
断崖絶壁を慎重にそお~っと下りて、近づいてみる。
何か天敵でもいるのだろうか?
みんな同じ方向を凝視していた。
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しばらく撮影させてもらいながら足元のタンポポや紫の不思議な花にも焦点を合わせた。
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今日もモンブランは快晴。
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氷河湖で泳ぎ、美しく反射する風景に目を細めた。
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帰り道、ようやく探していた、アイベックス(ヤギ)と出逢うことが出来た。
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脆い岩場を器用に歩く。近づくと、僕をジッと凝視した。
           ノムラテツヤ拝
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神々の景色

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第一印象。
これって物凄い大切。とくに自然との出逢いにはいつも気を付ける。
モンブランを遠望し、今日は近づく日。
でも選択が2つあった。
1つは、エギューデミディという有名な展望台にフランス側のシャモニーから上がるコース。もう一つはシャモニーから車でイタリア側へ向かって、去年出来たばかりのロープウェーで上がるコース。
僕は悩んだ末、朝一から車を走らせた。
モンブランをぶち抜いて作ったモンブラン・トンネルは、制限速度70キロ、車間距離は150mと厳密に規制され、いたるところに監視カメラが設置されていた。約12キロのトンネル、時間にして10分ほどでイタリアらしい青空が広がった。
新ロープウェーは、登りながら360度回転していくという凝った作り。
上がってみると。。。予想していた以上にド迫力。モンブランの急峻な山々に360度ぐるりと囲まれた。
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フランス側ではモン・ブランだが、イタリア側の読み名はモンテ・ビアンコ。どちらも意味は「白山」だ。ジェラートのような厚みのある真っ白い氷河を纏うことが、その語源の理由。
標高を上げるにつれ、青空は黒味を帯びて、蒼色に。
遠くに昨日まで見ていたマッターホルンの姿もあった。
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太陽、雪、山、雲、そして強い光、そしてもふぁもふぁとした白きピレネー犬。極上の美しさが目の前に広がった。
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今日はすこぶる天気が良いので、ここからフランス側への三連ゴンドラにも乗ることに。
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針峰群と眼下に巨大なクレバスが大きな口を開けている。
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フランス側へ行くと、急峻なモンブランはこんもりとして、まあるくなっていく。エギュードデミディでは、氷河に突き出た透明なボックスに入って記念撮影。バックはもちろんモンブラン。
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両方行ってみた感想は、やはりモンブランを見るならイタリア側。つまりモンテ・ビアンコの方が急峻で格好良いってこと。
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世界で一番高いワインバーでグラスを傾けて、僕は山を下りた。
               ノムラテツヤ拝
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極楽の宴

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27歳の時、僕はペルーの王様というべき人に逢う。
話の圧倒的な面白さ。懐の深さ、そして気風の良さ。人間トリビアと言われる深き知性、
上品な下ネタ、そして何よりも素敵な仲間たちに囲まれて生きていた。
大好きな人、魅力的な人に出逢ったら、僕はいつもすることがある。
それは、まずその人に「好きだ」と伝えること。「あなたのようになりたい」と目を見
て、想いを出し切ること。
後は簡単。出来るだけその人の側にいさせてもらえれば良い。話さなくても半径3mくら
いの中にいられれば、その人の氣が勝手に流れ込んでくる。
そして王様・阪根博は飛び切りのグルメでもあった。
自分の足と舌で稼いだ美味しいお店を惜しみなく僕に伝えてくれた。
出逢ってから1年ほどだろうか?
阪根博が日本へやって来るという話が舞い込んだ。
その時の模様を2012年10月のブログでこう書いている。

今からちょうど2年前、阪根さんのアテンドを岐阜でさせてもらった。
世界中の美味しいものを食べつくしている阪根さんに、どうやって喜んでもらうか?
しばらくの間悩みに悩んでいたが、詳細を聞くと、日本へは10月に帰国予定とのこと。
秋の真っ盛り。
季節の力で、何とかなるかも。
まず阪根さんに食らわせようと想ったのが「旬の力」。そして「真心のこもった愛情料理」。
この2つを正確に、自分の想いを的確に、伝えてくれる場所。
それは、そのときの僕には、世界中で一つしかなかった。
愛すべき3兄弟がいる場所、敬愛してやまない氷の王様が住んでいる場所、そう、岐阜県
飛騨にある「秋神温泉旅館」だ。
阪根さんを連れていき、3兄弟に話す。
「今日はペルーから来た大切なお客さまだから、あの人のためだけに料理を作ってあげて
欲しい」
3兄弟と握手を交わした。温泉に入って、浴衣を着て、さあ食事だ。
最初に出てきた山菜料理「イタドリ」を食べた瞬間、ひろちゃんの目から一筋の涙が流れ
落ちた。一本、また一本と。
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「てっちゃん、オレは色々なところで、美味しいものを食ってきたけど、飯で泣いたのは
生まれて初めてだよ」
良かった。この人は料理の中に含まれている、真心を感じる事が出来る人なんだ。
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その瞬間、より一層、僕は阪根さんを好きになった。
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何を食べてもお互いに泣いた。
そして翌朝のリョウの御飯を食べて、また泣いた。
涙、涙の極楽料理だった。

2002年から秋神温泉で第1回極楽隊を開催し、日本中世界中からご縁のある人たちが集まった。
それらはやがて恒例となり、今年で15回目を迎える。
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日時)10月29日(土)16時~17時頃までに秋神温泉旅館へ集合 ~10月30日(日)11時頃に解散  
秋神温泉の詳細な地図は、ネットから調べると出てきます。
http://www.akigamionsen.com/
会費) 大人2万5千円 (含む宿泊費 極楽特別夕食・朝食代、そして阪根博の講演費)
    子供(4歳以上12歳以下)1万円(上記に同じ)
    子供(3歳以下)は無料とします。

交通)車でお越しの方は、一番早いのは東海北陸道で清見ICへ。そこから高山まわりで41号か
ら朝日村のほうへ。そのどんずまりの温泉宿です。交通手段を使われる方は、JR飛騨高山駅か
らバスが出ています。時刻表は以下を参照にしてください。
http://www.nouhibus.co.jp/jikoku_pdf/090401t_gero_takane_akigami.pdf
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宿泊場所の住所)
〒509-3313
岐阜県高山市朝日町胡桃島355
秋神温泉旅館
電話 0577-56-1021

今回も北は北海道、南は沖縄からと日本全国から集まっています。現在は50名ほどですが、あと
10名くらいであれば入れます。毎年新しい血を入れて変化し続けていきたいと思っていますので、
興味のある方はぜひ僕の方へ連絡して下さい。
連絡先) fieldvill@gmail.com
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スケジュール)
10月29日(土)
17時までに集合  温泉に入ってもらったり、周辺の自然の中を散歩したり。
17時30分~18時00分   受付時間(ここで会費を払ってもらいます)
18時00分~20時00分  キノコなどの説明を受けながら、天国に一番近い料理を食べてもらいます。
簡単な自己紹介もこの時にしようと思います。
20時00分~21時30分  阪根博を囲んで懇親会(自由参加)
21時30分~  眠たくなるまで、どれだけ続けてもらってもOK
各自自由に就寝

10月30日(日)
8時30分~9時15分  極楽朝食
9時30分~11時    阪根博の講演会
各自解散
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自力で来られない方は、10月29日の12時半にJR岐阜駅に集合してもらい僕たち一緒にレンタカー
やマイカーに乗り合って行きましょう。30日は遅くとも16時までには岐阜駅に戻っています。
                      ノムラテツヤ拝
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